2017/10/20 (Fri) シティ・ワイナリーにてラム・ローインを食む


先月もアーロン・ネヴィルのライブを観に来たシティ・ワイナリーに再び。本日は、マデリン・ペルーさんのコンサート、楽しみだなぁとまだ主役のいない空っぽのステージをわくわく眺めながらの、


晩ごはんは、ラム・ローインにトリュフ風味のポテトと芽キャベツ添えを。
ローインはラムの強い香りは控えめで、柔らかで気品漂う旨さ。そしていつもなら、テーブルに相席した方々と自然に音楽話に花が咲くのだが…。な、なんだか本日は勝手が違う。私たち以外、どこからどう見ても皆さんトロフィー・ワイフを連れた男性の方々なのである。面白いながらも、どこか緊張感漂うテーブル模様であった。
書こう…これ、来月の小説すばるのエッセイに書こう…とネタをもらった気分で(いや、書くのは客席でなくステージのことだという気もするが)、トロフィー・ワイフにゃ来世でさえなれそうもない東洋人、テーブルの端でひとりラムを食む…。

City Winery
155 Varick St, New York, NY 10013

◆前回アーロン・ネヴィルを観た時の記事は、こちら

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2017/10/13 (Fri) 饗屋さんにて、秋を歓ぶ


もうすぐ日本で思う存分、和食三昧、ハシゴ酒できるというのに、それでもこの階段を降りたくなってしまう、そんな罪な店、饗屋さん。なんだか最近はしょっちゅう一杯、いや一本やっておる気がするH師匠と今宵もご一緒に。


酒を挟むと阿吽の呼吸な私たち、本日のお酒は秋風に似合うさらりと清涼な喉越しの吉乃川といってみようか。


ご好意でいただいた前菜は、モンゴウイカのフライ、かんぱち、焼き松茸と昆布煮、フライドプランテンの自家製ツナディップ。どの味も慎ましやかに、しかしその食感と風味で豊かな個性を発揮する。ああ、これだけでお酒が一本空いてしまう…。


目にも美しきお造りは、しめ鯖、サンタバーバラの雲丹、まぐろにへだい、金目鯛、きびなご酢〆、生くらげ他。


師匠は松茸をご所望。焼き松茸と鱈場蟹の鬼おろし和え、なんと贅沢な、そして互いを打ち消さぬこれも阿吽の取り合わせ。師匠、私たちのようっすね。あ、松茸の香りを味わうのに夢中で聞いてない…。


茄子の鴨味噌田楽。味噌の中に隠れた鴨の非日常なる底力。舌の上でとろけさせれば、またも盃に手がのびる。


これ食べてみて、と園さんが出してくださったコレがうまい。舐めるだけでまた盃が…(楽園の永遠運動)。そしてこの極上の何かが何であったのか、失念…。たぶん何かの魚の何かだったと思うのだが。へべれけに記憶細胞なし。


もうこれを見過ごすことはできない体になってしまった。鮑の白トリュフコロッケ。鮑の舌触りをくるむトリュフの芳香、そんな秘宝がこの薄くからりと揚げられた衣の下に隠されているのである。


当然お酒もあいて、小ボトルを頼みながらの自家製真穴子の燻製。煙がしみこんだ穴子が歯の間で躍る。燻製隊活動も、日本から帰ってくる頃にはもうできなくなっておるなぁ…。
園さん、今宵も秋薫る味覚を、ご馳走様でした(あ、いつものヘン顔撮るの忘れた。笑)。

Kyoya
94 E 7th St New York, NY 10009

◆前回、饗屋さんにてところてん談義で盛り上がったときの記事は、こちら

◆今まで行った饗屋さんの記事は、右下の検索窓で「饗屋」と入れてもらうと、でてきますよん♪

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2017/10/09 (Mon) クマ・インにてお祝いBYOB会


身近な友人におめでたきことありて、ご近所LESのフィリピン・フュージョンの小皿料理の店、クマ・インにてお祝い会を。昔バイトしていた下北のロック喫茶を思い出すこの狭い階段に、どこかアングラな薄暗い店内…。馴染むわぁ。
おめでとう、と持ち込んだキリン一番搾りと獺祭とでまずは乾杯。しかもここはありがたいことに、私の大好きなアレ系の店なのである。そう、アレとはBYOB…お酒持ち込みOKの愛すべく暗号だ(ビールは1本$1、ワインは$5という良心的な持ち込み料あり)。普段は重いものを持って歩くのは嫌いなのに、お酒やビールを抱えてLESの通りを足取り軽く歩いてきた。


