2017/08/31 (Thu) 舌を休ませてはくれぬ五粮液


晩ごはんは、美味しい麻婆豆腐を食べたいよね、じゃあ集まろっかの会@ウーリャンイー(写真の男性は関係なし。ただウルサい私たちがひょこひょこあとをついて上がったので、不吉な気配を背中に感じておったかもしれない)。


そして本日の隠れテーマは、エルヴィスの命日をしのぶ会、でもあるのじゃった。大ファンを自称するYきさんなど、「ランチにはキングが好きだったバナナサンドを食べようと思う」と気合が入りまくっておる。そこまでしてキングを…。ああ、私も「鴨とぶ空のプレスリー」を書いた当時はキング漬けだったのう。ほとぼりさめたら忘れる自分をすこし反省して、聞き直そう…。
まずはMじ一押しの、Double Cooked Fresh Bacon。見るからに旨そうな濃厚なにんにくの香りを放つ肉の塊をぺろんとめくると、


ふくよかな脂を身にまとわせた柔らかとろとろな豚バラの層が!山が! 身悶えするほどの危険な美味しさにのっけからノックアウト…。豚とにんにく。バナナとピーナッツバターの組み合わせに匹敵するぐらいの、いやそれ以上のやみつき度であるな。


そして、市販の花椒に毒性のあるものが混入されているのが発見された件などについて熱く語り合いつつ、花椒満載の麻婆豆腐、Chef’s Ma Paul Tofu W. Minced Porkなど。美味しさは常に危険と背中あわせ、ジュリーの歌など聞こえそうなスリリングでひりひりする旨さ。


野菜もいっとこうよね、と Sautéed Stringbeans W. Spring Bamboo Shoots、インゲンと柔らかな春筍の炒め物を。軽やかな箸休め、などではなく、これまた香辛料が絡みあい、濃厚なのである。舌を片時も休ませぬこの店のメニュー、おそるべし。


Dan Dan Noodles、汁なし担担麺は、期待に唾をのみこみながら混ぜ混ぜ混ぜして、


たっぷりと肉とタレをなじませてすする。辛い。旨い。ご飯のおかずになりそうな、麺という名のたくましい菜に舌鼓をうちつつ、しゃべる、笑う、4人組。今宵も楽しくも、ほとんど「意味なーし」と後ろからスリップで頭をたたかれそうな話題で盛り上がった私たちであった。こういう気楽な会、いいなぁ、楽しいなぁ。だってばかなこと言っても誰も怒らない…むしろ褒められるんだから。

Wu Liang Ye 五粮液
36 W 48th St, New York, NY 10036

中、韓 | trackback(0) | comment(0) |


2017/08/10 (Thu) ご近所でコリアン・フライドチキンをもりもりと


いけないと解っておるのに、アレが食べたくなってしまった。揚げてあるうえにしっかりと味が濃いから、カロリー高いわお酒は進むわで、巷で人気の誘惑娘コリアン・フライドチキン。
早速、ご近所LESのコリアンチキンの店、Whalesへ。しかし鶏が売りなのになぜ「くじら」なんだろうか。こちらとしては、フライド鯨でもやぶさかではないが、アメリカでそんなものを出す勇気のある店はないじゃろう。


ここでも人気のポケ・サラダ、お刺身に野菜たっぷり、スパイシーなマヨソースで旨し。
サーバーの綺麗な女性、日本人っぽいなぁと思っていたら、向こうから「日本人の方ですか?」と話しかけられ、びっくり。電話をかけた時のIDで分かったのだそうな。韓国人オーナーだけれど、この店なぜか日本人がよく働いているのである。
嬉しくなって「私、トシ・カプチーノさんのハッチェンバー→居酒屋どどんぱ→ソウル・チキンと、ずっと来てるんですよー」と店の変遷を述べたら驚かれた(引かれた?)。どれだけLESを酒肴求めて徘徊しておるのであろうか、私は。


待望のチキン登場。はぐりとかぶりつけば、鶏のジューシーな旨みが熱々の衣の下から流れ出す。前身の店ソウル・チキンの時より鶏はぱりぱりさっくり揚がっており、ソースは上掛けされていない。うん、これの方が好みだなぁ(甘辛いタレたっぷりは苦手なので)。醤油味とスパイシー味、どちらも似ているが甲乙つけがたし。大根甘酢漬けもいい箸休め(箸など使わず、野蛮に手づかみだが)。


