2017/10/09 (Mon) クマ・インにてお祝いBYOB会


身近な友人におめでたきことありて、ご近所LESのフィリピン・フュージョンの小皿料理の店、クマ・インにてお祝い会を。昔バイトしていた下北のロック喫茶を思い出すこの狭い階段に、どこかアングラな薄暗い店内…。馴染むわぁ。
おめでとう、と持ち込んだキリン一番搾りと獺祭とでまずは乾杯。しかもここはありがたいことに、私の大好きなアレ系の店なのである。そう、アレとはBYOB…お酒持ち込みOKの愛すべく暗号だ(ビールは1本$1、ワインは$5という良心的な持ち込み料あり)。普段は重いものを持って歩くのは嫌いなのに、お酒やビールを抱えてLESの通りを足取り軽く歩いてきた。


香ばしい海老のグリルに、小ダコのグリルに筍の酢漬け添え。グランド通りの八百屋で調達してくるという季節の野菜、本日はイキのいいボクチョイのにんにく炒めで。酸味の効いたライムとバターのスパイシーなソースで食べるとんかつもしつこさがなく、するすると箸進む。
この店のオーナーシェフ、NY生まれのティト・キングはフィリピン人のお母さんとタイ人のお父さんを持つ。だからからかエスニックな風味を積極的に取り入れながらもどこかモダンな一捻りがあって、楽し、旨し。小皿だからあれこれ食べられるのもうれしいのう。


そして担当のウェイトレスさん、一見不愛想なのだが、料理に強いこだわりがあるらしい。段々押しが強くなってきた…。こちらが頼もうとするものをことごとく、すごく嫌そうに顔しかめて「あー、それ?マジ頼むのソレぇ?」という表情なのである。
「え、餃子おすすめでないの?」と聞くと、しかめ面でノンノンと首を振り、別のものを指す。こういう場合高いものを勧められるのだが常なのだが、そうでもない。確固とした彼女なりの主張があるようだ。
しかしダメ出しが多すぎて、しかもこちらがつい素直に聞いてしまうものだから女王ぶりが増していく…。
そんな緊張のやりとりの中、選んだのが(選ばされたのが?)、アドボ・チキンウィングス(ココナッツビネガーとにんにくが効いておいしい)、腸詰のソテーはタイ・チリライム・ソースとスティッキーライス添え。クマ風、パン・フライドした豚のボロネーゼのライスクレープは絶品じゃった。
しかめ面の彼女を押し返して強引に頼んだピクルスは、確かに今一歩であった。
と、そこに白人のカップルが入ってきた。彼らも押しまくられるのだろうか、と思ったら、いきなり愛想のいい彼女!メニューもゴリ押ししてない!なぜに私たちにだけその女王ぶり…。謎である。


いつもお気に入りで頼むガーリックライス。ほっ、これはダメだしされなかった。


最後はココナッツとレモングラスのパンナコッタを皆で仲良くつつきあい。楽しく祝ったり、おめでたい相手をからかったりしながらも、どこかウェイトレスの動向を気にしてしまう私たちであった。また彼女に翻弄されたくて、来てしまう予感。
Y&Tさん、本当におめでとう。お幸せに。

Kuma Inn
113 Ludlow St, New York, NY 10002

◆以前来たときに豚バラに感動した記事は、こちら

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2016/09/04 (Sun) ロシア語飛びかう、ベトナムごはん


写真美術館でシンディ・シャーマンやコカインをおなかに詰めて空港でつかまったエセ妊婦さんらの写真を堪能した後は、ロシアン手下とそのママとで、ぶらぶらチャイナタウンまで歩いて、フォー・バンへ。何十年も通っておるが、相変わらずそっけない店構えは、穴倉のよう。


何事にも適当なロシアン手下であるが、さすが常連だけあって、いつも頼む品のメニュー番号をもれなく記憶しておるところがすごい。通い続けるうちにすっかり年をとられた店長さん、今日はいないね、元気かな、と体調の心配までしたりして。

まずは生春巻ツマミに、持参の白ワインをあけるとしましょ。勝手のわからない手下ママのために甲斐甲斐しくタレなども作るわたし、手下にはしない…。手下ママは私のことをトマチカと呼んでくれるのである。トマチカ。デパ地下…。


