2018/09/14 (Fri) ハサミ父さんへご案内


晩ごはんは、「甲殻類食べたい」「蟹ラブ~」「ケイジャン好き好き」と熱き思いを語る友たちをとりまとめて、我が町ロウアー・イーストサイドのハサミ父さんこと(このブログでだけ)クロウ・ダディにご案内。


そう、ここは以前、私が見栄を張って出された手袋をしなかったゆえに、大層痛い目を見た店だ。皆に「手袋つけるのだぞ!」と言い聞かせ、初めて自分もつけた。かすかな敗北感が指先に…。私も軟弱になったものじゃ、くっ。


今日はザリガニ目当てできたのだが、なんと本日はないというではないか。なぬー、電話で確かめてからくればよかった。
とりあえず、ハッピーアワーのグリルド・クラムやオイスター、中毒になること間違いなしのガーリックヌードルや芽キャベツ、ケイジャンフライなどのサイドを頼んだら、


Mじと私はズワイガニ1lbずつ、


Mちゃん海老1lbをオーダー。ソースは何種類かから選べるのだが、一押しはこのケイジャンソースにバターもたっぷりの濃厚なクロウダディソースで。もちろん余ったソースはお持ち帰りする所存。


Y木さんはジャンバラヤ。加えて、私たちの蟹の足を1本ずつもらってご機嫌さん。
いつもは弾丸トークな私たちであるが、手先の忙しさに気を取られややおとなしめ。といっても無口までは程遠い、それが我々のレベル…。にんにくたっぷりのソースにまみれた蟹も美味しかったけれど、次回は予習をしっかりして、ザリガニ・リベンジいたしましょう。

Claw Daddy's
185 Orchard Street, New York, NY 10002

◆お持ち帰りしたソースでパスタを作ってみた記事は、こちら

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2018/09/11 (Tue) ラドロー通りでディナーを


昨晩はとっても可愛い夢を見た。マヤという姿かたちが変幻自在の可愛い小猿と遊んでいる夢である。ああ、なんと可愛く不思議な生き物だったことか。多分これは、今読んでいる中島京子さんの『かたづの!』に出てきたお猿の影響だろう…。
しかしこんな暢気な夢を見たからといって、心中穏やかかと問えばそうでもない今日この頃の晩ごはんは、ご近所のディナー・オン・ラドローへ。まぁアメリカにありがちなそのまんまの店、つまりはLudlow Stにあるレストランである。


しかし、ふっふっ、私は知っておる。本当の住所はディランシー通りなことを。ラドローの方がおされなイメージなので詐称したのだな。などと毎度余計な詮索をしながら、シャンデリアのもとで自分たちの世界に浸るカップルをよそ眼に、メニューの文字を読み込む我々(老眼)。


まずはフライド・ピクルスを。うちも常連のピックル・ガイさんのピクルスに衣をつけ、かりっというより、がりりっとワイルドに揚げたピクルス。硬派な衣の下から染み出る酸っぱさがたまらない。メンフィスで食べて以来、好物になった前菜だ。


野菜は、サラダよりはサイドディッシュから選ぶ方が好み。この日はローステッド・スクワッシュを。柔らかにローストされたスクワッシュの控え目な甘みに、ネギとキャンディード・ピーカン、ゴートチーズ。この組み合わせ、いただこう。そうそう、生のネギもNYではあまり見かけないが、南部では丸かじりしたりするらしい。


私は4種のフレーバーを選べるジャンボ・ウィングスから、タイ・スパイシーと迷ったけれどやはりここはベーシックにソルト&ペッパーで。たいていはバッファローソースなので、こういうシンプルなのがたまには嬉しい。ブルーチーズ・ディップをたっぷりとぬぐうようにつけ、口に頬張ればジューシーなチキンが口内を弾く。ああ、私はやっぱり鶏が好きじゃと確認する一瞬。


