2018/07/15 (Sun) ライ・クーダー


単独公演を観るのは何10年ぶりになるのだろう、待ちかねたライ・クーダーのコンサート@タウンホール。


息子であるヨアキム・クーダーのドラムにリズムを支えられ、6、7本のギターを友のように扱いながら歌う声は、逞しく優しい。この日の客もまた楽しい(おっさん率高し!)。


バックヴォーカルを務めるハミルトーンズのソロ・コーナーもその声の調和に聞き惚れる。


掛け声、呼びかけ、気軽なやりとり。「ここ(タウンホール)はいいね。ラウンジがフィッシング・ロッジって感じだ」うはは、歴史あるタウンホールを釣り小屋にたとえるとは~! けれど様々な背景を抱く音楽が、彼の投げる釣り糸を通してとても間近に降りてきた、そんな感謝さえ生まれるコンサートであった。


ラストの曲はもちろん「Prodigal Son」 。幼い頃からみあげてきた父の雄姿に同じステージで寄り添うヨアキムは、ちっとも放蕩息子じゃないけどのう。

The Town Hall

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2018/07/12 (Thu) 佐賀の染色展


「祝いを彩る日本・佐賀の染色展」のオープニング・レセプションへ@日本クラブ。展示されているのは、昔ながらの染色技法「本染め」による染色作品と、シルクスクリーンの型プリントと「本染め」の混合手法による作品。
100年以上前から五月幟や半纏などの染物を製作してきた城島旗染工の4代目であり、本展の主催者である「日本・佐賀の染色を広める会」代表の城島守洋氏が、日本の染色文化を海外に広めたいとの思いから、海外での展示を思い立ったのだそう。14年前にはイタリア・ミラノで、7年前にはトルコ・イスタンブールで展覧会を開催し、そして3回目の海外展がここニューヨーク。まさに、世界を旅する日本の染色。ようこそ、NYへ。


おおお、予想だにしなかった鮮やかで大胆な色彩。異国の情緒を漂わせる独創的な図柄。以前観て感動した、アラバマ州のギーズ・ベンドという村のキルトにも少しだけ色の大胆さが似ておるような。これらの色が、日本で生まれたということに感銘を受けるのう。


特に、ビビッドなピンクと暗めの色彩のコンビネーションにぐっとくる…。


うれしいのは、NYにいながらにして、こんな素晴らしい日本の工芸文化を気軽に鑑賞できるところ(日本の美術館のように長蛇の列ということもなく…)。
一緒に行った絵本作家の友人と、「この色、いいね~」「影響受けるな~」と感心しあいながら、じっくり柄と色のハーモニーを楽しませていただいた♪

The Nippon Club
145 W 57th St, New York, NY 10019

◆日本クラブにキプロス島のレフカラレース展を観に行った時の記事は、こちら

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2018/07/07 (Sat) 長唄三味線を聴きに


今藤流四世家元、今藤長十郎さんの長唄三味線コンサート「三味線の響」へ@カーネギーホール。


長年ロックやソウルに身を委ねてきた者としては、近いようで敷居の高い日本の伝統音楽…。しかし聴くうちにそのアンサンブルの妙と三味線の弦の息づく力にぐいぐい引き込まれ。前回はバルコニーから全体を見てその全体像を楽しんだけれど今回はオーケストラ席で2度目ということもあり、細かなところまで楽しんだ。そうかーここで裏拍で鳴り物が入ってくるか、ふむふむ、などとすっかり頭に音符を躍らせながら聞き入ったりもして。
それにしても、凛とした長十郎さんの演奏姿のかっこいいことといったら。


圧巻の「鏡獅子」では、弥生に乗り移った獅子が咲き誇る牡丹の花の中で舞い狂う様が、徐々に高揚していく三味線の響きに映り込むよう。
生の音楽の伝達力にあらためて感じ入ったのだった。

Weill Recital Hall at Carnegie Hall
154 W 57th St New York NY

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2018/07/06 (Fri) アレルキナーダ


友人にお誘いいただき、アメリカン・バレエ・シアターの「アレルキナーダ」を観に@メトロポリタン・オペラ。
ユーモラスで軽やかな展開、隅から隅までキュートな衣装、そしてなんといってもダニール・シムキンのしなやかな跳躍から目が離せない。まるで羽が生えて空を飛んでいるかのごとく!


美しく儚いバレエもいいけれど、こんな愉快で華やかなバレエもいいのう…。余韻を噛みしめながら地下鉄駅に友人と向かっていたら、友人の友人であるこの舞台の衣装係のAさんと遭遇し、紹介していただいた。「衣装、かわいかったでしょう~?」の言葉に、うんうんうんと100回うなずく私たち。日本人で、こんな素敵な舞台衣装にかかわれるなんて、私からしたら、夢のような世界じゃ。衣装の裏話までちらりとうかがえて、とっても嬉しいオマケつきのバレエ日和なのだった。

The Metropolitan Opera
30 Lincoln Center Plaza, New York, NY 10023

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2018/07/02 (Mon) 炎の来歴


同じニューヨーク州でも、北の森に棲む友人、小手鞠るいさんから送られてきた新作長編『炎の来歴』。
今は大きなゲラを抱えているから、身が軽くなったら心して挑もう…と思っていたのに、ちらと頁をめくったとたんに、指が止まらなくなってしまった。そして、何度も何度も胸がつまる一節に出会い、そのたびに今自分が住む国、そして祖国を深く想った。
戦後の日本と激しい戦火に包まれたヴェトナムを舞台に描かれた物語だけれど、今こそ読まれるべきことが、この本には行間の中にさえひしめいている。人間の尊さと愚かさ、平和のために、愛のために、炎に身を包むこともいとわない熱き覚悟。その想いが何処からきたのか、これからもずっと探し続けていきたいし、いかねばならぬのだろう…。
ありがとう、るいさん。

『炎の来歴』小手鞠るい
新潮社

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大江千里さんとの対談掲載されました。
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新刊『虹の巣』出ました。(2016)


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