2018/05/18 (Fri) レース鑑賞の後に、ちょいと焼き鳥


キプロス島の村、レフカラに伝統的に伝わる刺繍、レフカラレースにうっとりした後は、そのまま友人と近くの鳥人へ。
ここにきたら、必ず頼んでしまうルッコラと温泉卵のサラダ。野菜とじゃこを抱き込むとろーりとした温玉に抗える者はおるのだろうか…って、それは大昔の私であった。昔は固ゆで卵しか食べられなかったのだ。修学旅行の朝食の生卵も、すき焼きの卵も、勘弁かんべん、であった。なのに、どこでどうして食べられるようになったのか。きっとそこには…酒が関係しておるのではないか…と推察する(他人事)。


焼き鳥あれこれはもちろん塩で。やっぱり鳥人の焼き鳥は焼き加減、鶏の質、塩加減とどれをのっても旨いのう。
この日の飲み友、Hちゃんと杯をかわすのは初めて。私は人見知りなもので、顔見知りからサシで出歩く飲み友達にはなかなか簡単に発展しない。なんか緊張しちゃうのだ。でもHちゃんはなんだかお初とは思えぬほど、話が弾む弾む。それはきっと、美味しい焼き鳥と、共通に盛り上がれる話題が多いからだろう。和菓子作りに(色々教わるのが楽しい!)、流派は違えども茶道、そして美味しい食べ物の話。あ、園芸も。そう、食い意地は人見知りを席巻する、という真実。

Yakitori Totto
251 W 55th St, New York, NY 10019

◆姉妹店、蕎麦鳥人の記事は、こちら

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2018/05/16 (Wed) 饗屋さんにて、じゅんさいに心ゆらり


饗屋さんにて、久方ぶりの師匠と春のちょいと一杯(いや、一本以上…)。サービスで出していただいた里芋のマッシュは、中に雲丹の入った贅沢な一品。生くらげの滑らかなこりこり(何このややこしい表現、これでも物書きか)を味わいながら、お酒はあまやかな春の香りの真澄あらばしり。最初から飛ばしてしまう荒馬のごとき食欲酒欲を、どうどうとなだめるのが困難である…。


新鮮なお造りはきびなごぴっかぴか。真鯛は何日も寝かせたそうで、ねっとりと甘い。こういうひと手間ひと手間を惜しまぬ園さんに、心からの敬服。かんぱち、しまあじ、金目鯛、水ダコ…目が、舌が、歓びを語る。


吸い込まれそうに美しいホタルイカと帆立の新じゅんさいわさび餡に、春を味わう。こんな貴重で美しいものを、澄んだ水にわけ入ってつんでくれる方々に感謝の念をおくりたい…。


必ず頼んでしまう鮑の白トリュフコロッケを。さっくりとした衣を歯でやぶれば、なかからこぼれだすトリュフの香りと鮑の主張。色々食べたいのに、どうしてもこれを諦めることができぬのじゃ。


特製だし巻き卵、ほろほろジューシー。


蓮根餅、揚げカレーパン風味、もちもちほくほくのカレーパン味…園さんの想像力はとどまるところを知らず。ついていきます、私たち。


熱々のふぐのとベイビーポテトの揚げを頬張れば、ああ、今宵も1杯どころか1本では終わらないのであった。


最後にはすっきりと柚子のソルベを出してくださった。
ああ、美味しいものと楽しいおしゃべりで心のなかが清らかになった…ような心地であるが、たぶんそれはきっと気のせい。


最後におなじみ、園さん(@安定のヘン顔)、いつもありがとうございます。
じつは園さんも以前カリブのセント・トーマス島でハリケーンに直撃されたことがあるそうで、しばしカリブのハリケーンの威力について話弾んだのだった。あの脅威、自然のすさまじい力、わけあえる人がいて心痛くもうれしい夜じゃった。では師匠、あとちょいと一杯だけいきますか…ほ、ほんとに一杯だけ。

Kyoya
94 E 7th St New York, NY 10009

◆以前、自家製真穴子の燻製に燻製隊の血が騒いだときの記事は、こちら

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2018/01/29 (Mon) コンサートの前に寿司やさか


お茶の稽古を終えて外に出たら、雪がしんしん降っていた。そのままアッパーサイドを東から西にセントラルパークを抜ける路線バスに乗り、お初の寿司やさかへ。ビーコン・シアターでのコンサートの前にちょいと腹ごなしをしたいと思って、グーグルさんの地図を見たらここが一番近かったので。
店構えは一瞬、外国人によるなんちゃって寿司のようで不安になるも、あん肝があるのが嬉しいじゃあないの。獺祭が進むまったりとした肝の口当たり、しかしコンサート途中で寝るといかんので、すろー、すろー、スロー・ダンサ~~(最近また数10年ぶりに聞いておるボズ・スキャグスが頭に流れておる…)。


海老しんじょうは、予想外の雰囲気で登場。エスニックなタレといい、どちらかというとタイのさつま揚げのよう…。しかもデカい。ま、これはこれでイケるのでよろし。


生姜をきかせたタレでいただく屋台っぽいイカ焼きもどーんと。ここ、近くにあったら便利居酒屋として使えるのになぁ。アッパーウェストはロウアー・イーストの住民からしたらマンハッタンを東南から北西へと大横断の遠さなので、ちょいと難。