ブリック・チキン。つまりは煉瓦を重しにして(本当に煉瓦ではないだろうが)じっくり焼いたチキン、大好きなロシアのチキン・タバカと同じ原理である。下味もしっかりでしっとり美味しい。皮はもう少し香ばしいとなおよろしいが。
チキンの焼き方といい、揚げピクルスといい、南部の香りをまとうのはシェフが南の出身なのだろうか。上の階のDLはパーティーモードのラウンジらしく、おされな方々が上がっていくけれど、下は落ち着いたダイニング、ご近所にあって嬉しい店だのう。

Dinner on Ludlow
95 Delancey St. New York, NY 10002

◆以前来て、トリュフ入りマック&チーズに喜んでおる記事は、こちら

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2018/07/13 (Fri) ニシンまつりだよ、2018


判で押したように水無月になると引き寄せられる、このグランドセントラル・オイスター・バー。


毎年楽しみにしすぎて、お店に「本当に本当に今日もニシンありますか?」と確認までしてしまうオランダの若ニシン祭りが催されているのじゃ。今年は、いつも日本食を一緒に食べに行くアメリカ人ご夫婦を試しにこちらに誘ってみた。私と同じで光物大好きなノルウェー系の旦那さんのほうは、興味津々で「行く!」と。光物苦手な奥さんは、「う、うん、トモの選ぶ店はいつも美味しいからおまかせするわー」と、きっと心ではやや弱気ながらも、参戦。え、というかアメリカ人なのに、このオイスターバーに来たことがない方が驚き…。


まずは牡蠣にハマグリで貝まつりといってみる。おなじく光物苦手な隊長は最後まで牡蠣で通す心意気である。まぁまわりを見ても、そんなにニシンを食べている人はいないのが惜しいところ。オイスターバーさんはこうもニシンを盛り上げようとしているのに…。
ちなみにオランダでは、年中ニシン(現地ではハーリング)は食べられるのだが、特に5月~7月にかけて獲れるニシンが脂ものっていて年間で一番美味しい季節なのだとか。


いつものケールの若芽のロリポップ(単なるにんにく炒め)にフレンチフライもね。このケール、美味しいのだが、ソテーの仕方が毎度安定しなくて、芯の部分が固すぎだったりもするのがご愛敬(なのか)。今日は…か、固いです、顎が疲れます。


初物ニシンさん、きましたー。私はいつも2尾頼むだが(一度3尾にしたら、さすがに多すぎた)、M氏も「じゃあ僕も」と2尾注文。お、初めて私についてこれる勇者に出会ったぞ。
さらし玉ねぎにゆで卵、チャイブにホースラディッシュに加え、私はここに持参の黒七味をかけるのが好み。ああ、1年ぶりに再会できたこのとろける旨さ。ほとんど生に近い塩加減なので、醤油もいらない。
イッツ・ソーーー・グッド。感動のうなり声をあげるM氏に黒七味を勧めたところ、「いや、なんにもいらない!これでパーフェクト!」と。ああ、こんな風にニシン好きの人を見ると、嬉しくなる。しかも、ニシンにはちょいとウルさいノルウェー系の人間に褒められたのだから、これはやはり納得の旨さということだのう。
つなげよう、ニシンの輪。ちなみに残り2人のアメリカンはニシンには見向きもせず、まぐろや牡蠣を食べているのだった。あーもったいない。

Grand Central Oyster Bar & Restaurant
Grand Central Terminal, 89E. 42nd St, New York, NY10017
Herring Fesitivalの期間は、HPのカレンダーを要チェック!

