2017/03/05 (Sun) 六ツ木


本日は、急にロンドンへの転勤が決まったバリキャリ・ウーマンの友人、Rラちゃんの歓送ディナー@六ツ木。開店を待ちかねていた、大好きな博多TonTonのシェフだった萩原好司さんがオーナーシェフを務めるお店。


まずは、スターターにちょうどよろしいトッピングが選べるカナッペを。あえてクラッカーではなく寿司飯でもなく、クリスピーライスなところを合わせてくるところがニクいのう。私は雲丹、ズワイガニ、トリュフを。甘やかな雲丹にかりっと香ばしいお米の食感が素晴らしい。


どれどれRラちゃんのチョイスはというと(人のものも気になるタイプ)、トリュフにスパイシーツナにセビーチェ。トリュフの香りたっぷりの茸ペーストにぴりっと胡椒粒の刺激、異なる次元の味たちが口のなかで遊ぶ愉しさよ。


カンパチのカルパッチョはラディッシュのスプラウト、山葵、ポン酢で。新鮮な海の滋味をさらし玉ねぎとさわやかな酸味で清々しくいただく。


TonTonでも好きだった鉄板焼き棒餃子にここでもお目にかかれて嬉しい嬉しい、とはふはふ熱々を頬張る。RラちゃんもIt's so goo~~~dと感動中。


柔らか黒豚のとろとろ煮込みは、ふかふかの特製パオに挟んで。和辛子粉ぴりっ、胡瓜でしゃっきり食感を添えて。
楽しく味わいつつも、急なロンドン赴任を承諾し、長年住んだNYの部屋をあれよあれよという間に引き払う手続きを進めるRラの決断力と行動力にあっぱれの拍手をおくる。寂しいけれど、すでにバルセロナかパリで会うのもいいよね、などと夢膨らませる我々である。


トリュフコロッケ、さっくりとナイフを入れれば禁断の味がとろけ出る。こんな贅沢なコロッケを食した後で素朴なじゃがいもコロッケミンチ少な目にどう戻ればいいというのか。いやそれも好きだけど、これはまた至福の味じゃ。


そこにきてまたまた贅沢な逸品が。合鴨叉焼にふんだんに削られたパウダーのフォアグラ。口のなかでとけるフォアグラの淡雪と力強くとどまる鴨の滋養。口のなかが細雪(美味しさによろめいて意味不明)。


Rラちゃん、〆の炙り叉焼醤油ラーメンいったぁ。い、いいよ、いいよ、引っ越しで体力いるもんね、うん。その場で注いでくれるスープの濃厚な旨みがこちらの鼻先にまで漂い、幸せに。友の新たな旅立ちを祝うにふさわしき、楽しく冒険心に溢れた晩餐であった。

ROKI Le Izekaya
12 W 21st St, New York, NY 10010

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2017/02/28 (Tue) フクロウ通


茶友のHちゃん&Yちゃんと梟にて一杯。Hちゃんが「このお店、前から来てみたかったんだー」とリクエストした店、私は何度も来ておるので、「ああ、ここはね、コレとコレがはずせなくてね」などと通ぶってみる。通ぶるって気持ちいいのねー、喜んでもらえると。そうでなければただのウザい人。喜んでもらえていると思い込むのもまたウザい人。どきっ。


はずせぬシリーズその1、アボカド豆腐。ねっとりとまろやかなアボカドの香りが舌を滑り、言葉も滑るよ滑る。「美味しい~」の声をいただき、通ぶり人、にんまり。


はずせぬシリーズその2、これのために来ておると言っても過言ではないずる手羽。ひとり1本ずつ頼んだけれど、すぐさまもうひと皿追加の声。圧力鍋を買ったばかりだというYちゃんを、「いったん圧をかけて柔らかくしてからグリルすればできるかな、やってみてぇ」とそそのかす。


和布の天ぷら、磯の香りがさっくりと。旨し。
ここで「今年はどう生きたいか」という話になり、二人が「今年はいい人になりたい!」と美しき抱負を語るなか、「う、私は抱負を考えられるような人になりたい」…しいていえば毎年言っている気がするが、「丁寧に生きる」かのう。脱、雑人生(たぶん、無理)。


