2017/07/21 (Fri) 「In the Box 2」 と焼き鳥


本日はラ・ママ・シアターにて折原美樹さんのダンスと大江千里さんのオリジナル・ミュージックと演奏による「In the Box 2」を鑑賞。歴史的な建物を眺めていたら通りに座っていた謎の日本人のおじさん(?)が、この通りは昔は目抜き通りだったこと、だから今も劇場が多いことなどを教えてくれた…。ほうほう。
この「In the Box 2」、肉体とテクノロジーが生み出す新しい表現の実験コラボというだけあって、様々な試みが次々と繰り広げられ、ステージから片時も目が離せない! 
折原さんの美しくしなやかな肉体の動きと、千里くんのリリカルな音楽。そして舞台映像演出スペシャリストの西山裕之さんによる映像と三位一体の舞台は、箱の中に宇宙が広がりそれが彼方へと拡張していくイメージ。
5月に見た千里くんのソロ・ライブとはまた全然違う新たな世界へとトリップさせてもらえたのじゃった。ああ面白かった。


さて、視覚と音楽の冒険を楽しませてもらった後は、味覚もほしいよね、ということでOh!大将に移動し、焼き鳥&ビール&酒ナイト。ビール酒豪が3人もいるのでばかでかいピッチャーがあっという間に消費されていくのを唖然と眺めつつ、私とHちゃんは冷酒を啜る。博多風焼き鳥はキャベツもたっぷりなのが嬉しいのう。


鴨ロースに、


お好み焼き。この他にもあれこれ頼んだ気がするけれど、笑いすぎてあまり覚えていないのだった。
「自分をフランス人だと思い込んでいるYちゃん夫(純日本人)」の話がツボに入りすぎ、皆していかようにどんな時にフランス人なのかを聞きまくった。
私も心はカリビアン…いやニューオリンズ…いや高円寺アン…。とりあえず一番長く住んでおるのにニューヨーカーではない気がするのは何ゆえか。

Oh! Taisho
9 St Marks Pl, New York, NY 10003

La MaMa Theatre
66 East 4th St New York, NY 10003

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2017/07/09 (Sun) 怪しき駅と魚がし


うちの近所の地下鉄駅はまことに怪しい。違法で手に入れたメトロカードで乗客を通してお金をもらう人たちが改札口にたむろしておるのだが、その際になんと乗客が正規カードを買えないよう、メトロカード販売機を壊しているらしい(隊長が目撃)。今日もカードを駅に買いに行ったら見事に3台とも壊れておった。むきー。
ポリスも頻繁に見かけるのだが制服着て現れたら意味ないじゃん。組織犯行のようなので、誰かが見かけたらすぐに仲間に連絡がいて蜘蛛の子散らしたみたいにいなくなるのだから。もういっそ仲間に加わるか!(ちがう)
そんな日はいっそ地下鉄でなくバスだなということで、バスにゆられてイーストヴィレッジはお初の魚がしさんへ。


このお店、以前から友人たちから美味しいという噂をきいていたハーレムの邪道寿司の中嶋シェフがいらっしゃるということで、気になっておったのだ。しかしカウンターはおまかせのみ。食べたい物だけ食べたいわがまま盛り(可愛らし気にいうな)な我は、あえなくテーブル席へ。〆張鶴の純が表の猛暑をなだめてくれるように喉元をつたう。


そこにワタにイカのすべての旨みが滑らかにとける自家製塩辛などをつまめば、それだけで極楽じゃ。


惜しむらくは、おまかせ主体の店らしく、つまみの種類が少ないこと。アラカルトでいくなら江戸前寿司を堪能するのが正しい楽しみ方なのだろうね。さっくり揚がった穴子の天ぷら、噛めば白身が鮮やかに押し返してくる。


日曜なのでネタのないもの切れたものが多すぎだったのが残念じゃが、小肌、鯵、鯖等光り物に大満足。対馬の鯖が心惑わせられる旨さ。小肌の〆具合も絶品なうえ、身はふっくらと優美に光る。ああ、魚は光ってなんぼじゃろう、と強く主張したが、向かいの光り物苦手さんが聞かぬふりをする。無礼者め。いや魅惑の粒が舌にのったとたんとろける雲丹も、脂ののった金目鯛も、貝も、それぞれに素晴らしいのだが。


巻物がシンプルかつ旨い店は、それだけで安堵するのう。ねぎとろ巻きに梅紫蘇巻きを、うんうんと頬張る。


お椀にとけだした蛤の滋味を啜り、ご馳走様でした。さても本日いただいた寿司は中嶋シェフが握られたものなのだろうか。テーブルだから、違うかもしれぬ。まぁいいか、美味しかったのだから、つべこべ言うまい。次は平日にこよう。

