2017/06/26 (Mon) 河南省のホイ麺を食す


晩ごはんはチャイナタウンを東から西へと歩いてロシアン手下と落ち合い、Spicy Village 大福星へ。小さな店で予約も取らないので店の前にはすでに人だかりがもくもくと(この写真は食事後に撮ったのだが、この後また人だかりができていた)。


待つこと数10分、ようやく中に入れた。壁の穴のごとく狭い店で、ゲイの仲良しカップルの人たちと相席。


ありがたいことにBYOBの店なので、早速、調達してきた激安ワインを鞄から出す手下。よしよし、準備がよろしいぞ。なんでもこの店は河南料理専門、なかでも河南省の名物料理ホイ(烩)麺で有名なのだとか。河南…と言われても馴染みなし。洛陽、シルクロード……二人で貧しい知恵を寄せ合っても、あまり進展がないのであった。ま、まぁとにかくスパイシーな四川料理が大好きな身としては、ここもきっと美味しいはずじゃ。何しろ店名からしてスパイシーだし、チャイニーズの人たちにも大人気だし。


まずは辛い料理のお伴に胡瓜の浅漬け、これがぽりぽりいけてとまらない。河南風やみつき胡瓜。手下よ、私のグラスにとくと注ぎたまえ。


なるほど花椒が効いてぴりりと辛みたっぷりのSpicy Lamb Huimei。弾力のある手打ちのホイ麺はきし麺を幅広くした感じ。もっちもちな感触に羊の骨を煮込んだスパイシーなソースが絡まってうままー。海草も入っているのが面白いしヘルシーだのう。ただこのラム肉は脂身なしでややドライなので、次はブリスケットあたりで頼んでみたい。


皆が頼んでおる大人気のSpicy Big Tray Chicken、大盤雛。まさにビッグな洗面器サイズのトレイがどーん。すでに麺は食べたのでここは麺なしで、と頼んだけれど、ぴりりとした辛さの中にも様々な旨みがひそんでいる汁がもったいなくて……、


ホイ麺Plain Huimei$1.50を追加投入~。
粒が丸ごと山ほど入っている花椒を舌で選り分け、辣油のしみこんだ鶏にじゃがいを頬張る。骨の間まで逃さぬようにと舌がこそげとる。
辛い、うまい、深い。その味の広さは黄河のごとく。持ち込んだスペインの爽やかな白ワインがぐいぐいと進んでしまう。
あまりの人気で待っている人が多いので早々に店を出た後は、向かいの公園でどこからか流れる中国の楽器の音色を聴きながら休憩。この辺りの公園では伝統楽器や太極拳を練習している中国人が多いのだ。ここはどこ? 確かうちから10分の場所だったよね…と不思議になるくらいの大陸の夕闇の光景を、ぼんやり眺めた。
手下からもらった土産のロシアのホットスモークの鯖をぶらぶら下げながら、満足の辛い吐息でまた東へと帰ったのだった。

Spicy Village
68 Forsyth St. #B, New York, NY 10002

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2017/06/23 (Fri) BYOB定例会、灯台下暗しな中華ナイト


いつものこよなくお酒持ち込みの店を偏愛する楽しき仲間でBYOB定例会。今回は店探しに色々と難航したことであるよ。目当ての店がリカーライセンスが取れてしまったせいでお酒持ち込みは不可になったり(店にはめでたいが、我々には哀しい)、以前行ってそこそこだった店は厳しいメンバーから不可が出たり。
もう持ち込めなくてもいいか、と弱気になったが、いやここはやはりBYOB魂で初志貫徹。
うちの近所で私がいつも叉焼を買っている店に訊いてみたところ、「いいヨー、持ち込み料なしヨー」と言うではないか。さすがワンタン王なる店名だけある。ワンタン食べたことないけれど、気前のよろしい王様のごとき寛容な態度。
ちなみに王様は英語がちょっぴり苦手である。この店は中国人客が多く、店員も英語を話せない人が多いのだが、Nシーも確認のため電話で「お宅のお店はBYOBですか?」と訊いたところ、「いいえ、うちはレストランです!(自信満々に)」と答えられたそうだ。私もお持ち帰り用の叉焼を「カットしないでそのままで」と伝えただけで軽いパニックが勃発し、奥から英語のできる人が駆り出される始末のこの店。それでもここは、マンハッタン…。


早速持ち込んだワインを開けたなら、一番高そうな蟹をがんがん勧めてくるウェイターのおじさんを軽くかわして、まずはSquid Salted Pepperを。
新たな挑戦する店ではヘタにソース物など頼んで失敗すると怖いので、シンプルな塩胡椒炒めが一番。しかしこのイカ、本当にソテー? 揚げているのでは?という食感だが、多分揚げ焼きなのだろう。さっくりした衣をまとったイカが旨し。別の店でも同じようにハラペーニョも一緒にソテーされていたけれど、これが定番なのだろうか。控えめな辛さが塩胡椒のシンプルな旨みに刺激を与えてくれて、お酒が進むくん。


