2013/05/05 (Sun) ひとりテラコッタ栄誉賞


ローマの小路を散策するときにはついやっておった、ひとりテラコッタ栄誉賞探し。つまりは好きな色合いの壁を見つけては立ち止まり、色の混じり具合なんかを分析し、塗り重ね具合なんぞもじっとり眺める、というだけの話だが。このまだらの具合なんてもういいねぇ。


ちなみにイタリア語でterraは土、cottaは焼いた、という意味。素焼きのプランターなんかは土の色そのままなのだろうけど、建物に関しちゃテラコッタ色、という雰囲気を出すための塗り壁も多いんじゃなぁ。なんてことも、刷毛の跡や塗りかけの壁の地肌を見ているとよく解る。
それにしてもいたるところに停められておるバイクと車。これらがなきゃさらに味のある景色なのになぁ、まあこれがローマの風景ってことなんだろう。


レンガ色じゃないけれど、入り口の貝のレリーフが気にかかる。剥がして持って帰りたい。


この建物もいい感じ、とフェンスの前で立ち止まって見上げていたら、


住人のおばあちゃんも、窓からなにか別のものをずうっと眺めているのに気づいた。覗き魔みたいな東洋人を警戒してたりして。すみません、怪しいもんじゃないんです。癖なだけなんです。
帰りがけに画材屋さんがあったので飛び込んだ。探すはテラコッタ色のペイント。特殊な顔料みたいなの、ないかな。って、なに企んでんだ、自分。

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2013/05/05 (Sun) ローマ8日目~さよならテラコッタ色の街並


いつも見上げていたテラコッタ色の街並みともいよいよお別れじゃ。ということで、テラコッタまとめ?をば。
サンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会を探してうろうろしていた小路。


石の街ローマには意外に街路樹がすくないから、その分窓まわりに人々はふんだんに緑を飾っておるようだ。オレンジやピンクに鮮やかなグリーンがまた映える(たまにやりすぎて蔦屋敷ですか?ってな窓辺もあるが)。もうこのテラコッタが、オレンジの濃いもの、ピンクがかった柔らか系、卵色を帯びたもの、茶色の強い重厚系など、塗り職人の腕と、建物に染みた時のぶんだけそれぞれ違うわけで。
剥げかけて、微妙に色が混ざり合った壁なんて好みのど真ん中。勝手に「あなたが今日の一等賞ですな」などと建物にテラコッタ栄誉賞をあたえつつ、オレンジの外壁をつたい歩く。


暗いトンネルの向こうに、茶色がかった落ち着いた橙色が覗くと、はっとまた目をうばわれる。


奥に見えるのが、サンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会。
テラコッタの小路を通り抜けると、この白い教会で今度はラファエロの美しいブルーが待っていた。

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2013/05/04 (Sat) ローマの締めは、やっぱりからすみ


ローマ最後の晩ご飯は、シーフードが美味しいと聞いたChinappiへ。どうやらここはホテルも兼ねているらしい。上の部屋に長逗留して、夕飯は階下のこの店で「ワインはいつものをお願いね」なぁんて、優雅だのう。…いつもの妄想癖。


まずはおきまりのクルードに白ワイン。イタリアではなぜだか、牡蠣より断然クラム系が食べたくなる。レモンをきゅ、とやって海の香りを啜るとき、思わずうっとり目を閉じそうになるのは、なぜなのマンマ。


貝の名は瞬時に忘れたが、今後のためにとひっくり返して、殻を撮ってみる。ん、我が膨大な貝殻コレクションにあったような気がするな、こんな模様の貝。


ローマ最後のアーティチョークをかみ締める。ローマ風とフライのユダヤ風をいきつ戻りつしておったが、最後はNYでは珍しいユダヤ風で。たしかこれ、メニューにはなかったような。でも他のレストラン同様、頼めば出てくるのである。だったら最初から充実メニューにしてよう。と、居酒屋の膨大なメニュー愛好家としては文句のひとつも言いたくなりつつ、さくっほくっうまっ。


ローマの締めは、これしかないだろう。オレンジに輝くボッタルガ・パスタ。ねっとり濃厚な旨みが絡みつく極上からすみをふんだんに使ってあるんじゃもの、はずすわきゃあない。


