
さて、我らがベランダーde燻製隊、電気コンロの電源を入れた後は、寝て待てば美味しいスモーク・ポークチョップの出来上がり。
…のはずだと、余裕でワインなど飲みながら室内で待機するとしよう。本当は燻製器には煙抜きの穴を作ったほうがいいらしいが、ダンボールの場合は扉に隙間がたくさんあるし、ま、いいよね、と自己判断。
確かにそこかしこから煙がもくもくと。でもまあ、いい感じ?(当社比の危険な自己判断)

ここまでで数十分が経過。部屋の中で待機していたのだが、ベランダに面した部屋にいるだけで、異様な煙たさ…。ポークより自分が燻されている感じで、ごほごほ、咳き込む、目はしみる。
たっ、隊長…何かおかしいのではないでしょうか?
様子を見に行くと、も、ものすごい煙が。

この後に、ひと騒動。
…のために、写真なんて撮っている余裕もなし。つまりは、あの異様な煙は、このようにアルミ容器の底が抜けていたためだと判明。

チップは燻すどころか、燃えてるし! 助けて〜、西川治先生(丁稚の心の師)、アルトン・ブラウン先生!(隊長の心の師)

コンロにも残骸が。というか、まだ燃えてるし(愕然)。
こ、怖かったよう、あやうく消防隊員のお世話になるところじゃった。万一ダンボールにも火が移り、それが風で飛んだりした日には…と思うとぶるぶる。

多分、生焼けであるはずのポークは、続きを普通にフライパンで焼くという間抜けな派目に。
捨てないと駄目かも? と駄目もとで一応焼いたこのお肉が、ちょっとあなた、美味しいじゃないの。

もやし炒めも添えてみたりして。
丁稚としては、もうこれ以上の挑戦はしたくないのだが、隊長はこの燻したんだか燃やしたんだか解らない肉の美味なる結果に、更なる勇気を得てしまったようだ。
「アルミ容器を、鉄製のグリルパンか何かに変えれば、絶対に成功するはずじゃ」
全然懲りてない…危険…。そうでなくとも、どうも私には火難の相が出ている気がするのだ。どうなることやら。燻製隊解散、を祈るばかりの丁稚である。
◆Good Eats
アルトン・ブラウン師匠のテラコッタの鉢で作る燻製器@You Tube。こちらもちょっと気になる。アマゾンのダンボールよりいいかも?
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この厳寒のニューヨークの、雨模様の19階のベランダで、アウトドアに目覚めた人間がひとり。名づけてアウトドア・ベランダー。アウトドア・ベランダーは前々から考えていたプロジェクト、ベランダーde燻製作り、に遂に着手することにしたのであった。
大志を(むやみに)抱く隊長を、不安げに見守る丁稚のわたくし…。
私とて、むろんアウトドア・クッキングには興味がある。勝手に心の師とさせていただいている、西川治先生の著書「悦楽的男の食卓」の自家製スモークハウスの章にも、「煙があれば、どんなスモークハウスでも」と書かれている。でも、でも、煙だけで…本当にうまくいくんじゃろうか。
ああ、なんだかとっても嫌な予感がするのは、この不穏なお天気のせいだよね?
とりあえずは、ホーム・デポで買ってきたヒッコリーのスモークチップを水に浸して準備開始。

記念すべき燻製づくりに挑戦第一回目は、帆立や鮭や牡蠣といきたいところだが、なにせ初心者だし。失敗したらもったいない。ここは安価なポークチョップで。はっきり言って、あまり自信のない我ら燻製隊なのじゃった。

ポルダーの調理温度計も準備。これで、肉の温度を常にチェック。おお、なんだか本格的?

これが自家製ダンボール燻製器。何かと過剰包装が問われるアマゾンの箱がこんなところで役立つとは! ありがとうアマゾン!
下にはカッターで切って扉を作り、途中には穴を開けてポールを通し、そこにステンレスの網をのせている。ここに肉や魚を置いて下からの煙で燻すのである。材料はすべて、中華街の厨房道具屋やハードウェアストアでお安く調達。

扉をちゃんと閉めるために、園芸用のワイヤーを穴に通してちょうつがいの代用に。こういうちまちましたことには、気のまわる丁稚なのである。しかしここまで凝ってくると、たとえダンボールといえど、このまま使い捨てにするのは惜しい気が…。だったら既製のスモーカーを買えよって話もあるが、手作りしてこそのアウトドア・ベランダーなのじゃ。

下の扉を開けたところ。コイルの電磁調理器の上で、アルミ容器に入れた燻製チップが燻されるという具合。
さあ、コンロの電源を入れてみようっと。わくわく、というよりも、なんだかひしひしと不吉な予感がするのは気のせいじゃろうか。
<つづく>
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