必ず頼む青菜炒め、本当なら豆苗といきたいところだが、豆苗は貴重なので肉や魚より高かったりする。バジェット重視のBYOB隊員たちは無言で首を横に振り、チャイニーズ・ブロッコリ、唐芥蘭を賢く選択したのじゃった。これも味付けを訊かれたが、シンプルににんにくと塩胡椒で。うん、茎に歯ごたえをしっかり残した絶妙な炒め加減。ビタミンA採ってます、と身体喜ぶ。この辺りでお客がどんどん入ってくる。地元民に人気の店はやはり信頼できるのう。


炭水化物も入れようかということで、お勧めらしきFamous Golden Fried Riceを。卵の金色が美しい炒飯、ぱらっぱらの炒め具合がさすが。ちなみにこの炒飯は$13.99、と料理はどれも中華inチャイナタウンにしてはややお高めなのだが、それも量を見て納得。すべてがファミリーサイズ、二人じゃ絶対に食べきれぬ量。けっして小食ではない4人なのだが、食べてもなかなか減らず…。


おなかはかなりくちくなってきたが、それでもあと1品何かが欲しい…と、BYOB隊の欲は果てしなく。そこでEちゃんが頼んだのがCrispy Tofu。え、ただのお豆腐?と一瞬思ったのだけれど、このお豆腐が思いのほか美味しい。
中心のぽっちりした色っぽい膨らみには海老つみれが入っており、外はまさにかりっかりのクリスピー加減、中ふんわり、熱々。ああこれに出汁をかけて揚げだしにしたらうまかろう…(次はお酒に加えて、だし汁持参か!?)。


最後はサービスのマンゴープリンとさっぱり目のお汁粉といった感の小豆スープで、甘やかに〆。「ここはいいねー」「また来よう」と、使えるBYOB中華として、厳しいBYOB会のおめがねにかなったのじゃった。英語がなかなか通じないのは若干緊張するけれど、また叉焼も買いに来ようっと(騒ぎが起きませんように)。

Wu’s Wonton King
165 East Broadway, New York, Ny 10002

◆今まで訪ねたBYOBレストランは、右下の検索窓で「BYOB」と入れてもらうと、でてきますよん♪

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2017/02/21 (Tue) 火鍋会


本日はチャイナタウンに集まりて、食べ放題火鍋を食そうよの会@99 Favor Taste。火鍋とBBQがあるけれど、やっぱり寒い日は火鍋にかぎるのう。食べ放題、2時間の時間制限で、おひとり様$19.99(BBQのほうは、$25.99)。や、安い……けれども、


シーフードに、


肉類、野菜に茸、練り物と種類も充実しておる。いやぁ、本当に店名通り99種はあるんじゃなかろうか。


スープベースは3種類選べるので、オリジナルと薬膳鍋、そしてスパイシーな麻辣鍋を選んで、


ぐつぐつ、はふはふ。うん、やっぱり鍋は大勢でつつくのが愉し。薬膳は体にいい気がするし、麻辣はマー辛い。そして結局、取り皿のなかで味が混じってしまう件…。
舌をあちあちにさせながらも、喋り食べ喋り食べ。このメンバーのいまの流行りは、フェイスブックのグループメッセージで、へんなステッカーを探してきては貼り付けることである。たいして用事ないのに、ステッカー。メッセージもなく、ただステッカー。いい大人なのに。その様、シールを集めてほれほれと自慢しあう小学生のごとし…。

99 Favor Taste
285 Grand St, New York, NY 10002 

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2016/07/23 (Sat) ジャズの後の、韓国居酒屋


素晴らしいジャズ・ライブの余韻に浸りつつ、てくてくと歩いて近くのコリアンタウンへと。がっつり韓国居酒屋にて肉、食す私たちである@Take31。まずは韓国ソジュ、チャミスルやビールで乾杯。いいライブを観たあとに、友人たちと美味しいものを食べつつ感想を語り合うのは、お楽しみの続きなり。
このTake31、昼間は「Cup & Cup」というカフェで、夜6時からいきなり居酒屋にシフトチェンジするらしい。日本の喫茶店&スナックみたいな軽快なノリである。


突き出しにトッポギ、いきなりの炭水化物きたー。しかし甘スパイシーなソースをたっぷりまとったトッポギのねっちり濃い食感に、つい手が伸びる。勢いがついて、すでに危険な予感。
それにしてもこのお店、平日の夜遅めだというのに、韓国の若者たちで大賑わいである。たぶん日本人は…私たちだけ?と、囁きあっていると、後ろの若者がYちゃんの椅子にぶつかった。礼儀正しく謝り、「お酒奢りましょうか?」と。韓国青年、爽やかでいい人だー。いえいえとんでもございません。どうぞここはお若い方同士で…と、お見合いについてきたおばちゃんみたいな雰囲気でへこへこと辞退する私たちであった。


