2017/11/30 (Thu) 見るだけの草履と、明太まぜそば


八坂神社詣での後は、四条通りを歩いて原了郭へ。黒七味、紫蘇香煎等あれこれ調達の後、「見るだけ、見るだけ…」とつぶやきながら、あこがれの草履店、ない藤さんへ。


いや本当に見るだけだったのに、はんなりと物腰も素敵な女将さんに色々とお話しを聞かせていただけた。ない藤の草履のトレードマークともいえる花緒の前つぼの赤色、魔除けの色ともなっている赤だけれど、注文の際にあえて違う色を選ぶ方もいるのだとか。私もいつかこちらで作ることができたなら、どうしようかなぁ、前つぼの色、ふふふ(いつかっていつ…)。
そしてお店を出た後は、「いいお寺ですよ」とお勧めされた建仁寺へ向かってみることにした。


その前に腹ごしらえ。ふと目に入ったラーメン屋にすぅと吸い込まれる。外国人のお客一組しかいないので不安だったけれど、食べているうちに地元の常連さんらしき人も次々に入ってきた。


原了郭セットが置いてあることで、好感度一気にアップじゃ。


隊長は味玉・無双心。味見させてもらったスープはとろりと濃いのだがしつこくない。隣でうん、うまいっと唸っておる。よかったのう、念願のラーメンが食べられて。大好きなヨドバシカメラも毎日のように覗けて。隣のこのヒトこそが「京都まできて…」な人種のようである。


私は、前田海産の明太を使用した『前田海産まぜそば』を。おお、たっぷり入った上質の明太子と細かく切られた濃厚なチャーシューが麺に絡んでいい味わい。つるるんと進んでしまう。おなかもくちくなったところで、すぐ近くの建仁寺へ出向こうか。

履き物 祗園ない藤
東山区祗園縄手四条下ル

無双心
京都府京都市東山区大和大路四条下ル小松町558-2

◆5年前の京都で、伊と忠さんの柿渋の草履をつくった時の記事は、こちら

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2017/11/29 (Wed) 京都6日目~雨の八坂神社


本日は雨の中の祇園デー。まずは八坂神社へ。今年の京都は、こんな雨の日でさえも若い人たちの着物姿をよく目にする。草履の足元が痛々しいほど濡れていて寒そうじゃ。でもきっと「今度の京都ではぜったい着物着るんだもん♪」ときめて、レンタル着物もヘアも予約して楽しんでいるんだろうな。それに比べ、「今度の京都では着物着たいのう」と長年思いつつ、荷物の多さにめげて一度も遂行できぬ自分の不精がなさけなし。


八坂神社といえば赤。祇園も、舞子さんの唇の赤に提灯の赤。祇園は赤の町なんだな。


大国主社の前には「大国さまと白うさぎ」の像。因幡の白兎を思うたび、反射的にあいたた…と思ってしまうのだから、古事記のすりこみ力、おそるべし。


じつは、友達の写真を見て気になりまくっていた福鯛みくじが、この神社詣でのお目当てだった。キーホルダーにしたい…と思ったら、これが意外と大きかったので、あっさりあきらめる。かわりに出産を控えた方のために、安産のお守りを。
誰かのことを考え、その人のためにお守りを選ぶとき、自分が何かをもらったような気になるのはなぜだろう。濡れないようにビニールに入れ、そっと鞄にしまった。

八坂神社
京都府京都市東山区祇園町北側625

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2017/11/28 (Tue) とくをにて、極上の肉を


窓の外に雨の京都を見ながらバスにゆられ、木屋町のとくをさんへ。店主の徳尾真次さんの凛々しくも気遣いにあふれたお姿をカウンター越しに眺め、食器棚の扉の透かし彫りの見事さに目を凝らしつつ、わくわくと料理を待つ幸せな時間。お酒は新潟の〆張鶴を。


先付けは鯛のなかおちの煮凝りにいくら醤油漬け、釜あげしらす。旬の素材は、ご主人自らが市場に足を運んで選び抜かれたものばかりだという。このいくらときたら、あまりにもぷちり、ぱちりと個を主張し、文字通り歯向かうほどの張りのよさである。恐れをなした隊長がそっと自分のぶんも差し出した。この臆病者め、といいつつわーいと儲けもん。


