2018/01/20 (Sat) 最後まで旅荷物に翻弄され


日本最後の3日間は腰をさすりつつ庭仕事に明け暮れた。数日前にお願いした庭師さんに剪定はばっさばっさやっていただいたが、細かな草木を伐り戻し、ししとうや青しそはさようならと抜き、雑草を取り…。はてなき実家の庭、狭いのに遠く広がる荒野のようじゃ。
そしていつものように帰国前日に成田空港までの荷物の集荷依頼をJAL ABCに電話したところ、何と今年から2日前の集荷が必要とか。ま、まずい…。私のカバンはスーツケースでなくナイロンの旅行バッグでとても手で運べない重さなのだ。このまま駅前にスーツケースを買いに走るか!と観念しかけたところでかけたクロネコヤマトさんがなんとかokとのこと(推奨はしないが、とのことだが)。
ああ助かった。救われた。今年は台風時のホテルへの荷物送りといい、ひやひやの連続じゃった。
空港で無事自分の荷物を見つけたときは安堵のため息が…。そんなこんなで、機内でようやく一息の一杯。まずは胡麻豆腐をつまみに清水清三郎商店の作(ざく) を啜り、


おつぎは東洋美人をいただきながらあれこれつつけば、次第に気持ちがNYへとシフトしていく…。


お箸で切れるタンシチュー、旨し。降り立ったNYはそれはそれは寒いのだった。そして必ずこういう台詞をきくような気がする。「数日前まではほんっと暖かかったんだよねぇぇ」と。
家に帰れば、9月初旬から止まったままのガスは、まだ通じていないのであった(悲哀は続くよどこまでも)。

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2018/01/17 (Wed) 人生初バーミヤン


すでに日本を離れて25年もたつと、みなが当たり前に知っているチェーン店をまるで知らない浦島たろ子状態に陥ることが、たびたびある。
そんな本日は両親、妹&姪たちと地元娯楽日。昼ごはんは、バーミヤンに行こうということになった。バーミヤン…なんか聞いたことがある。うれしい、遂に行けるのか、人生初バーミヤン。去年は初サイゼリヤも果たしたし、また知ってることが1つ増えたのう。と感慨にふけって写真を撮っていたら姪っこに「いや、ともちゃん、そう感動するほどの場所じゃないから」と。そうなん? バーミヤンだよ、なんだかエキゾチックな響きだし。
辛いもん好きの姪はマーラータンタンメン。


五目焼きそばに餃子と、いつでも一同のなかで一番高カロリーなものをがっつり頼む高齢両親。


うんうん、細かいメニューがたくさんあって初バーミヤン楽しいヤン。お菓子好き妹はごま団子に野菜炒め。「その組み合わせ、どうなの」といいつつも、私も皆の皿をつまみ食いしながら、辛みそきゅうりにネギザーサイ、春巻きをこまごまと。……どう考えても副菜か酒のアテのようなものを頼んだせいで、やたらに喉が渇いて仕方ない。バーミヤンの注文の仕方はもう少し鍛錬が必要なようじゃ。
そういえばNYでは試したけれど、日本ではまだ大戸屋に入ったことがないので、次は初・ジャパン大戸屋にも挑んでみたい。

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2018/01/16 (Tue) 佐島ドライブ


本日は、妹の運転で葉山の佐島まで両親とともに家族ドライブ。優しい妹は、「海…海が恋しいわ…」と遠くを見つめつぶやく姉の望みを叶えてくれようと、車を出してくれたのである。まぁ正確には数か月前に妹が両親を連れて行ったと聞き、「ふーん、いいなぁ…海見ておいしい海鮮料理かぁ。私も連れてけ!」と命じたのであるが。
その昔カーメーカーの営業所に勤めていたため車の運転は大得意の妹。鼻歌まじりで近くまできたはいいが、目当ての店にはなかなかたどり着かず。周辺をぐるぐる探し回りながら、「あれー、さっきの道かなあ?どう思う?」と段々と切羽詰まりつつある声で訊かれても、何も解らぬ私たちは黙って「さ、さぁ?」と答えるしかできない。わがノナカ家で現在は唯一車の運転ができる妹だが、認めたくない事実を悟る…。け、けっこうあんたも方向音痴だったんだ。
ようやくたどり着いた佐島のはまゆうにて、昼ごはん。