これが食べたかった、柔らかなポッサム、脂ノリノリな豚のあまみが空腹にしみこんで溶けていく。白いごはん…いやいや、ここは、と我慢の視線をかわしあう。


肉暴走したい気持ちを抑え、スパイシーカラマーリのサラダ。細切りのイカを混ぜ混ぜして食べるのだが、これまた甘辛味が癖になる。


韓国ウィングス、きましたぁ。写真の色合いがなんだかマズそうになってしまったが、これまたうまうまである。ハーフ&ハーフで選べるということで、スパイス効かせたカンパオ風味に、にんにくがっつり系。熱々にかぶりつけば、濃い味の衣とその下のしっとりジューシーな鶏肉が口内に溢れる。
ああ、遅めの夕食に高カロリー食はどうしてこうも禁断の歓びをもたらすのであろうか。


友人ふたりはデザートまで。ダイエットがどうだとか言ってなかったっけ、と思いながら、チャミスル啜って見守る夜以降は辛党のわし。
ジャズと肉。濃くて美味しい真夏の夜。

Take 31
15 E 31st St, New York, NY 10016

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2016/03/05 (Sat) 不死鳥の庭にて、BYOB中華


本日は日本からいらっしゃったドクターを囲んで、皆で美味しく中華を食べようよの会へと@フェニックスガーデン。どうして私がこの会に混ぜていただけたのか解らないが、誘われたなら普段の出不精重い腰などなんのその、美味しいもんのために寒風のなかすっ飛んでいくのじゃった。ここは、お酒持ち込みOKのBYOBのうえ、コルケージフィーも取らないという寛大な店なのであるが、ちょいと調べたらあることが発覚。どうやら…お店のおばちゃんの押しが相当に強いらしい…。Nシーと「頑張ろうね、負けないように」と事前打ち合わせなどして、挑んだのじゃった。
まずはお店の人、にこやかな顔で鶏のスープなどサービスしてくれた。おや、いい出だしではないか。ちょっとスパイスがキツいスープだけれども。


しかしその直後から、予想にたがわずメニュー押し押し攻撃は始まったのであった(むろん値の張るものばかり)。その威力たるや半端なし。私とNシーは「いやいやそれは…」と首を振るのだけれど、素直なJ子さん、「それはどういうものですか?」「ほかにお薦めはありますか?」などと尋ねるものだから、おばちゃんここぞとばかり身を乗り出してくる。その攻撃をかわしたり、爆撃されたりしながら、まずはクレソンの炒め。豆苗もいいけれどこれもいいのう。にんにく効いた山盛り野菜が嬉しい美味しい。


本日一番のお目当てのPepper& Salty Shrimp、ソルト&ペッパー・シュリンプ。かりりとあがった殻付の海老に手づかみでかじりつく。香ばしさに程よい塩気、にんにくにネギ。満場一致の大絶賛。もうこれだけ食べに戻ってきたいほどじゃ。


かりかりの皮のあまやかさは間違いなしの旨さ、北京ダック。クレープのような薄い皮ではなく、しっとりしたバンズに挟んでいただく。ダックの脂がじゅんわり染みた柔らかバンズもまた旨し。


しかしここで事件勃発。お店の人が強力に薦める柔らかな雛鳥なるものを頼んだところ、このようなこわもての鳥参上…。これたぶんSquab、ひなバトでは。柔らかどころか、けっこうな歯ごたえ。しかもお顔が…。J子さん、いやぁぁとたじろぐ。
私は見ていなかったけれど、どうやら日本語メニューのほうには「北京ダックだけが鶏じゃない!絶品雛鳥!損はさせません!」とかなんとか書いたあったらしい。日本語メニューは逆に見ないほうが安全かもしれぬ、この店。


気を取り直して。ドクターが攻撃の手(舌)をゆるめぬおばちゃんの隙をかいくぐってどうにか頼んだ(頼めた)、Sizzling Beef with Ginger & Scallions in Casserole、ネギと生姜風味の牛肉のキャセロール。熱々じゅうじゅうの柔らかな牛肉、寒い夜にあったまるのう。


海老のあんかけチャーハン、たっぷりの餡におなかが一杯でもするすると入ってしまう。でもやや餡多すぎ。こうなると普通のぽろぽろ炒飯が恋しくなってくる、と一同。


デザートの杏仁豆腐もなめらかで、これが大好きだというJ子さん、たっぷりとお持ち帰りしておった。
断っても断っても、蘇って押しの手をゆるめぬおばちゃんこそが、不死鳥のようなこのお店。気をゆるすと大変なことになりそうではあるが、旨く頼めばなかなかにいいかもしれん。なんといってもBYOBだし。Nシーと「気を強くもって(ココ重要)今度のBYOBに使おうか」と協議中である。
そして同席のドクターの一言一言が一々深く楽し耳を傾けてしもうた。「放射線科を選んだのはね、あまり人と会わなくてすむから」(人嫌いドクター…?)「とにかく睡眠と水分で風邪は乗り切れる」「サプリはそう必要ではない」(サプリ好きなのでちょい反省)などなど。皆してとくと聞き入りながらの、愉快な(そしてタフな)中華ナイトであったことよ。

Phoenix Garden
242 E 40th St, New York, NY 10016

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