2017/06/23 (Fri) BYOB定例会、灯台下暗しな中華ナイト


いつものこよなくお酒持ち込みの店を偏愛する楽しき仲間でBYOB定例会。今回は店探しに色々と難航したことであるよ。目当ての店がリカーライセンスが取れてしまったせいでお酒持ち込みは不可になったり(店にはめでたいが、我々には哀しい)、以前行ってそこそこだった店は厳しいメンバーから不可が出たり。
もう持ち込めなくてもいいか、と弱気になったが、いやここはやはりBYOB魂で初志貫徹。
うちの近所で私がいつも叉焼を買っている店に訊いてみたところ、「いいヨー、持ち込み料なしヨー」と言うではないか。さすがワンタン王なる店名だけある。ワンタン食べたことないけれど、気前のよろしい王様のごとき寛容な態度。
ちなみに王様は英語がちょっぴり苦手である。この店は中国人客が多く、店員も英語を話せない人が多いのだが、Nシーも確認のため電話で「お宅のお店はBYOBですか?」と訊いたところ、「いいえ、うちはレストランです!(自信満々に)」と答えられたそうだ。私もお持ち帰り用の叉焼を「カットしないでそのままで」と伝えただけで軽いパニックが勃発し、奥から英語のできる人が駆り出される始末のこの店。それでもここは、マンハッタン…。


早速持ち込んだワインを開けたなら、一番高そうな蟹をがんがん勧めてくるウェイターのおじさんを軽くかわして、まずはSquid Salted Pepperを。
新たな挑戦する店ではヘタにソース物など頼んで失敗すると怖いので、シンプルな塩胡椒炒めが一番。しかしこのイカ、本当にソテー? 揚げているのでは?という食感だが、多分揚げ焼きなのだろう。さっくりした衣をまとったイカが旨し。別の店でも同じようにハラペーニョも一緒にソテーされていたけれど、これが定番なのだろうか。控えめな辛さが塩胡椒のシンプルな旨みに刺激を与えてくれて、お酒が進むくん。


必ず頼む青菜炒め、本当なら豆苗といきたいところだが、豆苗は貴重なので肉や魚より高かったりする。バジェット重視のBYOB隊員たちは無言で首を横に振り、チャイニーズ・ブロッコリ、唐芥蘭を賢く選択したのじゃった。これも味付けを訊かれたが、シンプルににんにくと塩胡椒で。うん、茎に歯ごたえをしっかり残した絶妙な炒め加減。ビタミンA採ってます、と身体喜ぶ。この辺りでお客がどんどん入ってくる。地元民に人気の店はやはり信頼できるのう。


炭水化物も入れようかということで、お勧めらしきFamous Golden Fried Riceを。卵の金色が美しい炒飯、ぱらっぱらの炒め具合がさすが。ちなみにこの炒飯は$13.99、と料理はどれも中華inチャイナタウンにしてはややお高めなのだが、それも量を見て納得。すべてがファミリーサイズ、二人じゃ絶対に食べきれぬ量。けっして小食ではない4人なのだが、食べてもなかなか減らず…。


おなかはかなりくちくなってきたが、それでもあと1品何かが欲しい…と、BYOB隊の欲は果てしなく。そこでEちゃんが頼んだのがCrispy Tofu。え、ただのお豆腐?と一瞬思ったのだけれど、このお豆腐が思いのほか美味しい。
中心のぽっちりした色っぽい膨らみには海老つみれが入っており、外はまさにかりっかりのクリスピー加減、中ふんわり、熱々。ああこれに出汁をかけて揚げだしにしたらうまかろう…(次はお酒に加えて、だし汁持参か!?)。


最後はサービスのマンゴープリンとさっぱり目のお汁粉といった感の小豆スープで、甘やかに〆。「ここはいいねー」「また来よう」と、使えるBYOB中華として、厳しいBYOB会のおめがねにかなったのじゃった。英語がなかなか通じないのは若干緊張するけれど、また叉焼も買いに来ようっと(騒ぎが起きませんように)。

Wu’s Wonton King
165 East Broadway, New York, Ny 10002

◆今まで訪ねたBYOBレストランは、右下の検索窓で「BYOB」と入れてもらうと、でてきますよん♪

中、韓 | trackback(0) | comment(0) |


2017/06/21 (Wed) 夏越のお茶パーティー


お茶の稽古仲間が催した夏越しのお茶パーティにおよばれし、息も薄くなるほどの猛暑のなかイースト川を見下ろす素敵な会場へ。お茶会は「夏越の祓(なごしのはらえ)」を趣向にしたもので、半年分の穢れを落とすことでこの後の半年の健康と厄除けを祈願するものだとか。
美味しい水無月のお菓子とお茶をよばれた後は、私も少しだけ水屋のお手伝いを。いやぁお茶会を催すのって本当に大変なんだのう、と裏でお手伝いしてみて、つくづくと実感するのだった。会場を整え、丹精こめたお道具や花を揃えてお茶席を用意し、さらには料理からお酒まで。一杯のお茶にこめられた想いの濃さを、とくと味わわねば、と心を新たに。
120個のお稲荷さんを作ったAちゃん、何度も試して納得のいく水無月を作ってくれたHちゃん、細かな気配りで私が参加した席の亭主を務めてくださったMさん、本当にお疲れ様でした。