Uogashi
188 1st Avenue, New York, NY 10009

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2017/07/07 (Fri) 饗屋さんにて、ところてん談義


日本にしばらく帰国する師匠と帰国前のちょいと一杯(本)、いつもぶれずに美味しい饗屋さんへいそいそと。本当は手取川を頼みたかったのだが、300mlの瓶しかないということで「あ、そりゃ小さいわ…」とあえなく却下。そんな理由で却下されてしまう美酒の立場は…。でも大好きな黒龍も旨し、旨し。
そしてさっと出していただいたのは、季節が顔寄せる前菜のお皿に、コールラビのすり流し白味噌仕立てのお椀。なんと真丈はドライトマトを使っているとのことで、爽やかな酸味に揚げたニガウリの苦み、一杯の椀に数々の味が美しい層をなしている。ありがたきサービスに、ええぃ、シェフの園さんにもお酒勧めちゃおう(最初から飛ばす、カウンターに貼りついた酔いどれ二人)。


師匠、豆鯵と芽キャベツの唐揚げ所望。カレー塩と甘酢餡、2種の味でいただくのが愉しい、美味しい。「層になった野菜(芽キャベツ大好物なのだ)好きだったよね」とさすが師匠、だめだめ丁稚の好みを解ってくださっておる。


目にも美しい新鮮な海の幸(有明海のこりこりな生くらげ、黒そい、酢〆きびなご、ペンシルバニアの虹鱒他)。


前回、虜になった鮑の白トリュフコロッケはもちろんリターン!


なんとも滋味深く聖母のように奥深き合鴨のロースに、何度も鴨を料理しておる達人の師匠がカウンターに身を乗り出した。「園さんっ、こ、この鴨すごく美味しい。どこのですかっ!?」そこでしばし鴨談義。さっきまでヘラヘラ飲んでいたのに、目が…真剣な職人のそれにになってますよ、師匠。


これはなんとも驚き桃ノ木で頼まずにはおられなかった甘くない玉ねぎプリン!カラメルの代わりに葛醤油餡のかかったプリンは玉ねぎと旨みたっぷりで、またまたお酒が進むくん。


二人でも四合瓶で足りなかった俺ら。小瓶もいってしまおう。もう「ちょいと一本」でさえもない…。


そしてここで、「意外にお酒にあうんですよ、お勧め」という園さんの言葉に惹かれて、ところてん注文。にやけ顔でついてくれる園さん、ありがとう。可愛いミニミニところてん突き、ほしいのう。


うーん、つるっと喉越し滑らかなところてん、旨し。じつは私は今書いている物語の主人公をところてん好きにするほど、小さな頃からところてん好きなのじゃ。とここで、九州出身関西も長い師匠が、「ところ天には黒蜜でしょ!」と黒蜜たらー。え、えーーー、ところてんには酢と辛子でしょ!「ですよねー」と北海道出身の園さん。と西と東の論争で夜は更けたのであった。


まだまだところてんにこだわりつつも、温泉卵と海の幸。とろける卵のあまさが海の幸をやさしくくるみこみ、柔らかな海が口のなかに広がる。


最後には淡雪のようなはかない紫蘇ソルベをいただき、口のなかに爽やかな霜がおりたった。
驚きと愉しさ連続の幸せな夜…。園さん、今宵もご馳走様でした。

Kyoya
94 E 7th St New York, NY 10009

◆前回、鮑の白トリュフコロッケに恋に落ちてしまった記事は、こちら

◆今まで行った饗屋さんの記事は、右下の検索窓で「饗屋」と入れてもらうと、でてきますよん♪

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2017/07/02 (Sun) 牛角ハッピーアワー戦略


ドクター・ジョンのコンサートの前に近場で腹ごなしをしようと、タイムズスクエアの牛角へ。店の予約も隊長との待ち合わせも6時15分だったのだが、間際になって、私はとても重要なことに気づいた。


このお店、6時までハッピーアワーなのである。ハッピーアワーのお酒はたいていあまり好みのものでないことが多いので気にしていなかったのだが、よく見たら地酒もあり、しかもボトルまで半額だというではないか。


こ、これは間に合わせねば。隊長が仕事から駆け付ける前に一人バーコーナーに座り(人数がそろわないとテーブルに座らせてもらえないので)、いきなり四合瓶を頼む我。しかもピッチャーのビールまで。事前に訊いたのだが、親切なことに頼んだお酒はテーブルに持っていってもいいとのこと。
それにしても…この酒に賭ける情熱と欲を他に生かせぬものか?(毎回思うものの、改善の兆しまるでなし)しかもコンサートの前に四合瓶に焼肉ってどうなのか?という疑問はさておき、