香ばしい海老のグリルに、小ダコのグリルに筍の酢漬け添え。グランド通りの八百屋で調達してくるという季節の野菜、本日はイキのいいボクチョイのにんにく炒めで。酸味の効いたライムとバターのスパイシーなソースで食べるとんかつもしつこさがなく、するすると箸進む。
この店のオーナーシェフ、NY生まれのティト・キングはフィリピン人のお母さんとタイ人のお父さんを持つ。だからからかエスニックな風味を積極的に取り入れながらもどこかモダンな一捻りがあって、楽し、旨し。小皿だからあれこれ食べられるのもうれしいのう。


そして担当のウェイトレスさん、一見不愛想なのだが、料理に強いこだわりがあるらしい。段々押しが強くなってきた…。こちらが頼もうとするものをことごとく、すごく嫌そうに顔しかめて「あー、それ?マジ頼むのソレぇ?」という表情なのである。
「え、餃子おすすめでないの?」と聞くと、しかめ面でノンノンと首を振り、別のものを指す。こういう場合高いものを勧められるのだが常なのだが、そうでもない。確固とした彼女なりの主張があるようだ。
しかしダメ出しが多すぎて、しかもこちらがつい素直に聞いてしまうものだから女王ぶりが増していく…。
そんな緊張のやりとりの中、選んだのが(選ばされたのが?)、アドボ・チキンウィングス(ココナッツビネガーとにんにくが効いておいしい)、腸詰のソテーはタイ・チリライム・ソースとスティッキーライス添え。クマ風、パン・フライドした豚のボロネーゼのライスクレープは絶品じゃった。
しかめ面の彼女を押し返して強引に頼んだピクルスは、確かに今一歩であった。
と、そこに白人のカップルが入ってきた。彼らも押しまくられるのだろうか、と思ったら、いきなり愛想のいい彼女!メニューもゴリ押ししてない!なぜに私たちにだけその女王ぶり…。謎である。


いつもお気に入りで頼むガーリックライス。ほっ、これはダメだしされなかった。


最後はココナッツとレモングラスのパンナコッタを皆で仲良くつつきあい。楽しく祝ったり、おめでたい相手をからかったりしながらも、どこかウェイトレスの動向を気にしてしまう私たちであった。また彼女に翻弄されたくて、来てしまう予感。
Y&Tさん、本当におめでとう。お幸せに。

Kuma Inn
113 Ludlow St, New York, NY 10002

◆以前来たときに豚バラに感動した記事は、こちら

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2017/10/05 (Thu) 世にも豪華なたこ焼きナイト Vol.2


ヴィレッジのストリートを闊歩するイカす人影。緒方拳か、はたまた奥田瑛二、もしやNYでドラマのロケを? Netflix限定「マンハッタンたこ物語」? いやいや、このお方こそ、我らが粉もんの師、S一たこ焼きマスターなのである。マスターがH師匠のお宅にお目見えするとなれば、当然のごとく第2回たこ焼きナイトの開催である。
嬉しいなー、たこ焼き、たこ焼きうれしーなーと浮かれる丁稚一同も、


それぞれツマミを持ち寄り。H師匠が用意してくれた野菜とディップに、マスターの奥様で素晴らしい陶芸作品を生み出すAちゃんがMurray'sの店員を誘惑して(はい?)選び抜いた各種激うまチーズ。私は「食べにくい」「手が汚れる」「でもまぁうまい」などと文句と賞賛の間の中途半端な立ち位置をさずかったケイジャンゆで落花生を。そして例の「柿に見えるけどさつまいも」のこれまたサイドディッシュだかデザートだか微妙なものを…(シェフたちを前に大胆すぎる挑戦!)。


Eちゃんがイーストヴィレッジの人気イタリアン・デリで買ってきてくれたモッツァレラで作ったカプレーゼにプロシュートやアーティチョーク、そしてN子さんのナスの醤油炒めに箸がとまらん坂。


さぁ、いよいよたこ焼きの時間じゃ。前回は、南部鉄たこ焼き器が意外と頑固者で1ラウンド目は焦げ付いてしまったので、今回はリベンジすべくやや緊張の面持ちのS一マスターである。きらん、俺にまかせとけよ、ベイベー。


おお、今回はのっけから好調。ヘルシーなこんにゃくを入れたバージョンはややまとめるのに苦労されていたが、それもクリアしたS一マスター、さすがである。そして前回、織物だけでなく意外なたこ焼きの才を見せたN子さんも参戦。う、うまい…。ヘタな私はすでに食べるだけーの位置を確保、ああ楽ちん。


そして本日のしめは、お誕生日のたこ焼きマスター夫妻を祝い、豪華デザートで。N子さんが買ってきてくれた南国の香り豊かなTwo Little Red Hensのココナッツケーキ、名パティシエのH師匠の濃厚まろやか抹茶プリン、そして福砂屋のカステラ。どれも極上すぎて残ったかけらも皆してハイエナのごとくお持ち帰りさせていただいたのじゃった。
そしてAちゃんとなぜだかエレカシに愛を捧げつつ、へべれけたちの夜は更けていく。デザイナーのS一マスターに、ユニクロのアトムならぬウランちゃんTシャツを褒められたのも心嬉しき思い出であった(ウランて…歳はきかないで)。

