2017/08/20 (Sun) 雨嵐の後は、Naokiにて懐石を


強烈な雨風で窓に取り付けたエアコンまわりから、ことごとく水漏れし始めた。ベランダ側の窓も普段は雨が入ってこないのに床びしょ濡れ。ぺーパータオルと新聞紙もって家中駆け回る。何かが…間違っておる、こんなに雨もりするとは。しかもベランダを見ると、ししとうさんたちが見事に雨に打たれて倒れそうー。小降りになった隙に慌てて支柱立てに奔走する(だから、苗が小さいうちからやっておけばいいものを)。
そんな日は雨漏りと格闘したご褒美に(その前に雨漏りしないようなんとかしたまえ)、チェルシーにオープンした和食店、NAOKIへと。
隠れ家のような階段を下りていくと、和の空間。しっとりとした店内から眺められる庭がまた趣がある。そう、この世界なのだ、私が欲しかったのは。新聞紙と雑巾もって家中バタバタと走り回る暮らしじゃなく…。


お店はコースのみで、テイスティング・コースは$80。これでもかと高騰していくマンハッタンの和食おまかせプライスを考えると、リーズナブルだのう。まずは写真を見て楽しみにしていた前菜の盛り合わせ、花籠でスタート。
とうもろこしの風味濃厚なもろこし豆腐、スウィートチリ・ソースでいただく春巻き、フィンガリング・ポテトの煮つけ、スパイシーな海老の天ぷら、グリルしたアスパラガスとベイビーキャロットに山葵バターソース、ケールの胡麻和え、茄子の味噌田楽、本マグロのたたきサラダ。
アメリカ人の客層を意識したのか、どれも濃いめのわかりやすい味付けなものの、素材の良さが際立ち、ひとつひとつ楽しめる。こういうものをちまちまつまみながら、冷酒をいただくのが何よりの幸せ、ああ心が平穏に戻っていく。とくに嵐の後は…(相当疲れたらしい)。


しかしここで事件発生。あら綺麗と食べた花の素揚げ、隊長が「うん旨い」と普通に食べたので油断しておったら、すごーーく苦手な味だった!にっ、苦い!青臭っ!これは果たして本当に食べ物なのか!?という味に衝撃を受ける。セリ苦手、春菊セロリは昔は食べられなかった身には緑臭い香りが強すぎて、一瞬口のなかに騒動が勃発。ああ、まさかこんな至難が待ち受けていたとは。ぺっぺっぺっ(ご、ごめんなさい…)。


しかと気を持ち直し、帆立、海老、雲丹にトリュフオイルのアクセントが効いたまろやかな蕎麦リゾットで口内を平穏に戻したのじゃった。


新鮮なお造りは舌に海の甘さを運んでくる。はっ、よく見るとここにも食用花が…。もちろん触らないでおく。人は学ぶ生き物だ。


主菜には銀鱈の西京焼きを。ちなみに他のチョイスは鴨の胸肉のクレメンタイン照り焼きソース、すきやき、そしてA5ランクの和牛すきやき($20追加)。甘辛味が多いので、鴨が別の味付けだったりしたら、そちらも食べてみたかったのだが。しかし脂ののった銀鱈はほろりと口でほどけ、嬉しいはじかみなども添えられて、大満足。


最後は寿司とみそ汁で。和州牛のたたきはペルーのアンティクーチョ・ソースで。たっぷりの鰻に、中トロ。光り物チョイスは…ないのね、そうだよね、でも柔らかな牛の旨みに寿司飯、うんこれもあう。
チェルシーで楽しく食べられる和食、次は食に煩いアメリカ人の友人夫婦を誘ってまたこよう。つぎは、花は、食べない。もしくはいきなり口に入れずに花びら一枚から試すこと(本日の教訓)。

Naoki
311 W 17th St, New York, NY 10011

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