海の見える中庭もまた気持ちよし。


私と両親は刺身定食、


妹は海鮮丼。
すべて天然魚介類のみで、養殖は一切使用していないということ。入札権のある佐島魚市場の魚介類と岬からのまぐろを使っているだけあって、どの魚も新鮮で弾力もあり旨し。でも光物がないのが残念なのと、値段のわりにとびぬけて、というほどではない…というのが本音かのう。卸値の高い地魚にこだわるのと観光地価格もあり、強気な設定になってしまうのは仕方ないのかもしれないが。
妹も「あれぇ。前回来た時にはもっと豪華で感動した覚えがあったんだけどなぁ」と…。「これなら、地元のえぼしでもいいね」ああー、それを言っちゃあ(家族同士だと本音しか出ないのが楽なような、身もふたもないような)。
ちなみに、なぜこのはまゆうさんに来たのかというと、隣の「天神島臨海自然教育園」から絶景の海景色がみられるということで。しかも自然環境にめぐまれた教育園内には、多くの海浜植物や海岸動物が生息し、三浦半島に残された数少ない自然海岸の一つなそうな。
し、しかし、ここも本日は閉館なのであった。とほほ。来年もまた来よう。いや連れてきてもらおう。


まぁ、海を見ながら車のなかで楽しく会話ができただけでも楽しかったよ、いつも運転手かってでてくれて、ありがとう。おまけの「サザエの裏側」。

はまゆう
神奈川県横須賀市佐島3-7-5

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2018/01/15 (Mon) 楽味にて、せいこ蟹を抱き寄せる


一時帰国のたびの、下北通い。もう十代から通っておるから、どんな路地も野良猫のようにすいすいさ、おいら…といかないのが、方向音痴のツラいところ。加えて駅の様相が変わってからは駅のなかでも迷う始末で情けない。そんな中でも大好きなこの楽味さんは楽々たどり着く。おいしい上に駅近とはなんてありがたき存在であろう。そして今年も編集Sさんと、グラスを傾けながら一年ぶりの再会を。


つきだしの蟹は絶妙な塩加減、うれしい季節の野菜盛り合わせは銀杏、ゆり根蒸しをチョイス。「あと1つはおまかせで」とお願いすると、渋みほとばしる大将、「三つ葉にしたよ、青いものないから」とお父さんみたいなことを言ってくださる。そして鬼おろし、シンプルこの上ないがこれがすっきりしゃっきり、胃にも優しき酒のお供になってくれる。


話す内容はというと、連載の方向性は、などという仕事のことよりもっぱら音楽バナシ。そうだよね、ライブいかなきゃね、と中学生みたいなことを熱く語り合いながら、冷酒に合うまさな楽しくありがたい味をあれこれ。
きゅ、ぷりんと美女のように美しき焼けた白子の塩焼きにすだちをこれまたきゅ。ぱらぱらさっくりと見事な揚げ具合の白魚に、炙りと生の両の味を楽しめるのが嬉しいからすみ大根。
そして、大将が出してくれた左下はさて何だったか。おいしかったことは覚えておるのだが、まぁあれだ、ぷりっきゅっとしたイケるやつだ(いい加減な酒飲みはフードブロガーには絶対なれない伝説…)。


しったか貝の煮つけは貝の奥まで味がしみこみ、うんまいから、最後の肝までくるりんといただかねば。


紅葉おろしとネギにまみれたなまこ酢を噛み締めれば、酢の清涼と頑なな歯触りに惚れてしまうではないか。


極楽な風味のせいこ蟹は丁寧に処理されていて食べやすい。今年は予約注文をしそこなったのでここで巡り合えてもう本当にありがとうと、卵のひと粒ひと粒までうっとり舌で抱き寄せよう。