なぜだか私は毎年6月ごろにきまって体調が悪くなるので、この清涼な1日でこの夏をすっきりと過ごせるといいなぁ。
皆さまも、舞い落ちる抹茶のようにはらはらと厄を落とし、残りの半年の日々も健やかに過ごせますように。

およばれごはん | trackback(0) | comment(0) |


2017/06/18 (Sun) 花咲く市場


今日のファーマーズマーケットは食べられる花盛りだったなぁ。生ける花、植える花だけでなく、食用の花もたくさん。わずかにスパイシーな風味が美味しいチャイブの花や、菜の花みたいなケールの花。カモミールに、チーズをつめて揚げたら美味しいズッキーニやスクワッシュの花。


今年はエディブルフラワーも人気の様子でいろんな店で見かける。葉っぱも花も美味しいキンレンカを我がバルコニーでも以前植えたけれど、薄くて大きな葉は強風に弱くてうまく育たず残念じゃった。また挑戦してみようかな。


そしてこちらは、初めてお目にかかったそら豆の葉っぱと花。葉は柔らかくジューシー、ほんのり甘くてサラダによし、炒めてよし、ペストソースにしても美味しいらしい。気になるけれど今日は買わずに、


好物の豆苗をどっさりと袋に詰めた。うちにも細々とスナップえんどうが育っていて、「ああこの葉っぱ炒めて食べたい…(でも採ったら実がつかない!)」とうずうずしていたところなので、つい。チャイナタウンでも他の野菜に比べて断然お高い豆苗、花も豆を諦めて若い葉を摘んでしまうのだから仕方ないのだな。ありがたくいただこう。

食の買いもの | trackback(0) | comment(0) |


2017/06/14 (Wed) 世にも豪華なたこ焼きナイト


本日はH師匠のお誕生日をタコ焼きとサングリアで祝おうよの会へ。なぜ誕生日にたこ焼きなのか。しかもサングリアなのか。新たな在米邦人のトレンドなのであろうか…わからない。わからないがたこ焼きは大好物なので、異存のかけらもなく駆け付けたのじゃった。
おお、テーブルに鎮座するたこ焼き器は南部鉄製だとか。ノンスティックじゃないところに、並々ならぬ意欲を感じる。


まずはアペタイザーなどつまんでウォーミングアップ。バースデーガールみずから作ってくれたグリル野菜にアンチョビフライが美味しすぎる。その日のうちに新鮮なものを見つけたら早々に調理せねばならない貴重な生アンチョビ、さくさく熱々がとまらない。Aちゃんが調達してくれた鯖の燻製もお酒が進んでしみじみ旨し、燻製隊員としてはこの完璧な燻し具合を目指したい。


私はいつものごとく「すみませんすみません」と先に謝りつつ、そらまめ、胡麻鰯、Murray’sで買いしローストアーティチョークなど。Eちゃんの持ってきたフライドアーティチョークと偶然にも重なり、好物アーティチョーク祭りにひとり喜ぶ。そらまめ、師匠の好物だとかで喜んでもらえてよかった。


さて、このへんでいよいよたこ焼きづくりの開始である。お迎えしたのは、我らが粉もんの師、S一たこ焼きマスターじゃ。マスター、本日はよろしくお願いいたしますっ。


たこ焼きマスター、慎重に準備に取り掛かる。南部鉄はよーく油をなじませなければいけないので、手製てるてる坊主で丁寧に油を塗りこんでいく。具を入れる順序にもこだわりありと見た。
ほぅぅ、生地は溢れるほど入れるんだのう、天かすも入れるんだ、と初心者には未知なことばかり。そして秘技両手使いで生地を操るマスターであるが、ここで思わぬ障害発生。まだ鉄が熱になじんでいなかったのか、なかなかうまく丸くならない。苦戦するマスター……、


そしてまさかの1ラウンド目はこんな感じに。不安に陥いる丁稚一同。でっ、でも、味は美味しい、すごく美味しいっすマスター!


ここで一気にまき直しにかかるS一マスターである。串の回転させ具合も絶妙、次回からはさくさくころころスムーズに。


そしてマスターの丁寧な指導のもと、皆してタコ焼きに挑戦。うーん見ていると簡単そうなのだがやってみると串使いがむずかしい。そんな中、N子さんが隠れた才能を発揮し、ほいほいと返していく。うむ、これからの人生、私もたこ焼き道に精進しよう。でもつい南部鉄は難しいからとノンスティックを買ってしまいそうな軟弱者の予感…。


主役みずから焼いてくださった絶品バナナタルトに、


N子さんが買ってきてくれたラズベリーケーキ、濃厚なクリームにどこか懐かしさ漂い、胸弾むお味。
そしてこの辺りからなぜかみなして●●夫人、と呼び合い始めるという、酔っ払いあるある意味なし路線に。私はむろん燻製夫人、名パティシエH師匠の「泡立て夫人」命名に皆から、「えーやらしー」「なんか淫靡…」の声が次々とあがる。当のH師匠、「なんでぇ?」とピュア。いつまでもそんなピュアな貴女でいてね。師匠、おめでとうございます、素敵な歳になりますように。
たこ焼きマスター、次回の屋台ナイトもよろしくお願いいたします!