◆最初はタコ焼きがうまくまとまらず、ヒヤヒヤしたのも楽しき思い出の第1回たこ焼きナイトの記事は、こちら

およばれごはん | trackback(0) | comment(0) |


2017/09/27 (Wed) サン・ジェナーロ祭りのお目当て


リトル・イタリーで毎年催されているイタリアン祭り、サン・ジェナーロへ数年ぶりにやってきた。チャイナタウンにぐいぐい押されて勢いを失っているリトルイタリーだが、いやいやこの人手はすごい。おじけづくほどの混みようだけれど、まだ元気があってくれてうれしいのう。
さてお目当ては、というと、


まずはブラチオーレ、マリネした豚や牛肉にモッツァレラやパルメザンなどのチーズを巻き込んで直火で焼いた肉料理じゃ。イタリアンソーセージはよく見かけても、これをおいている店は少な目なので、Bracioleの文字に目を光らせつつると、あったあった。こちらはMulberry StのHester St近くの店。
おじさんに注文すると、すでににんにくやハーブでマリネしてロールしてある肉とイタリアン・ホットペッパーをじゅじゅーと焼き始めてくれる。直火を前に手際よく肉を扱うおじさん、かっちょよし。「写真撮っていい?」と聞くと、「なんぼでも撮ってくれやー」と下町っぽく答えてくれるのであった。チーズいる?と聞かれて、うんと答えると焼けてきた肉にチーズをのせ、さらにペッパーと一緒に大きなパンにはさんでくれる。ずしりと重い包みから、いい匂いが。いやここで食べてはいかん。大切に持ち帰って、家でワインと一緒にゆっくり味わうのじゃ。


さて、次のお目当てに向かいつつも、きょろきょろと。どこでもイタリアンソーセージは人気だのう。


レイヤー好きとしては、このポテトが気になりすぎる。


射的などのゲーム類もあれこれ。でも、どれも景品が「当たったら困る」「むしろ当たりたくない」という感じのぬいぐるみなので、やめておこう。以前友人がボーイフレンドが得意げに当てた巨大ぬいぐるみをプレゼントされた時に見せた、生ぬるい笑顔がいまだ忘れられないのであった(「どこ置くの?」「ていうかマジに持って帰らなきゃダメ?」という顔)。ちっちゃい子には楽しいだろうなぁ。


甘いものもあれこれ。岩の塊みたいなヌガーキャンデー、Toronne。そして、ええーと一瞬引いたのが、イタリアの揚げパン、ゼッポレのオレオバージョン。ただでさえ甘いオレオをさらに揚げるという暴挙に、人が群がる。そのうちの一人(子供でなく、大の男の人である)が言った。「ねー、フライド・トゥインキーはないの?」「それはあっちの店にあるわ」と言われ、嬉々として買いに行く大の男たち。トゥインキーって…あの…ふわふわの甘いスポンジの中にクリームが入ったアレだよね。あれをさらに衣つけて揚げ物に…はは、ははは(笑いながらあとずさり)。


そして、もう1つの目当ての店発見~。シーフードの店で売られているグリルした小ダコ。フライド・カラマーリはあっても、このグリル・タコを売っているのはこのお店だけなのである。こちらは、Mulberry StとSpring Stの西南。友人が場所を事前に教えてくれていなかったら、絶対に見つからなかっただろうなぁ、大感謝。シーフードの種類はあれこれあって1オーダーで$10、2オーダーなら$12。


迷わず小ダコだけを2オーダー、これも事前に友人から、「ソフトシェル・クラブは失敗だった」等の情報をもらっているからである。男前のお姉さんがじゃっじゃと焼いてくれる。聞いたところ、マリネして焼いたタコを注文を受けてさらに香ばしく焼くのだそう。ふむふむ。
まだ手にあたたかなおいしいものを抱えて、さて我が家(ガスなし生活続行中)に戻ろう。


戻って食べたブラチオーレ・サンド。肉に大ぶりのイタリアン・ホットペッパー(種をとって食べないと辛い!)、オニオンに何種かのチーズでボリュームたっぷりカロリーずっしり。
写真だと美味しさが伝わらないけれど(やや不気味)、激うまうーーまなのであった。しかし持ち歩くうちにパンが湿ってしまったので、パンは別にして焼き直した。来年は別々に包んでもらおう、とブラチオーレ豆知識を得たことである。

San Gennaro 
Mulberry Street, between Canal Street (on south) and Houston Street (on north).

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