ドリーフィッシュの天ぷらズッキーニ添え。Tempuraという言葉、すっかり世界に浸透しておるんだな。ジョン・ドーリーやサン・ピエール、和名ではニシマトウダイとも呼ぶらしく、鯛に似たまろやかな風味。
ちなみにサン・ピエール=サン・ピエトロといえばすなわち聖ペテロ。あの壮大なサン・ピエトロ寺院と同じ名を持つだけあって、キリスト教的な面白い逸話をもったお魚じゃ(気になる方、検索してみてけれ→ものぐさ)。


サービスで出てきたレモンのソルベのパイナップル包み。思いのほか暑かったローマの日々に、しゃっきりした酸味がありがたい。そういえば、そう甘党でないもので、ついに街角のジェラートを食べなかったなあ。お初で最後のジェラートじゃ。


これで本当におしまい、のティラミス、スプーンをゆっくり入れれば至福の断面が。ううむ、甘すぎず大人の苦味が舌にとろける。
さぁこれから宿に帰ってパッキングだ。荷物はいつものごとく少ないから、早めにさっさと詰めて、ちっこいバルコニーに座って夜のローマの裏通りを見下ろそうと思う。
ほとんど買物をしない旅だったけれど、なにしろ食い意地だけでけっこういろんな場所にも出向いたし、食の思い出だけはたんまりといただいたことである。

Chinappi
Via Augusto Valenziani 19, 00187 Rome

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2013/05/04 (Sat) イータリーにて発見、うまうま貝


ああ、これだこれ。先日、悦楽の甲殻類尽くしで美味しかった貝、ファゾラーリ。足と同じく、殻も綺麗なオレンジ色なんだのう。マンハッタンで見かけたことなかったけれど、ブロンクスのイタリアン街まで出向けば、またお目にかかれるかなぁ。旅で出会った珍しい味って、ついあとあとまで恋しくなっちゃうのが困りもの。


牡蠣の種類もたっくさん。英語でも種類をろくに覚えられないのに、イタリア語となればお手上げ状態。

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2013/05/04 (Sat) イータリー、ローマ店探検


NYにも出来たけれど、あまりの混みように、まだ二度しか足を踏み入れたことのないイータリー。
やっぱり本場イタリアでも行ってみねばのう。ということで、テルミニ駅から地下鉄でオスティエンセ駅へ。
この店舗は駅近くのエア・ターミナル・オスティエンセの建物をイータリーの創業者、実業家のファリネッティ氏が買い取って、2012年5月にオープンしたもの。2004年にトリノに1号店をオープンして以来、日本、アメリカと快調に店舗をふやしておるなイータリー。イタリア食材がどんどん身近になっていくのは嬉しいが、まっ、本場イタリアと同じようなお値段で食材を提供してくれたら、もっと嬉しいんじゃがね…(ぼそっ)。


4階建のガラス張りの建物の総面積はなんと17000平方メートルのメガ店舗。すいておるし、広々~~。見てまわるだけで、けっこうな運動量になりそう。ジムのウォーキングマシンなんかより(やったことないけど)、運動のモチベーションあがるぜい。


どこに行っても、アーティチョークに目がいくのである。この時点ですでに、本日の晩ご飯もぜったいにこの愛らしきレイヤー野菜を食べようぞ、と心に決めたのである。ハーブの寄せ植えの可愛いディスプレイ、うちのベランダもこんな風に植えてみたい。


どこに行ってもじっくり点検するのは、当然シーフード売り場。迫力のめかじきと目があった。そして未練がましく、いじましく、一応チェックするのは、からすみのお値段。そっかー、本場イタリアだからってそう安いわけじゃないんじゃな。やはり私は、これからもからすみ作りに精進しようぞ、とこれも心に決める。


魚介類を私がチェックしておる間は、「疲れたー」と近くの椅子で休んでおったくせに、肉売り場はじっくりとっくり眺めまわっておった親方。ぷぷっ、肉の値段、チェックしてるしてる。


チーズ、ワイン、パスタ、調味料、お菓子、缶詰、瓶詰め…。もうすべてのジャンルが、これでもかっていうぐらい品揃え豊富。パン工房やビール製造工房まである。


イートイン・コーナーもモッツァレッラ・バーやワインバー、ILLYのバールにジェラテリアなどテーマごとに充実しておるが、揚げ物屋のフリッジトリアがそそられた。日本の立ち飲み串揚げ屋ふうに、揚げたてフライをつまみにワインをくいっ…。
いかん、すべての階をくまなく歩き回っているうち、おなかがかなりすいてきたので、今夜のご飯場所へとまた地下鉄乗ってえっちらと急ぐべし。

Eataly Roma
Piazzale XII Ottobre 1492, Roma

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