ようやくテーブル席につき、スパイシー海老餃子ややみつきキャベツなどを。食べ物はハッピーアワーに間に合わなかったのが残念じゃ(どこまで欲深いの、あんたって子は)。


牛タン、カルビ、牛トロ、帆立焼き等焼き物あれこれを楽しくじゅー。焼肉臭い息を吐きながら飲みきれなかった四合瓶をバックパックにしまい、タウンホールへと向かったのじゃった。こんな我々をきっと、ファンキーなニューオリンズ・ピアノの神様は…許して…くれるはず。

Gyu-Kaku Times Square
321 W 44th St #103, New York, NY 10036

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2017/06/09 (Fri) 寿海と大江千里ライブ


先日終えた大江千里くんとの対談のチェック原稿を、ご本人に「今日のライブに行く前に絶対送るねー♪」と意気揚々と約束したのに、うう、間に合わず……。ちょっぴり後ろめたい気持ちをわくわくはやる気持ちの陰に無理やり押し込め、ミッドタウン・イーストへと。
まずは、友人Aちゃんとライブの前に軽くごはん。このお店、Tomi Jazzのお隣だからとっても便利である。いままでなぜ気づかなかったのだろう、灯台下暗し。ちなみに私が「樹海でね!」「樹海予約したよ!」とメールで連発していたら、Aちゃんが「ちょっと怖い店名の気がしたので調べてみたら、寿海だった…」と冷静沈着なメールをくれ、寿海であったことをNY生活25年目にして知ったのであった。寿の海では人は迷いこんだり死にたくなったりしないものであろう、ああよかった。むしろ彷徨いこみたい、飛び込みたい。
まずは八海山のグラスを手に新鮮な金目鯛のおつくりをつまみ、


そこにあれば頼むよ、からすみを。ちなみにAちゃんはお酒を飲まないので、恐縮しておうかがいをたてたところ、「私、飲まないけど、お酒のつまみは大好物!」とのことで、そういう下戸の方、大歓迎じゃ。


大好きな蕗だけれど、酒粕和えというのは初めて。瑞々しい蕗にねっとりと絡む酒粕のかぐわしい香りのベール。旨し。そういえば冷凍庫に酒粕が眠っていたな、蕗はないけれどアスパラガスか何かで挑戦してみたい。


アーティチョークのトリュフオイル、ということだがトリュフの香りやや弱し。でもアーティチョーク好きとしてはこのほっくりした噛み心地とたおやかな酸味だけでも、おじさん許しちゃうよ(心の中の助平なアーティチョーク親父談)。


鴨のスモークはしっとり甘い脂のとけたソースにも色香あり、


締めには二人して気になっていた塩雲丹のスパゲッティを半分こ。うん、これはパスタではなくスパゲッティと呼びたいどこか懐かしい日本の味。しかしちょいと塩雲丹の風味が謙虚すぎるのう。そこは日本人の美徳を捨てもうちょっとたっぷり入れてもらいたいところであった。
嬉しいのはこの寿海さん、メニューにサービス料が含まれているということでチップを取らないところ。明朗会計でこちらの心も寿に。

さてお隣にさっと移っての千里くんのライブ、今回はソロ演奏だったのだが、素晴らしかった。絵が、詩が、見えてくるような音色の響き、旋律(そのへんのところは、対談でぜひお読みいただければ、と)。
ちなみに、千里くんはレストランで食べている私たちに気づいて、窓の外で必死に手を振ってくれたのだという。おしゃべりと料理に夢中でちぃとも気づかなかった私たち。一人ミッドタウンのストリートで必死に手を振る大江千里……悪いことをしてしもうた。しかしそんな申し訳なさも原稿が送れなかったやましさも、さーっと晴れるような(勝手に)心地よい音色に聞き惚れた宵であった。

Jukai
237 E 53rd St, New York, NY 10022

Tomi Jazz
239 E 53rd St, New York, NY 10022

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野中ともそ tomoso nonaka

こんな者です↓
おひるねスケッチ(本館サイト)
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Twitter @tomosononaka

いまんとこニュース
大江千里さんとの対談掲載されました。
小説すばるにて連載エッセイ始まりました。
新刊『虹の巣』出ました。(2016)


虹の巣
クロワッサンに書評載りました。
小説すばるに短編「金の雪」載りました。
小説すばるに、短編「スカ」載りました。
着物の時間。ムックに取材記事載りました。
クロワッサンに寄稿しました。
国際子ども図書館の展示解説本に掲載されました。
JAL skywardに寄稿しました。

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