これまた卵まで味わいつくす、ほっくりとした秋を抱えた生ししゃも。


毎年、いくら丼で締めるSさん。「ううん、私はいいです、いいです」といいながらお裾分けをいただいて、きらめく赤を口のなかでぷちりと弾かせる。
思えば、去年Sさんとこのお店で飲んでいたまさにその日に、選挙でNYでは不動産王としてしか認識されていなかった新大統領が決まり、二人してうなだれたんだよなぁ。そして1年後の今も不安は続き…まぁそんなことは忘れて存分に楽しんだ下北沢の宵。Sさん、来年も会おうね、仕事は抜きにしても(抜きでいいんかい)。

うまいもの 楽味
東京都世田谷区北沢2-12-11 島田ビル B1F

◆去年の揚げふぐに目を細めておる記事は、こちら

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2018/01/11 (Thu) 四十八漁場で、カワハギのおちょぼ口を見つめる


町田日の晩ごはんは、いつもの四十八漁場で高校以来の友人S平と。あまりの激変な1年をキャッチアップするだけであっという間に過ぎてしまう中、重い話題のあいだも、ルミネの可愛いものヘンなものを見てはすかさず突っ込み、笑いあう、それが16歳からの私たちのスタンスなのだった。まぁ重たい話題を、ルミネで洋服見ながら語る方もなんなのだが…。


本日の海鮮類を見せていただきながら、すかさず品川店に行ったときにもらった会員カードを提示。S平も去年一緒に行った時にもらったカードを見せている。阿吽のケチくさい呼吸。なんだかオマケがもらえるらしいのだ。いくつになっても人はオマケに弱いもの、気づくとオマケのために散財したりする、ああ、人間なんて…、と拓郎も言っておる(言ってない)。


つきだしの新鮮なきびなごに柔らかな弾力のタコの炙り。獺祭飲みつつ、可愛いお姉さんが焼いてくれるのを悠々とおじさんぽく見守るまなざしも、慣れたもの。


揚げじゃこと葱のサラダは、こうきたか。柔らかな分葱をざくざくと切り、よくさらしした甘い玉ねぎとじゃこに和風ドレッシングでしゃっきりかりっといただく。真似したい、があちらでは分葱が買えぬのがさみしい。


鮮魚のなめろうは、香ばしい海苔で磯と味噌の香りを封じ込め、


そんなところに、先ほどの魚のかごから選んだかわはぎ姿造りがやってきた。おちょぼ口さえ愛らしいかわはぎのぷりぷりした身に肝醤油を絡めて食べれば、お酒の、おかわり、ほしくなる。どうして、私は、七五調。


これははずせないイカ肝陶板焼きにはバゲットをお願いして、くつくつと煮え立つワタの甘いコクの最後の雫まで、ぬぐいつくすのじゃ。


期待のオマケ登場。サービスでイカの沖漬けと鯖へしこだなんて、なんとこちらの酒ごころをくすぐる絶妙なチョイスであろうか。


調子にのって、またまたミソ系を欲しての蟹味噌甲羅焼き。なんだか今回は二人ともいつにも増して拍車がかかってがんがんと頼んでおる気がする。激動の友の人生に聞き入るうち、酒も肴にも拍車がかかるというものか(単なる食欲)。


さっきのかわはぎを揚げてくれた骨せんべいがうれしいのう。


私はここで締めてもほんとに本っ当によかったんだけどね、S平がやはり炭水化物で締めなきゃというもんで、と言い訳してのかりかりかつおポテト。かりっと揚がったポテトに絡むかつおの和風味。和風だからといってカロリーが減るわけじゃないのに、なぜか手も心も軽々と伸びるのはなぜ。


さらに追い打ちでいちご白玉温ぜんざいをおいしそうに食べる良き友を眺めながらの、お酒おかわり。

四十八漁場 町田店
東京都町田市原町田6-11-11

◆品川のヨンパチに行った記事は、こちら

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