キムチチャーハンは鉄のスキレットで焼かれた半熟卵を絡めるとスパイシーな中にマイルドがとけて、またうまい。もうちょっとメニューが増えてくれると嬉しいけれど、近いし美味しいのでまたこようっと。と言いつつ、次に来る時はまた店名が変わっておったりして…。
そして、むろん翌朝の体重計は真夏の恐怖映画のようなことになっていたのだった。

The Whales
71 Clinton St, New York, NY 10002

中、韓 | trackback(0) | comment(0) |


2017/08/08 (Tue) 蘭州手工拉麺の餃子


散歩に出かける前に中国語の数字の発音を真剣に調べる。なぜなら近所の手打ち麺と餃子が旨いという店に餃子を買いに行くからだ。この前別の店に行ったところ数字でさえ英語が通じず、身振り手振りで頓珍漢なジェスチャーゲームを展開する羽目になったのである(それでも間違った個数が入ってたけど)。
大体5個か6個単位だから10個と12個を覚えて挑む。2個だとリャンガなのに12個だと2の部分がアールになるらしい。
なんてイレギュラーなんだ、中国語のやつめー、と日本語の不規則さを棚にあげて挑んだのは、このお店。


蘭州手工拉麺。手打ち麺で有名なお店らしいので、餃子の皮にも期待しちゃおう。


しかしよくメニューを見たら、え、まさかの8個単位?(しかも$3の激安度)。じゅ、じゅうろっこは何だっけ。だが、なんとか英語で通じた。助かった。やれやれ、ヘブロイ語飛び交う界隈から数分歩いただけで今度は中国語。一筋縄じゃいかぬ町内であるな。


しかし餃子は旨かった。にんにくとニラパンチを柔らかで大き目な手作り皮のフリルが優しく包む。餃子を手作りする心を怠けさせる味。


そして台湾の総菜缶詰を使って、


しらたきと煮てみた。和中折版のお惣菜いっちょあがり。野菜スティック、豆とブロッコリーのサラダなどと。

Lam Zhou Handmade Noodle
144 E Broadway, New York, NY 10002

◆今までの餃子関連記事(笑)は、右下の検索窓で「餃子」と入れてもらうと、でてきますよん♪(「Forever Taste」さんもお気に入り)

中、韓 | trackback(0) | comment(0) |


2017/07/31 (Mon) 「永遠の味」さんにて、餃子テイクアウト


冬の間や涼しい日はずーっとMBTを履いておるのだが、もっぱら夏の間は素足にフィットフロップである。しかし、MBTを履き慣れた後にビーサンを履くと、なんと心もとないことか。あの、足が船底みたいにゆらゆらする感覚がないのが、なんとなく物足りないのである。でもビーサンは涼しい。
そんな大したことない葛藤を抱えた夏のある日の晩ごはんは、ご近所の店で餃子をテイクアウト。小さい店だがいつも人がいるので美味しいとみたのである。
LESの風物詩、シャワーキャップかぶった通行人のおばさんもアクセント…(暑くないんだろうか)。しかし相変わらず英語が通じず、身振り手振りで餃子15個(なんと5個で$1!)と春巻き2個($1)ゲット。


あらかじめ焼いてあるのでどうかなと思ったけれど、フライパンで軽く焼いてかりっとさせたら、う、旨し! ご近所の北方鍋貼の餃子は皮が厚すぎてあまり好みではないのだが、ここは皮薄め、具とのバランスもよろし。$1でこんな美味しさが手に入るとは…餃子を手作りしようとする人が減ってしまうのではないかという危惧が予想されるのう(まさに我)。