春巻きも、ミントと一緒に葉っぱにくるんで齧れば、ぱりぱりと口のなかで爽快な音がはじける。


種類のたくさんフォー、いつもは牛筋入りのものを頼むけれど今日は手下ママがいるので、牛肉のみで。ばら色の肉はスープに沈めれば、ちょうどいいミディアムレアに。


最後はこちら、胡麻味グリルド・ビーフの盛り合わせ。葉っぱにホイシンソースをかけたら、ビーフン、ラッキョウ、生野菜などと一緒に包んで、あれこれ入れたタレにつけて頬張る。欲張りすぎてついあれこれ包んじゃうから、崩れてきて食べづらいのだけどそれもご愛嬌。
ママ、「フクスナー(美味しい)」連発。そして日本語のすいた(おなかすいた)とロシア語のスィタ(おなか一杯!)は意味が反対だねぇとわらいあうロシアン・ベトナミーズな夜であった。

Pho Bang
157 Mott St, New York, NY 10013

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2015/09/16 (Wed) ベトナム飯屋と物々交換


ロシアン手下とベトナム飯屋にて、音楽、香辛料およびロシアの食品や情報など交換しようよの会@チャイナタウン。Pho Bangは何店かあるけれど、このモット通りの店が一番美味しい気がするし、なにしろすでに20年以上通い続けておるので、和むのである。そして目の前の、20年まえは髪の毛くるくる瞳つぶらな好青年だった手下もただの●●△△(伏字連投)なおっちゃんに…いや人のことは言うまい。


まずは運ばれてくる山盛り野菜に、タレ類。このニョクチャムと、生春巻き用のピーナッツダレ、真似しようと思ってもなかなか出来ないんだなぁ。二人とも、まずはこのタレに、テーブル上のホイシンソースやスリラッチャを混ぜて自分ダレを調合するのに忙しい。


いつも始まりは生春巻きから。甘辛いピーナッツダレをつけてはがぶり、つけては齧り。むっちり。ぷりっ。寿司がすっきりとかっぱ巻きで締めるなら、ベトナムの宵は爽やかな生春巻きで始まるのである。


海老入りの生春巻きと違って、揚げ春巻きは油と肉汁のジューシーさが衣をさくりと噛んだ時に広がる。


そしてメインは、セサミビーフ。いつも同じだけれどこの選択がちょうどよいのである。
てのひらに広げたレッドリーフに、ビーフン、胡瓜、ラッキョウ、ミントの葉、そして甘辛い下味とにんにく効いた牛巻きを欲張ってのせ、どうにか包む。スパイシーに味付けしたニョクチャムにぽとんとつけて、頬張る。手はべたべた、汚れた口もとを引き上げて、おたがいにやりと笑う。旨いね。


食欲が満たされたら、物々交換、そして最近聞いてよかった音楽などの情報交換。以前、手下ママにいただいたこの万能フェイスクリーム、一体何が入っているのかまったく解らないのだが、ハーブのいい香りがして、ちょっとしたお肌にトラブルに効く(気がする)のである。よろしければまたお願い、などとちゃっかりアピール。
こちらはいらなくなったフライパンも持っていったのだが、表に出たところで、「いらないなら今捨てたら重くないよ」と言うと、フライパンをじぃぃっと穴が開くほど眺めた手下、「もらっとく」とおごそかにのたもうた。

Pho Bang
157 Mott St, New York, NY 10013

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2015/09/09 (Wed) アジア風味の濃厚豚三昧


そろそろ秋の帰国準備開始、ということで、とりあえず品川のホテルなど予約してみる。その後京都に東京、先は長し、と思いつつも地道に朝からナイスな居酒屋検索…。しかし、ずっと京都の心積もりでいたのに急にひらめき、金沢の宿を予約してしまった。そうだ、金沢いこう!とひらめいたのじゃった。ああ、帰国まえに片付けたい仕事もあるのに魚と肴と酒が頭から離れない…。
そんな気もそぞろな日の晩ごはんは、金沢の魚の店を検索しすぎた反動か「豚たべたいっ」病にとらわれ、ご近所のPig & Khaoへ。東南アジア、主にフィリピンとタイの味をベースにした豚さん料理専門店。月曜なのに、オープンテーブルの予約がどんどん埋まっていく。皆、豚食べたいっ!んだのう。


まずはつまみにかかせぬChicharron チチャロンなんぞをつまみながら、すっきりスペイン産の白ワインStibadiaをば。五香粉の効いた豚皮をココナッツビネガーにちょいと浸して齧る。イケる。そして思ったより軽い。揚げ油のなかに自身の脂はとけだし、さっくりした繊維だけになった感じ。と勝手に解釈して罪悪感をさもしく軽減。


