ジャパン・ソサエティで催されている「A Third Gender: Beautiful Youths in Japanese Prints」(第三のジェンダー:浮世絵に見る若衆)展へ。子どもでも大人でも、男でも(実際は男なのだが)女でもない第三のジェンダーとしての江戸時代の若衆(わかしゅ、原服前の若い男性のこと)に着目し、彼らを題材とした浮世絵や美術品が展示されている。淫靡な男性同士あり、女性と男性の楚々とした恋風景あり、果ては若衆になりたいという願望を持つ女性らしき姿あり。
眺めれば眺めるほど、深く広がる若衆の世界に手招きされる。
ボランティアでツアーをやっているT子さんの丁寧かつ知識と考察溢れるガイドのおかげで、じっくりと若衆たちの魅惑的な(時に)倒錯ワールドを堪能。いやぁ、面白かったなぁ。
途中から一緒に観てまわったH子ちゃんのティーンエイジャーの息子さんも参加。イケない春画の前で「いいの? こんなの観せちゃっていーの?」とこちらの方がひやひやしたのだが。当の息子くんは、「ヨーロッパにも似たような文化があって……」と新たな知識を冷静に披露してくれたりして、現代の若者はかくも受け入れ口が広いのじゃった。
いま、私のなかでは、若衆が熱い……。
◆Japan Society / A Third Gender: Beautiful Youths in Japanese Prints
333 E 47th St, New York, NY 10017
6月11日までやっているので、興味のある方はぜひ~。
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