炊飯器de炒飯に、


ケールの辛子シーザー風(アンチョビペースト、マヨ、レモン、辛子)、オイキムチ(サンライズでキムチを頼んだらまちがって届いたけどよしとする)などと。

Forever Taste
27 Rutgers St. New York, NY 10002

◆今までの餃子関連記事(笑)は、右下の検索窓で「餃子」と入れてもらうと、でてきますよん♪

中、韓 | trackback(0) | comment(0) |


2017/06/26 (Mon) 河南省のホイ麺を食す


晩ごはんはチャイナタウンを東から西へと歩いてロシアン手下と落ち合い、Spicy Village 大福星へ。小さな店で予約も取らないので店の前にはすでに人だかりがもくもくと(この写真は食事後に撮ったのだが、この後また人だかりができていた)。


待つこと数10分、ようやく中に入れた。壁の穴のごとく狭い店で、ゲイの仲良しカップルの人たちと相席。


ありがたいことにBYOBの店なので、早速、調達してきた激安ワインを鞄から出す手下。よしよし、準備がよろしいぞ。なんでもこの店は河南料理専門、なかでも河南省の名物料理ホイ(烩)麺で有名なのだとか。河南…と言われても馴染みなし。洛陽、シルクロード……二人で貧しい知恵を寄せ合っても、あまり進展がないのであった。ま、まぁとにかくスパイシーな四川料理が大好きな身としては、ここもきっと美味しいはずじゃ。何しろ店名からしてスパイシーだし、チャイニーズの人たちにも大人気だし。


まずは辛い料理のお伴に胡瓜の浅漬け、これがぽりぽりいけてとまらない。河南風やみつき胡瓜。手下よ、私のグラスにとくと注ぎたまえ。


なるほど花椒が効いてぴりりと辛みたっぷりのSpicy Lamb Huimei。弾力のある手打ちのホイ麺はきし麺を幅広くした感じ。もっちもちな感触に羊の骨を煮込んだスパイシーなソースが絡まってうままー。海草も入っているのが面白いしヘルシーだのう。ただこのラム肉は脂身なしでややドライなので、次はブリスケットあたりで頼んでみたい。


皆が頼んでおる大人気のSpicy Big Tray Chicken、大盤雛。まさにビッグな洗面器サイズのトレイがどーん。すでに麺は食べたのでここは麺なしで、と頼んだけれど、ぴりりとした辛さの中にも様々な旨みがひそんでいる汁がもったいなくて……、


ホイ麺Plain Huimei$1.50を追加投入~。
粒が丸ごと山ほど入っている花椒を舌で選り分け、辣油のしみこんだ鶏にじゃがいを頬張る。骨の間まで逃さぬようにと舌がこそげとる。
辛い、うまい、深い。その味の広さは黄河のごとく。持ち込んだスペインの爽やかな白ワインがぐいぐいと進んでしまう。
あまりの人気で待っている人が多いので早々に店を出た後は、向かいの公園でどこからか流れる中国の楽器の音色を聴きながら休憩。この辺りの公園では伝統楽器や太極拳を練習している中国人が多いのだ。ここはどこ? 確かうちから10分の場所だったよね…と不思議になるくらいの大陸の夕闇の光景を、ぼんやり眺めた。
手下からもらった土産のロシアのホットスモークの鯖をぶらぶら下げながら、満足の辛い吐息でまた東へと帰ったのだった。

Spicy Village
68 Forsyth St. #B, New York, NY 10002

中、韓 | trackback(0) | comment(0) |


| TOP | next >>

野中ともそ tomoso nonaka

こんな者です↓
おひるねスケッチ(本館サイト)
Profile
著作リスト
Twitter @tomosononaka

いまんとこニュース
大江千里さんとの対談掲載されました。
小説すばるにて連載エッセイ始まりました。
新刊『虹の巣』出ました。(2016)


虹の巣
クロワッサンに書評載りました。
小説すばるに短編「金の雪」載りました。
小説すばるに、短編「スカ」載りました。
着物の時間。ムックに取材記事載りました。
クロワッサンに寄稿しました。
国際子ども図書館の展示解説本に掲載されました。
JAL skywardに寄稿しました。

calendar & archives

new entry

category

new comments

books


ぴしゃんちゃん

つまのつもり

海鳴屋楽団、
空をいく

銀河を、
木の葉のボートで

鴨とぶ空の、
プレスリー

おどりば
金魚

チェリー

世界の
はての
レゲエ・バー

Teen Age

もぐらの
バイオリン

フラグラーの
海上鉄道

search

links

RSS