◆きっちりと同じものを食べておる、去年のニシン祭りの記事は、こちら

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2018/06/24 (Sun) お久なDa Umberto


お久しぶりなイタリアン、ダ・ウンベルトへ。「寝台と浴室、それ以上」な店(Bed, Bath & Beyond、ともいう…)やチェルシーのトレジョ近くのこの界隈には結構美味しいイタリアン・レストランが集まっておるのだが、つい足はバスタ・パスタか、イカ墨パスタのあるZero Otto Noveに向いてしまう。しかしこの日はバースデー・ボーイの隊長がウンベルト推しだったのじゃ。ま、私も自分の誕生日は「豚足食べたい!」と主張したりするしね、ここは素直に従うことにいたそう。


お誕生日おめでとう、隊長。いつまでも元気で燻したり、じゅーと焼き物したり、パンをこねたり、頼りにしてるんでよろしくお願いします…。


前菜にはタコのグリルを。タコがなんだか細っこくてひ弱であれっと思ったのだが、風味は絶品。軟弱さの中に深く清い滋味を隠しもつタコ、私もそのような者でありたい…。


シュリンプ・スカンピ。にんにくたっぷりのソースにパンが進みすぎて困りんぼう。にんにくのソースは品のないぐらいの方がおいしいのう。中途半端じゃオイルの中でにんにくもむせび泣く。


オンラインメニューで予習していったら(食べることにはマメなたち)、本日のスペシャルにトリュフのパスタがあったので期待しておったのだが…、ないとのこと。落胆を隠せずにいたところ、「トリュフオイルならできますよ~」とのこと。オイルかぁと思いつつも(何様)、メニューにあったリークとアーティチョークのパセリソースをトリュフオイルにしていただいた。ここでもアーティチョークはなく、芽キャベツに。これはこれで美味しいのだが、ちょいと消化不良なパスタではあった。


隊長は本日のスペシャルからヴィール・パルミジャーナを。巨大なお皿が運ばれてきたので当然のごとく、ひと口と言わず数口奪い取る。チーズが表面にとろけながらもまださっくりと砕ける衣、にじみ出る仔牛の甘く柔らかな旨み。肉食誕生日ボーイの頬がたらーんとゆるむ。


サイドディッシュのアリコヴェールとマッシュルーム、これが本日の一番のお気に入りかもしれぬ。全体的には、サービスも遅いし、少々がっかりな本日のウンベルトさんなのであった。今度来る時は電話でメニューを確認、が吉かもしれないのう。

Da Umberto
107 W 17th St. New York, NY 10011

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2018/05/20 (Sun) タパス感覚でおつまみを


胸に、眼に、しみいる長谷川等伯展を楽しんだ後は、お茶友姉妹トリオでジャパン・ソサエティ近くのThe Smithへ。わかりやすいガイドをいつも本当にありがとう~、とワインで感謝の乾杯したらば、おつまみプリーズ。
海塩で焼いたししとう、アメリカーンなバーでこういうハズれなしのタパス感覚なつまみがあるのが日本人には嬉しいのう。


大好きな芽キャベツも、あれば当然手が伸びる…。このほくほく感と苦みとレイヤー感、3拍子そろったアナタはえらい。


スパイシー・サーモン・タルタル。下はクリスピーに焼かれたライス、アボカドにスリラッチャに海苔の風味がよろしい塩梅。このクリスピーライスのカナッペ、Rokiでも食べたけれど、さくっと美味しくて何にでもあうし、しかも自分で作るにはちと手がかかる。最近の外飲みおつまみヒット作ではなかろうか。え、前からあった?


スパイシーな鴨ウィングス、辛いけれどやみつきになる味。手をべとべとにして、等伯なぞを語り合いながら、かぶりつく。等伯もびっくり。ふむふむ、味付けはメープルシロップとチポトレと五香粉か、今度まねしてみたい。


フライド・グリーントマト・リングは、焦がしアーモンド・ロメスコ・ソースとよく似あう。フライド・グリーントマトと聞くたびに、同じタイトルの大好きな映画を思い出して、いっそう美味しさが増すのう。友情と、美味しいもの。いい思い出のよき成分。
本日は楽しい1日を、ありがとう。

The Smith
956 2nd Ave New York, NY 10022

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