2018/03/31 (Sat) 鴨、かも、カモとカーニバル


ハーモニーの夜店めぐりを楽しんだら、途中で晩ごはん休憩。人手が多くてレストランの混む火曜の夜、大忙しのロロは避けたいから自然とこのお店へと足が向いてしまうのじゃ。イケメンな兄弟Thibault さんとAmaury さんが1993年にオープンして以来、大人気のビストロ・カライベスさんへ。


おなじみ、ロブちゃんの生簀がお出迎え。毎年来ておるのですっかり顔なじみになって、昨日「明日の予約をしたいのだけど」とお願いしたら、しっかりカーニバルの見える通り沿いのテーブルを用意してくれていた。メルシ~。


ガーリックたっぷりのクリームソースに泳ぐ優雅にエスカルゴ。バゲットおかわりお願いシルブプレ。


そして私はもちろんフォアグラ様を所望。色々なお店のフォアグラとソースの取り合わせを食べ比べるのが楽しいが、こちらはマンゴーとピスタチオのホット&サワーソースが定番。甘さと酸味が肝の高貴な脂にとけいり、あっという間に消えていくその凝縮された瞬間。さくさくのパイ、葉脈の美しいかりかりの葉っぱの食感もよろし。
変わらないのが嬉しいのは、「ああ、帰ってきた」と思えるからだと、とフォアグラの儚さを味わいながらしみじみと。


柔らかしっとり、こちらも甘酸っぱいハニー入りのソースでいただく鴨のローストには、


ローストした野菜と熱々のグラタンも添えられて。


フランス料理に辛い刺激を添えたくなるのは本国だと失礼にあたるのだろうか。だがこの島では違う。ホットソースをお願いしたら2種出てきたのも気が効いている。激辛うまうまのピメントのピュレに恋に落ち、早速お土産に買った。
サービスの甘やかなラムをいただいたら、そろそろカーニバルのパレードが始まる時間。テーブルからおとなしく見ようか通りに出ようか迷ったけれど、やっぱりたまらず外に飛び出したのじゃった。

Bistrot Caraibes
81 Grand Case Boulevard, Grand Case, St Martin

◆去年もやっぱり火曜日に来ておる記事は、こちら

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2018/03/30 (Fri) カリブの火曜祭り、2018


本日は火曜。火曜といったら、恒例、グランカーズ・ブルバードで毎週行われるお祭り、通称ハーモニーの日である。毎年3月上旬までなので、今年は今日でおしまいとか。ちぇ、滞在中にあともう1回火曜があるのに残念だのう(→根っからの祭り、屋台好き)。
ビーチウェアやトロピカルなウェアの出店をひやかしたり、手作りのクラフト品に創作意欲をそそられたり。今年はハリケーンの被害で閉まっているお店がほとんどだが、出店自体はすごく賑わっているし、見物客もたくさん。観光客も今年はめっきり減ってしまったと聞いたけれど、こんなにこの島に人がいたとは…うう、なんだか嬉しいではないか。
この日は、去年のハーモニーで買ったワンピースを着ていたのだが、あの素敵なオーナーさんは店も閉め、ハーモニーでも出店していなかったな。また戻ってきてほしい…。


小さい頃から好きだったマドラスチェックの鮮やかな色合いと素朴な手触り。仏領西インド諸島では至るところで目にする。あと数10歳若かったら、マドラスのドレス、着てみたかった(10歳といわない奥ゆかしさを褒めてほしい)。


今年も子供たちに人気のアヒル釣り。ええー、簡単そうなのになかなか釣れないんだな、ちょ、ちょっと貸してごらん…と奪いたくなるのを必死でおさえる怪しい東洋人。


クレープのお店や、こんなノスタルジックなアイスクリームやソルベを作る器械も。
あれこれ眺めて楽しんだら、まずは晩ごはんを食べに予約していた店へ。そして食事が終わったころに再び通りに飛び出して、繰り出してくるパレードや夜店を楽しむという算段なのじゃ。すでにわたくしを、火曜祭りのエキスパートと呼んでほしい。

Grand Case Harmony Night

◆カリブの火曜祭り、2017の記事は、こちら

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2018/03/29 (Thu) 椰子の木陰でガリオン・ビーチ


