2019/08/21 (Wed) 洗濯屋三十次郎


最新刊『洗濯屋三十次郎』が、光文社より発売されました! まさか自分がクリーニング屋さん舞台の小説を書くとは思わなんだ…まさかここまで染み抜きやアイロンがけを勉強するとも思わなんだ…。
染みを抜くよりつける方が得意な頼りない店長の三十次郎と、染み抜きに命を賭ける老職人の長さんが、衣類だけでなく心についた染みやよじれてしまった想いの皺と、丁寧に向き合っていく物語です。
文庫本やイラストエッセイ、共著、ノンフィクションも含めると、なななんと29冊目の本となります。まさかここまで自分が本を書き続けられるとも思わなんだ…👀 30冊目も出せるように、これからも精進していきたいと思います。どうかどうか三十次郎をよろしくお願いいたします!

★しばらくこの記事をトップにしております(日付が嘘でごめん!)。最新記事はひとつ下から読んでくださいませ。



洗濯屋三十次郎
野中ともそ
光文社
2018. 8発売

書(描)きもの | trackback(0) | comment(0) |


2019/07/22 (Mon) 彩りのお皿


モントリオール最後の晩餐は、お茶の稽古仲間Aちゃんがお勧めしてくれたBouillon Bilkへ。盛り付けが洒落たデザイン画のように美しいだけでなく、1つ1つの素材やソースがいちいち美味しくて感銘。こちらは前菜の、ヒラマサ。メニューには柚子胡椒、グレープフルーツ、フェンネル、胡瓜といった材料が並んでいるけれど、一見してどれがどれだかわからない!それを舌で少しずつあてていく楽しさ。迷宮の謎解き皿と名付けようか。


こちらは材料の中の「雲丹」という言葉に飛びついた、鯛のプレート。華やか~。雲丹、桃、行者にんにく、白醤油…さぁどれがどれだか当ててみなさい?うふっ?とお皿が笑いかけてくる。お刺身の存在感が写真だと薄いように見えるが、食べてみるとその鮮烈な風味に「旨い」と一言。たとえばこの皿のひとつひとつのフラグメントをお箸でつまんでなめているだけで、ワイン1本あきそうな楽しさなのだった。


メインには鹿肉を。繊細で柔らかな鹿肉が、モロッコのスパイスRas el Hanoutラスエルハヌートとチェリーのリダクションで力強く存在感を放ち始める。ソラマメにシャンテレルマッシュルーム(アンズダケ)も美味しすぎて、できればお皿の周囲をアンズダケのお花畑で飾ってほしかったほどである(→このシェフの1/100も盛り付けセンスなし)。
世の中、写真映えばかりが先にたつけれど、味が伴ってこそだと、うなずき千回首振り人形…。

Bouillon Bilk
1595 Boul St-Laurent, Montréal, QC H2X 2S9

家ごはんもの | trackback(0) | comment(0) |


2019/07/20 (Sat) 個性派古着店発見


モントリオールは寒い気候もあって地下ショッピング街がすごく発展しているけれど、アメリカのモールに似てやや画一的なところは否めず。そんな中、個性的で妖しげな雰囲気を放つ古着屋&カフェ発見。どことなくNYのイーストヴィレッジに似た雰囲気の街角にある、Eva-Bさん。


何があるかわからぬ怪しげなこの店内。未確認生物とかがひょいと飛び出してきそう。いいわぁ、馴染むわぁ。高円寺に長く住んでいた頃から、惹かれる店の雰囲気は一緒なのだった…。


中庭のカフェもロックな雰囲気。店員さんもフレンドリー。


こういう店って眺めるぶんには楽しいけれど、意外に何も買わず出ることも多いのに、ついヴィンテージものの服を2枚も買ってしもうた。70年代のややサイケなシャツ(アメリカ製でなくカナダ製だったところが意外)に、もう1枚は京都にある老舗片山文三郎商店においてあってもおかしくないような絞り染めのトップ。カナダ土産も何も買っていないのに、母さん、私は何をしているんでしょうね…(昭和・高円寺世代のつぶやき)。

Eva-B
2015 Boul St-Laurent, Montréal, QC H2X 2T3

北米 | trackback(0) | comment(0) |


2019/07/19 (Fri) 歩きそうなアルバートサウルス


本日の朝散歩&観光は、宿から20分ほど歩いてミギル大学のキャンパス内にあるレッドパス自然史博物館へ。モントリオール、らくちんだなぁ。カナダの大学生はどんな雰囲気かしらん、と興味津々で出かけたけれど、構内はしーん…。そうだった、今は大学は長い夏休み中じゃった。学生生活から遠く離れていると、いろんなことが抜け落ちる…。


それにしてもこちらの博物館は、大学内の施設とは思えないほどの充実度! 入館料もPay as you wishの寄付でいいところもありがたい。ミイラのレントゲン写真がどうにもザ・リアル…。