お造りは本まぐろに、赤貝、つばすを。焼き物は、丁寧に焼き上げられた本ししゃも。ああ、主役は素材なのだな、と思わせてくれる海の味わい。舌にひやりとするのに、ぬくもりを感じさせるお造りは、料理する人間の手と素材が調和している証しだろう。このあたりで、お酒は富山の勝駒に移行。


小蕪の吹き寄せ。口に入れたら、とろりと甘く崩れる蕪の儚く消え去る食感、それを追いかけ吹き寄せる秋の味たち。鉢のなかに秋色の風が吹いていて、思わず松田聖子を歌…ったりする勇気はない、この静かなカウンターでは。


豪華に盛られた松茸フライにいいのですか?いっちゃっていいのですか?と問いかけたくなる。口に入れればさっくり崩れる衣から、茸の放つ芳香。どこのでしょうか、と尋ねてみたところ、「中国です。日本産を出したら、うちの店つぶれちゃいますから」とおおらかに、しかし少し恥じらいながらおっしゃるご主人。そうなんだろうなぁ、としか、日本を離れて久しい私にはわからないのだが、色々と料理人としての葛藤もあるのだろうな。


そして、さっきからちらちらとこの炭が赤く燃える焼き場の様子が気になって仕方ない私たち。あ、今入れられたお肉はもしや…?


やっぱりおまえだったか…と目を細め、目の前の美しく焼きあがった薔薇色を見つめる。宮崎和牛のステーキ。京都では「肉より魚が好き」なんて言っておられぬ。これだけ芳醇な肉に巡り合えるのだから。
こだわりがあるのに、押しつけがない。カウンターは満席なのに、どこか余裕とくつろぎがある。味とともに、接客の基本を見せていただいた今宵。京都に来たらまたきっとお邪魔しようと心にきめ、まだ降りしきる雨の川辺りへ満足のため息とともに。それにしても、降りすぎじゃよ、雨…。

とくを
京都府京都市下京区木屋町仏光寺上天王151

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2017/11/27 (Mon) 東本願寺を眺めて、餃子


千手観音に圧倒された後の、餃子の王将。相変わらず、昼ごはんはモスバーガーに続いての「京都まできて…」な店選びであるが、窓の外に壮大な東本願寺が望めるところがやっぱり京都の王将だのう。


餃子に野菜炒め。餃子はぱりっと、野菜はしゃきしゃき。うん、やっぱりうまい、そして安い。王将チェーンのNY進出を深く希望したいものである。

餃子の王将 七条烏丸店
京都府京都市下京区 烏丸通七条上る桜木町96-10

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2017/11/26 (Sun) 京都5日目~三十三間堂


和菓子作り体験を終え、なんとか出来上がったお菓子でたっぷり糖分補給した後は、三十三間堂へ。
この静謐なたたずまいの堂の中に、息をのむほどに見事な千一体の観音立像がずららーと祀られ、雷神と風神像がはっしと構えておるのだ。仏像に詳しくない私でさえ入る前から胸躍る…。友人に何人か、みうらじゅんさんのごとき仏像マニア(?)がいて、「推しメンはこれ!」「あのポーズがたまらない」などとアイドルのごとき楽しみ方をしているのだが、そのマニアな突っ込みぶりが聞いていてすごく自由で面白いのだ。気づけば私も、東寺の帝釈天とこちらの帝釈天の表情の違いを観察し、「はぁん、こっちはやや憂いある顔ね。彫り師はこういうのが好みか」などど堪能しておるのじゃった。


千手観音に圧倒された心を鎮めようと、雨の庭をゆるりとめぐる。


片隅にある霊泉とお地蔵。古今著聞集に「いつも冷たくて美味しく、お腹を痛めることのない極楽井で、汲んでも尽きず、汲まないときも余ることのない不思議な泉」と記されておるそうな。夜のしじみに水の湧き出す音がすすり泣きに似ることから、「夜泣き泉」と呼ばれているとか。子どもの夜泣き封じにご利益があるらしいが、なんだかネーミングがこわいんですけど…。そんな話を聞かされたらますます夜泣きしたくなるのではないか。

三十三間堂
京都市東山区三十三間堂廻り町657

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