Pork Belly Adobo ポーク・ベリー・アドボ。うちでも好きでよくつくる(隊長が)アドボはフィリピンでお馴染みの料理。それも豚バラのアドボなのだから、美味しくないわけがない。四川の山椒、ココナッツビネガー、醤油、月桂樹、にんにく、ネギなどでじっくり煮込まれた、とろとろぷるぷるの豚バラ。そこにとろけるポーチド・エッグを絡めれば、ほっぺがぼたもち状ににやけて伸びる。ココナッツライスが進みすぎるけん困る。


Grilled Pork Jowl グリルド・ポーク・ジョウル。グリルした豚トロは芽キャベツとともに。豚トロのしゃきっと感に、おなじく歯ごたえ残した芽キャベツがお見事じゃ。炒った米にライム・チリ、フィッシュソース。メニューに書かれた食材を真似っこしても、絶対こんな絶妙な味にはならないんだろうなぁ。


じゅじゅーと音をたてる鉄板で運ばれてきたのは、お待ちかねのSizzling Sisig シズリング・シシグ。豚の旨みがつまったやわらかな頭肉に唐辛子、酢の酸味と香ばしい醤油がまじりあう。そこにまたまた卵を手早くからめ、ライムを絞る。これだけ食べにひとりで通いたいほど、癖になる濃厚な味じゃ。


しめにはShan Noodles シャン・ヌードル。鶏ひき肉にターメリック、ピーナッツ、発酵させたマスタードグリーンをからめたビーフン、汁まで綺麗に食べ終えて、満足のため息ひとつ。
この麺以外は、見事に豚の普段食べられないような部位を楽しませてもらったことになる。どれも旨い。濃い。酒が進んでこまる味。
豚を食べたくなったら、デランシー通りをひょいと渡ってもうここに来るしかないのう、うん。

Pig and Khao
68 Clinton St, New York, NY 10002

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2014/01/22 (Wed) スリランカごはんでBYOBナイト


いつものBYOB会、つまりはお酒持ちこみOKの店を(しつこく、かなり厳しく)追求する友の集まりである。本日は、以前行ったスリランカ料理の店を久々に再訪じゃ。持ち込み料はとらないし、本格的なスリランカ料理は食べられるってことで、日増しに人気が出ておるSigiri。
予約をとらないので、気合を入れて早めに集合、こんな寒さに別の店を捜し歩きたくないしのう。いまはこんな風にがらがらだけど、あっという間に席がうまってしまうんである。


それにしても街中が凍りついておる…。本日も中止になるかなと思ったが、「誰かが言い出すかなとちょっと期待したんだけど…」と笑いあいつつ、皆、完全防寒の着ぐるみ状態でワイン片手に集まった。こりゃワインの保冷剤まるでいらないよな。外はマイナス10度はいってるんだから天然のアイスボックスなのである。
まずはあったかい揚げ物から。Sri Lankan Fish Spring Roll 、要はポテト入りつみれに衣をつけて揚げてある。シンプルだけどスパイシーなソースをつけて食べるとひりっほくっと旨し。


Prawn Curry、その名のごとく海老のカレーはココナッツミルクとスリランカのスパイスたっぷりでかなりスパイシー。このタレだけでバスマティライスが何杯もいけてしまう。


Chicken Biriyani 。ビリヤニは南アジア風炊き込みご飯、そういえばインドの影響を受けたトリニダードでもこのご飯、よく目にしたなあ。サフランとハーブ風味のバスマティライスにかりっと焼かれたチキンもついてきた。


そしてバナナの皮に包まれたこちらは、


Chicken Lamprais。お祝いごとなど特別な日に食べる料理だそうで、チキン、魚団子、プランテーンや卵などがご飯に混ざった食べ物。フォークでほぐすといろんな具が出てくるところが楽しい。オランダの影響を受けた料理だそうで。
でも本当は店員さんにお薦めのシチュー料理を訊いたつもりがこれが来たので、ライスが重なってしもうた(お喋りに夢中でメニューをよく読まん私たちも悪い…)。美味しいんだけど、前回もどれも似た味の揚げ物アペタイザーが重なっちゃったりで、なかなか注文にワザのいる店なのである。これからは予習してこようっと、と飲み食いにはまじめな我らがBYOB会である。
皆で何本もワインをあけて、辛い、旨い、と言いながら料理を平らげたらかなり体も温まった…は、ず、が。外に出て途端にまた凍りついた…次はお鍋ねっ、と路上で足踏みしながら手をふりあって解散。

Sigiri
91 First Ave. New York, NY 10003
◆以前のSigiriの記事は、こちら
◆今まで訪ねたBYOBレストランは、右下の検索窓で「BYOB」と入れてもらうと、でてきますよん♪

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