楽器にはつい視線が呼び寄せられる。あと唐突に日本の神社仏閣のお守りなんかも陳列されていて、眺めながらその関連付けをたどっていくのもなかなか面白いのだった。


そして、お目当ての恐竜の化石コーナーの前では小さな子たちも興味津々で見学。おお、アルバートサウルスが今にも動き出しそう。


いや、夜になったら歩くよね、きっと。で、深夜のモントリオールの町でクレープ食べてたりするよね…。


骨、骨、骨…。知らなかったけれど、聞いたところカナダは化石の産地だとか。そうだったのか。いたるところで道路工事をやっているモントリオールの町だが、お宝がひょこっと出てきちゃったりするのだろうか。

他にも大好きな鉱物や貝のコーナーもあり、暑い館内を集中して回りすぎて少しくらくら。化石酔いか? 夏の盛り、脳みそもとろけるほどに、しばし時空の彼方に遊ばせていただきました。

Redpath Museum - McGill University
859 Rue Sherbrooke Ouest, Montréal, QC H3A 0C4

北米 | trackback(0) | comment(0) |


2019/07/18 (Thu) 極上チキンレバー


昨日も、本日の午前中も、てくてくとオールド・モントリオールまで歩いたのに、また今晩も同じ方角へと。予約していたレストランがやはりオールド・モントリオール方面だったのである。こんなことなら午前中は別な場所に散歩したのに…と思うも、しっかり住所を把握していなかったミスじゃ。次の旅行に役立てよう(と今だけは思う)。
せめてもと別の道のりで歩いてたどり着いたこちらは、トリップ・アドバイザーで評判のよかったGarde Mangerさん。入口に飾られたアンティークや、


店内の雰囲気も素朴で気の置けないフレンチビストロ風で好みの空気感(お値段はあまり素朴でもないのだが…)。


さぁて何をいただこうかなとメニューを待てども、メニューはやってこない…。聞けば、黒板に書かれた本日のメニューだけなのだそうな。フランス語が読めないのに困ったなと思ったら、きちんと英語の黒板もあり。しかも英語の黒板に近い方のテーブルに始めから案内されたということは、「ノンノン、我々フランス語できませーん」と我々の顔に書かれていたのであろう。


オイスターやロブスターは頼んでいる人が多いもののメニューにさえなく、豪華なシーフード盛り合わせ、もしくはカスタマイズするのだという。盛り合わせを頼んでしまうと、お財布的にも胃袋的にもダメージが大きそうなので、定番の生牡蠣に、スモークしたチョウザメ(スタージョン)のペーストをお願いしてみる。このチョウザメがさめざめと泣くほどうまく、バゲットが進んでしまうのであった。生牡蠣も相変わらずハズれなしのクリーミーさ。
ホットソースをお願いしたら出てきたハラペーニョ味のソースもツボで思わずどこで買えるか聞いたところ、お店で売っているとのことでお持ち帰り。カリブでもないのにホットソース持ち帰りは珍しいぞ。


めちゃこってりクリーミーで美味しいチキンレバーはリンゴのリダクションで甘みもたっぷり。NYではジューイッシュの多いエリアに住んでいるので、結構美味しいチキンレバー・ペーストには巡り合えるのだが、これには参った。こんなリッチで危険で魅惑的なレバーを食べたら、後戻りはできないではないか。バターや脂の量を想像しようとする心を「旅行中だから!」と封じ込めるのに必死である。終わるのが惜しくて、ちびちびとつついてしまう。


食べ慣れたハドソンリバーの鴨ではなく、ケベックの鴨にボンジュール。ああ、これは悪いけれど昨日食べた鴨の館の鴨の数段上をいくお味だなぁ。添えられたファロや粒まるごとのマスタードのぷちぷち感もまた愉し。ビガラード・ソースのオレンジの甘酸っぱさと鴨の出汁が織りなすコクが半端のない存在感じゃ。


ハリバットは新鮮なえんどう豆にブラック・トランペットマッシュルームにラディッシュ添え。そしてメニューには書いていないが、シーアスパラガスが彩り鮮やか。ハリバットはしっとり絶妙の火入れ加減で美味しいのだが、うーん、贅沢いえば皮目もつけて、おまけにかりっと焼いてあれば文句なしだったかのう。ソースはブールブラン。上のビガラード・ソースといい、正統的フレンチのお味を次々と味わえるこのお店、人気なのも納得。


店の前にあった小さなサイン。新しく、賢い、アイディア。私もそれ、執筆の時にほしすぎる。

Garde Manger
408 Rue Saint-François-Xavier, Montréal, QC H2Y 2S9

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大江千里さんとの対談掲載されました。
小説すばるにて連載エッセイ始まりました。
新刊『虹の巣』出ました。(2016)


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クロワッサンに書評載りました。
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