定番の竜田揚げ、安心な美味しさ。しかしなぜかこれにもエスニック風タレが添えられてきたのでそこはスルーして、レモンだけでよろし。まわりを見ればほとんどアメリカ人、つまみが微妙にエスニックがかった解りやすい味付けなのはやはりそのせいであろうか。


寿司、刺身にもまさかナンプラーが出てくるんじゃないでしょね、と思うも、そこはきちんとお醤油で。鯖も雲丹も新鮮で世は満足。


シンプルなねぎはまち巻、旨し。ぼたん海老もきちんと殻まで揚げてくれるところが嬉しい。聞くところによると、カウンターには日本人の大将がおられるらしく(ほっ、なんちゃって寿司じゃなかった)、その辺はきちんと仕切っておられるのだろう。今度はカウンターでいただいてみたい。まぁ次にアッパーウェストでコンサートがある時には…(いつだろう)。
さて、これから久しぶりのビーコン・シアター。建物自体も好きなので、足取りもわくわくと。

Sushi Yasaka
251 W 72nd St, New York, NY 10023

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2017/10/29 (Sun) 機内食覚書と初の羽田便


晩ごはんは、機内にて。ということで、毎度ながらのいやしんぼ覚書をば。
三重県は清水清三郎商店の純米大吟醸、作(ざく)を飲みながらの先付は、カリフラワーのパンナコッタ、ワイルドマッシュルームとトリュフのオイル。かぼちゃのアグロドルチェ、カッテージチーズ添え。トリュフの香りをまとった滑らかなカリフラワーペーストがおいしくて、延々となめ続けていたら日本に着いた(ということは、ない)。


ちまちまつつくのが楽しい彩御前。ずわい蟹なます、アナゴの白菜巻きとクレソンのおひたし、海老揚げ真丈にずんだ、茄子の揚煮浸しと鴨治部煮。袱紗焼き卵、凧柔らか煮、蒟蒻ピリ辛煮、里芋唐揚げ、しめじ酒塩焼き、栗甘露煮。


台の物は牛肉ポン酢餡と鮭とうきび焼き。甘味の洋梨とアーモンドのタルトはパス(夕刻以降のデザートは酒にとってかわる、の法則…)。
そして寝て、読み、観て(河瀬直美監督の「光」に感動)、の繰り返しの後はまたしても軽食。バスの中でおやつ。そして実家に戻って母の手作り餃子。最初から飛ばして翌朝体重計を見ては涙目、の日本の幕開けじゃ。
それにしても、今年からJAL羽田便が就航ということで、羽田からバスで海老名まで一直線で帰れたのがなんだか不思議な気分なのじゃった(ま、東名は渋滞していて、電車のほうが早いのだけど…)。

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2017/10/13 (Fri) 饗屋さんにて、秋を歓ぶ


もうすぐ日本で思う存分、和食三昧、ハシゴ酒できるというのに、それでもこの階段を降りたくなってしまう、そんな罪な店、饗屋さん。なんだか最近はしょっちゅう一杯、いや一本やっておる気がするH師匠と今宵もご一緒に。


酒を挟むと阿吽の呼吸な私たち、本日のお酒は秋風に似合うさらりと清涼な喉越しの吉乃川といってみようか。


ご好意でいただいた前菜は、モンゴウイカのフライ、かんぱち、焼き松茸と昆布煮、フライドプランテンの自家製ツナディップ。どの味も慎ましやかに、しかしその食感と風味で豊かな個性を発揮する。ああ、これだけでお酒が一本空いてしまう…。


目にも美しきお造りは、しめ鯖、サンタバーバラの雲丹、まぐろにへだい、金目鯛、きびなご酢〆、生くらげ他。


師匠は松茸をご所望。焼き松茸と鱈場蟹の鬼おろし和え、なんと贅沢な、そして互いを打ち消さぬこれも阿吽の取り合わせ。師匠、私たちのようっすね。あ、松茸の香りを味わうのに夢中で聞いてない…。


茄子の鴨味噌田楽。味噌の中に隠れた鴨の非日常なる底力。舌の上でとろけさせれば、またも盃に手がのびる。


これ食べてみて、と園さんが出してくださったコレがうまい。舐めるだけでまた盃が…(楽園の永遠運動)。そしてこの極上の何かが何であったのか、失念…。たぶん何かの魚の何かだったと思うのだが。へべれけに記憶細胞なし。


もうこれを見過ごすことはできない体になってしまった。鮑の白トリュフコロッケ。鮑の舌触りをくるむトリュフの芳香、そんな秘宝がこの薄くからりと揚げられた衣の下に隠されているのである。


当然お酒もあいて、小ボトルを頼みながらの自家製真穴子の燻製。煙がしみこんだ穴子が歯の間で躍る。燻製隊活動も、日本から帰ってくる頃にはもうできなくなっておるなぁ…。
園さん、今宵も秋薫る味覚を、ご馳走様でした(あ、いつものヘン顔撮るの忘れた。笑)。

Kyoya
94 E 7th St New York, NY 10009

◆前回、饗屋さんにてところてん談義で盛り上がったときの記事は、こちら

◆今まで行った饗屋さんの記事は、右下の検索窓で「饗屋」と入れてもらうと、でてきますよん♪

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