ここのハマチネギ巻きカルパッチョは、タレの味が濃い目なのが惜しいが、魚ものが欲しいのでつい頼んでしまう。これ、オリーブオイルと柚子胡椒かなんかで食べたいのう。


そろそろきました、がっつり系。「私、食がお子ちゃまなのー」とのたまうYちゃん所望のオムそば。ごぼうの天ぷらに黒豚の角煮。ここでも圧力鍋で角煮を作る、ぜったい作る、の話題で盛り上がり。私とHちゃんは、家にあるもののなんとなく怖くて近寄れないんだけど…手軽に扱ってみたい…魅惑の圧力鍋ワールド。


私も最後に何食わぬ顔で自分の好みを差し込み、しめ鯖ロール。
数日後、Yちゃんからは成功した角煮写真が送られてきたのであった。いいなぁぁ。フタ、カタカタカターと恐ろしい音で鳴らなかったらしい(鳴り続けるフタが吹っ飛ぶ脳内恐怖イメージ)。

Fukurou
87 MacDougal St New York, NY 10012

◆今まで行った梟さんの記事は、右下の検索窓で「Fukurou」と入れてもらうと、でてきますよん♪(ま、毎回同じようなもの食べて おるけれど)。

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2017/02/24 (Fri) 響屋さんにて至福コロッケ


今宵は大好きな響屋さんにて、師匠と一杯(のはずないでしょが)。イーストヴィレッジのこの階段を下りれば、そこには麗しくも舌踊る和食の楽園がまっておる。


黒龍、一杯じゃなくて一本でね、園さん♪ お、師匠はビールがチェイサーですか。


さっと出してくださった前菜には、初めて食べたスギの西京漬けが。スズキ目に分類される海水魚だそう、脂がのって旨し。まったりと甘くコクのあるりんごと出汁のスープ、焼きしめ鯖とキャベツの浅漬けのミニサンド、感動のひと口。あと十口いっときたい…。
味噌の味がこっくりしみた和州但馬牛の味噌漬けは、舌先と根元で異なる食感が味わえる。ふわりと優しい出汁巻き卵に、お造りで出していただいた甘えびの殻を揚げたものがまたいいアテになる。


富山のホタルイカは葛醤油と酢味噌で。以前、ホタルイカは丁寧にひとつずつ目やクチバシを取り除くのだと園さんが言っておられた。その丹精こめたひと手間が美味しい一口にかわるのだのう。その証拠に以前自分でやってみたら…なぜだかイカが頭と胴体でことごとく分離してしまい、自暴自棄の若者のごとく「口に入りゃなんでも一緒だろ!」と投げやりになったことがあったっけ…。


「ちょっと待っててくださいね。二種類の白子のどちらがいいか確かめてるんで」とのお言葉で待っていたら出てきたのは、アイスランド産の白子のポン酢。うーん氷の国からやってきたふわとろの白子に、深くうなる。


本日のお造りはメイン州からバフン雲丹に甘えび、北海道の生ダコに有明海のぷりぷり生クラゲ。シアトルのまぐろ赤身に長崎のヒラマサ、和歌山の縞あじ。サウスカロライナの炙り〆さわらに、スコットランドのサーモントラウト、千葉の金目。
美しいお皿に世界が泳いでいる。


鮑の白トリュフコロッケ、鮑がごろごろ、においたつトリュフの芳香。ああ、また今すぐにでもいただきたい。師匠は何かをひらめいたようで、そこから色々な海鮮コロッケのアイディアを繰り広げておられる。神にあらたな神降臨…の情景をアテに横で酒を啜る幸せよ(やや尊敬に欠ける図)。次に教室でいただくのが楽しみじゃ(教わるのが、だろうに)。


ひよこ豆とさつまいものぜんざいに、


煮込み南瓜にシナモンと蜂蜜とろりのアイスクリーム。園さんの腕には最初から最後まで感嘆と満足のため息の連続じゃ。そして、カウンターに隣り合わせた酒サムライのC子さんやショコラティエのCかさんとも意気投合し、船上のキッチンで繰り広げられる過激な情景を聞いては大笑いしたのであった。


カメラを向けるとついヘン顔してしまう園さん、今宵もごちそうさまでした。
表に出ればすずやかで気持ちよいイーストヴィレッジの夜の空気。師匠と目をあわせ、うなずきあい、近くのバーへと流れる私たちであった。そして柄にもなくマジメなことを語らっていたら、流しのバンドがやってきて、ルイ・アームストロングばりの演奏と歌を聞かせてくれた。純和食のあとのこの転換。やっぱりNYは面白い。

Kyoya
94 E 7th St New York, NY 10009

◆今まで行った響屋さんの記事は、右下の検索窓で「響屋」と入れてもらうと、でてきますよん♪

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2017/02/16 (Thu) TonTonにて明太子を敬う


