2019/02/12 (Tue) 笠間焼展と松井康成


『自由な作風-笠間焼』~人間国宝 松井康成と現代陶芸作家(大貫博之、戸田浩二、額賀章夫)展へ@日本クラブギャラリー。講演では松井康成による伝統と自身の創造を融合した「練上」技法についても詳しく知ることもできて興味深かったなぁ。


一見、絵付けされたような柄が、色の異なる土を組み合わせて丹念に創り上げられたものとは驚きじゃ。


実際に触れる破片があったので、手にとって眺めてみたら、本当にすべては層になっており。そのままでは土の質感が違って焼いた時にひび割れしてしまうから、松井康成は様々な手法をあわせて独自の練上を構築していったという。一つのものを極めるその人生、厳しくも素晴らしい…と、すぐにあきらめ方向転換してしまう私は思うのじゃった。


こちらは額賀章夫氏の作品。笠間の土を用いて普段使いの器を制作しているとのこと。


こんな酒器で一献いただいてみたいもの(酒器とみればすぐそっちの方向に…)。


大貫博之氏の作品は、線象嵌と色絵の技法で表現された色彩豊かな草花のモチーフが中心に。季節を感じさせる茶入れや茶わんでお茶を点ててみたいもの。


戸田浩二氏の作品は、以前も別のギャラリーで拝見したことがある。焼き締め技法による端正で硬質な印象の作品なのに、ご本人は明るくお茶目なキャラでこの後の挨拶では、会場がウケたのであった。


レセプションで供された地酒や常陸牛と共に、笠間焼のぐい吞みまでお土産にいただき、まだ行ったことのない笠間の地がぐんと近づいたのだった。早速これで晩酌しよっと。

◆The Nippon Gallery at The Nippon Club
145 West 57th Street, New York, NY 10019

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2019/01/21 (Mon) ヘンリー・ストリートのナイチンゲールたち


Sohoやグリニッチヴィレッジに住んでいた頃は絶対NYは西の方が好き!と思っていたのに、ロウアー・イーストに越してからの方がずっと地域の歴史というものを意識するようになった気がする。そんな中、ご近所にあるソーシャル・サービスを礎とする歴史的な建造物ヘンリー・ストリート・ハウスが一般公開されているというので館内ツアーに参加を。


まずは1階の展示コーナーを見学。ガイドの方の説明で昔の光景が目に浮かぶよう。100年前のロウアー・イースト・サイドは路上市場も盛んだったんだなぁ、昔にしゅたっとワープしてこの活気あふれる街並みや人々の様子を間近で見てみたい…。


その昔(今もだが)、貧富の差が激しい環境で病院にも行けず病に苦しむ人々を訪問ナースとして助けたのが、公衆衛生看護の開拓者リリアン・ウォルド率いる女性達。その信念に基づいた活動はまるでLESのナイチンゲール!


1920年代のものとみられるナースバッグ。このバッグを手に、困った人々を訪ね看護をしていたんだのう、としみじみ見入った。


次は階上にあがり、建物の中を見学。ナース達が住んでいた部屋は事務所として使われているが、皆が食事したダイニングの大テーブルや調度品はそのまま残されていて感動。


階上から見下ろす中庭。いつも前を通っているけれど、内側はこんな風になっていたんだのう。


ヘンリー・ストリート・セツルメントはもちろん現在でも様々なソーシャル・サービスを地域に向けて提供している。あらためてソーシャル・アクティビティの大切さを感じたのだった。うーん、このことはいつかまたゆっくり書きたいなぁと言葉にできない感銘を胸に外に出たら、そこはいつものヘンリー・ストリート。でもなんだか違って見えるのだった…。

Henry Street Settlement
265 Henry St, New York, NY 10002

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2019/01/20 (Sun) スティーヴ・タイレルの歌声に聞き惚れる


老舗カーライル・ホテルにて師走恒例の、スティーヴ・タイレルのコンサート。おなじみ、わくわくと今宵の主役を待ちながらの、ピアノ・ショット。ピアノにカーライルの文字が入っているところが洒落ておるなぁ。


本日はクラブには珍しく写真撮影禁止だったので、ポスターで失礼。
一見普通の人のよいオジサン(失礼)なのに、ひとたび歌いだすと滋味溢れる深い歌声に耳シビれまくる。スタンダードの真髄をあらためて心から堪能させていただいた。スタンダードの真髄とは何かということを教えてもらえた、味わい深いコンサート。このことは、自分の中では興味深いテーマになりそうなので、あらためて小説すばるのエッセイ「NY晩酌日記」でゆっくりと触れてみたいと思うのじゃった。

Cafe Carlyle
35 E 76th St, New York, NY 10075

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2019/01/07 (Mon) チャールズ・ホワイトの回顧展


終生アフリカン・アメリカンとしての存在感を作品に表現し続けたチャールズ・ホワイトの回顧展へ@MoMA。


この日は会員限定のオープニング・セレブレーションだったので、ワインをひっかけた後にゆっくり見て回れるのがありがたし。というよりも夜の美術館や博物館の独特の空気が好き、という私はもちろんベン・スティラー様の映画「ナイトミュージアム」シリーズも大好きじゃ。


初期の作品の圧倒されるようなメッセージ性…。しかし凄みを感じつつも、描かれる人物がどれもウェズリー・スナイプスに似ている気がするのは(特に右上!)、ファンの欲目だろうか。


しかし何といっても長いこと足を止めてしまうのは、音楽のアルバムジャケットや、ミュージシャンを描いた作品群なのだった。マヘリア・ジャクソン、サミー・デイヴィスJr、マイルス・デイヴィス.…力強い音がたちのぼってくるような作品群に引き込まれる。<


アーサ・キットの艶やかさにしばし見とれるうちに、美術館の夜はふける…。

The Museum of Modern Art
11 W 53rd St, New York, NY 10019

◆MoMAで真夏に雪だるま作品を見て涼をとろうとした記事は、こちら

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2018/12/31 (Mon) 小さなNYにCBGB発見


ヴィンテージ・トレインと共に毎年かかせないのが、グランドセントラル駅のホリデー・トレイン・ショー詣で。


もうね、大人も子供も真剣に見入る見入る。ちっちゃな電車がトンネルを抜けて出てくると、なんだってこんなにわくわくするのか。小さな頃、男の子達のように鉄道模型に走らなかった自分が悔やまれる(単に場所がなくて却下されたともいう)。


毎年登場のキングコングさん、毎回ポーズも違うのだが今年も吠えてるな。


おお、今年は懐かしのライブハウスCBGBも発見!多くの音楽好きニューヨーカー達は今もこの場所がなくなってしまったのを惜しがっておるはず。


小さな人間達が、電車を待ったり、街角に立っていたり、働いていたりするのを見るとなんだかきゅんとする…。箱庭&ミニチュア好きとしては何度来ても延々と見飽きないのじゃった…。
いつもはこの後、グランドセントラルときたら、のオイスターバーに行くのだが、今年は友達と待ち合わせしてRikiで忘年会。12月のお楽しみな週末。

17th Annual Holiday Train Show
2/24までやっているので、興味ある方はぜひにー。

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大江千里さんとの対談掲載されました。
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新刊『虹の巣』出ました。(2016)


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クロワッサンに書評載りました。
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クロワッサンに寄稿しました。
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