およばれごはん | trackback(0) | comment(0) |


2017/06/09 (Fri) 寿海と大江千里ライブ


先日終えた大江千里くんとの対談のチェック原稿を、ご本人に「今日のライブに行く前に絶対送るねー♪」と意気揚々と約束したのに、うう、間に合わず……。ちょっぴり後ろめたい気持ちをわくわくはやる気持ちの陰に無理やり押し込め、ミッドタウン・イーストへと。
まずは、友人Aちゃんとライブの前に軽くごはん。このお店、Tomi Jazzのお隣だからとっても便利である。いままでなぜ気づかなかったのだろう、灯台下暗し。ちなみに私が「樹海でね!」「樹海予約したよ!」とメールで連発していたら、Aちゃんが「ちょっと怖い店名の気がしたので調べてみたら、寿海だった…」と冷静沈着なメールをくれ、寿海であったことをNY生活25年目にして知ったのであった。寿の海では人は迷いこんだり死にたくなったりしないものであろう、ああよかった。むしろ彷徨いこみたい、飛び込みたい。
まずは八海山のグラスを手に新鮮な金目鯛のおつくりをつまみ、


そこにあれば頼むよ、からすみを。ちなみにAちゃんはお酒を飲まないので、恐縮しておうかがいをたてたところ、「私、飲まないけど、お酒のつまみは大好物!」とのことで、そういう下戸の方、大歓迎じゃ。


大好きな蕗だけれど、酒粕和えというのは初めて。瑞々しい蕗にねっとりと絡む酒粕のかぐわしい香りのベール。旨し。そういえば冷凍庫に酒粕が眠っていたな、蕗はないけれどアスパラガスか何かで挑戦してみたい。


アーティチョークのトリュフオイル、ということだがトリュフの香りやや弱し。でもアーティチョーク好きとしてはこのほっくりした噛み心地とたおやかな酸味だけでも、おじさん許しちゃうよ(心の中の助平なアーティチョーク親父談)。


鴨のスモークはしっとり甘い脂のとけたソースにも色香あり、


締めには二人して気になっていた塩雲丹のスパゲッティを半分こ。うん、これはパスタではなくスパゲッティと呼びたいどこか懐かしい日本の味。しかしちょいと塩雲丹の風味が謙虚すぎるのう。そこは日本人の美徳を捨てもうちょっとたっぷり入れてもらいたいところであった。
嬉しいのはこの寿海さん、メニューにサービス料が含まれているということでチップを取らないところ。明朗会計でこちらの心も寿に。

さてお隣にさっと移っての千里くんのライブ、今回はソロ演奏だったのだが、素晴らしかった。絵が、詩が、見えてくるような音色の響き、旋律(そのへんのところは、対談でぜひお読みいただければ、と)。
ちなみに、千里くんはレストランで食べている私たちに気づいて、窓の外で必死に手を振ってくれたのだという。おしゃべりと料理に夢中でちぃとも気づかなかった私たち。一人ミッドタウンのストリートで必死に手を振る大江千里……悪いことをしてしもうた。しかしそんな申し訳なさも原稿が送れなかったやましさも、さーっと晴れるような(勝手に)心地よい音色に聞き惚れた宵であった。

Jukai
237 E 53rd St, New York, NY 10022

Tomi Jazz
239 E 53rd St, New York, NY 10022

| trackback(0) | comment(0) |


| TOP | next >>

野中ともそ tomoso nonaka

こんな者です↓
おひるねスケッチ(本館サイト)
Profile
著作リスト
Twitter @tomosononaka

いまんとこニュース
新刊『虹の巣』出ました。(2016)


虹の巣
週刊NY生活に書評&コメント載りました。
クロワッサンに書評載りました。(
小説すばるに短編「金の雪」載りました。
小説すばるに、短編「スカ」載りました。
着物の時間。ムックに取材記事載りました。
文庫『ぴしゃんちゃん』出ました。
新刊『つまのつもり』出ました。(2014)
クロワッサンに寄稿しました。
国際子ども図書館の展示解説本に掲載されました。
JAL skywardに寄稿しました。

calendar & archives

new entry

category

new comments

books


ぴしゃんちゃん

つまのつもり

海鳴屋楽団、
空をいく

銀河を、
木の葉のボートで

鴨とぶ空の、
プレスリー

おどりば
金魚

チェリー

世界の
はての
レゲエ・バー

Teen Age

もぐらの
バイオリン

フラグラーの
海上鉄道

search

links

RSS