晩ごはんは、お茶の稽古仲間と、このブログでは登場度の高い博多TonTonさんにて久々の一杯。曜日がべつの日になったから、なかなか会えなくなっちゃったねぇ、と言っていたのだが。彼女は郊外からマンハッタンに引っ越してきたばかり。遊ぶ気満々。不良主婦の道へようこそ。
まずは炙り明太子などをつまみに、近況話。
明太子。魚卵好きにとって、なんと完成度の高い、崇高かつ庶民的な食べ物なのであろうか。たらこも旨いが、そこに刺激が加わり、さらに炙って風味は凝縮。この世に存在してくれてありがとん、明太子。


薄桃色が麗しい新鮮なかんぱちは、博多おろしで。博多おろしとはなんぞやと思ったら、


これが奥さん、ほぐした明太子たっぷりの大根おろしではないの。博多おろし、これだけでもじつに旨い。これを脂ののったかんぱちにのせて食べればまさに博多風味パラダイス。


さぁそろそろアレが焼けたころかな。くるかな、と思っていたら、やって参りました。黒豚とんそくの塩焼き、コラーゲンぷるんぷるん、表面は香ばしく。完璧に中毒状態じゃ。


最後はあつあつの鉄鍋餃子で〆。
ありがたいことに「つまのつもり」を読んでくれたという彼女、さかんに「そうかぁ。ともそさんてそうなんだぁ」と繰り返す。ち、ちがうって。と繰り返しても「そっかぁ」ちーがーうー。…ま、まぁ、でも似ている部分もある。でも違うから。って、私は何を抵抗しておるのか。

Hakata Tonton
61 Grove St, New York, NY 10014
◆アート観賞の後に来た「アートんそく」な記事は、こちら

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2017/01/31 (Tue) 斬新なおにぎりの食べ方とRiki


外国人の友人と日本食を食べに行くときは、皆「スシ~♪」というので寿司屋にはよく行くのだが、もしかして日本食=寿司というのが一般的なだけで、居酒屋に入る機会が少ない人もいるのではなかろうか。と思い、本日はアメリカ人のS&K夫婦と隊長とで、りきで居酒屋ごはん@ミッドタウン・イースト。と思ったら、会社のランチタイムに時々利用するとかで、なんだ、よくご存知だったのね(知ったかぶりはキケンネー)。


「適当に頼んでね」と言うので、適当に頼ませていただこう。明太子たっぷりの大根サラダ、厚揚げに蟹サラダ、つくね。大人数だとどんどん頼めて、居酒屋愛が満たされる。ふふふ。お酒は、福島県の巽蔵(たつみぐら)。この字が読めなくて写真をブログに載せたところ、親切な方がコメント欄で教えてくれたのだっけ、ありがとうCさん♪解らない花の名なんかも今度ここで訊いてみようっと♪ (読者に頼るブログ、略してドクブロ) 


お造りあれこれ。一応皆さんが食べやすいものを選んだつもりだけれど、そこにさりげなく忍ばせるしめ鯖。誰も手をつけず、独り占め。小賢しいやつめ。


手羽先。ジャパニーズ・ウィングスと訊いて、D夫人、「うーん、ウィングス。スパイシーなのかしら」と躊躇していたのだが(多分バッファローウィングスが苦手なのかも)、食べた途端に「美味しい~」と笑顔に。よかったぁ。


りきさんではよく頼む、アサリと春雨の炒め物。アサリの出汁を吸った春雨をちゅるんと啜ると、ああ旨い。


話も弾んでおるけれど、そろそろ炭水化物祭りでしめるとしよう。ちなみに、レンコンも根菜だから糖質高いんだよね、ううん気にしない。ちなみに日本酒も糖質たっぷりだ。もちろん、気にしない。
お好み焼きを「ジャパニーズパンケーキ」と勧めるとまたまた怪訝な顔をしておられたが、食べたら美味しそうであった。そしてランチにこの店を愛用するというS氏、おにぎりの海苔をほどいてお皿状態にし、箸でご飯をつまんで食べていた。たぶんランチにおにぎりは出てこないのであろう。ザ・斬新。

Riki
141 East 45th Street, New York, NY 10017

◆前回、とっさにRikiに駆け込んだ記事はこちら。このときにお酒の名前を教えてもらったんだな♪ 
 

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クロワッサンに書評載りました。(
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小説すばるに、短編「スカ」載りました。
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文庫『ぴしゃんちゃん』出ました。
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