いつもの宿のすぐ近くのビーチが残念ながら閉鎖されておるので、今年の午後ビーチは仕方なく車で通う羽目に。水着でビーサンひっかけ、そのまま浜に出るのが当たり前だった日々。当たり前っていうのは、ふいに当たり前じゃなくなった時に、ありがたみがわかるものだのう。
といいつつ、昨日から通い始めたこのガリオン・ビーチ、嫌いじゃない。平日は人も少ないし、和やかな雰囲気。何より遠浅で水が温かく、穏やか。昨日とまったく同じ場所にフランス人家族がくつろいでいたのだが、こちらも同じくお隣のヤシの木陰に陣をとる。ビーチお隣さんである。


ただし、椰子はこんな風にハリケーンでかなりダメージを受けているので、木陰少ない…。木陰争奪戦がひそかに繰り広げられる浜なので、明日からはパラソルを持ってこようか。


ごろん、と見上げれば青い空。あの椰子の実が落ちてきたら痛いよね…などと不安もよぎる(南国でネガティブシンキング)。
そしてこんな澄んだ海だと魚との遭遇は難しいかな、と思ったら、10cmぐらいの綺麗な黄色と銀の魚を何匹も見た。帰りは水着のまま、濡れないように車のシートにビーチタオルを敷いて帰宅。こんなこと、NYじゃできないよのう。

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2018/03/28 (Wed) 2018セント・マーティン島4日目~鷺の楽園


本日は、2016年に偶然見つけたBarriere池自然保護区へ。ピネル島へのフェリーが出る桟橋で、一眼レフカメラを手にしている人がいてよくよく眺めたら、わかりにくい自然保護区を見つけたのじゃった。しかし…海沿いだし、被害がひどいかなと予想していたが、待ち受けていたのは破壊されたボートや瓦礫の山。


この場所、野鳥観察にはもってこいの湿地なのだが、鳥を脅かさないための板張りのフェンスや遊歩道も崩壊…。池のなかに車が沈んでいたりと、一見不穏な光景にも見える。けれど!


奥まで歩けるボードウォークが途切れたのがよかったのか、自然体系が変わってほかの地域から避難してきたのか、ますます鳥たちが増えているではないか。とくに、EgretやHeronといった鷺たちが、それこそ何白羽も。壮観。


なぜだか同じ方向を向く鷺たち。視線の先には何がある。海がある。


察するには、この池は餌が豊富だからかもしれない。これ、小石ではなくて、Uca maracoani / Brazilian Fiddler Crabという片方だけのハサミが大きい不思議な形状の蟹さんたちなのだ。食べ放題。All You Can Eat(蟹たちにはちっともうれしくない言葉)。


結構大きいのもいる。これは、人間さまがいただきたい…。


生き物たちの活動時間が違うから、朝な夕なに来たくなる、大好きな場所。

Etang de la Barriere
Cul-de-Sac, St.Martin

◆去年の愛らしいミズカキチドリにみとれている記事は、こちら


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2018/03/27 (Tue) マトウダイの優しき味


2日続けてのロロごはんだったので、そろそろテーブルクロスのかかった店もいいよね、繊細なカリビアンフレンチなお味もいいよね、ということで今宵はレストランへ。ただしグランカーズ・ブルバードを端から端まで歩いてみたけれど、開いている店はかなり少ない。一見ハリケーンのダメージが少ないように見えても、聞くところによると保険の手続きが滞っているから改修が進まないらしい。もちろんかなり被害の大きい店、跡形もなくなってしまった店も多い。みなさん、頑張って…。私も食欲で応援するから…。
そんな中で開いていたLa Villaへ。このお店、予約しないとなかなか入れなかったのにウォークインOKなのは、嬉しいけれどさみしいのう。


前菜は、やっぱりフォアグラ。どうしても、フォアグラ。マンゴーなどトロピカルフルーツとあわせることが多いけれど、ここではリンゴとの取り合わせときたか。わずかにしゃっきり歯ごたえ残した絶妙の焼き加減のりんごの上に、しどけなく横たわるいとしの肝、振りかけられたジンジャーブレッドのかりかり感もアクセント。シナモン薫る甘味と極上の脂がとけあい、口のなかに虹がさす。


なかなかお目にかかれないジョン・ドーリー、日本では的鯛(マトウダイ)と呼ばれる魚のソテーをタラゴンとバターのソースで。フォークを刺せばほろりと崩れそうな繊細な白身が抱く優しき風味に目を細める。


フロッグレッグは味自体は淡泊だが、たくましいソースとあわせると限りなく滋味深くなる。パセリとにんにくのソースが美味しすぎて、恒例の「バゲットおかわりシルブプレ」の一言が口をつきそうになるのであった。


サービスの甘いラムをいただきながら、オーナーの方と言葉をかわす。
軒並みシェフたちが腕を競いあっていたグランカーズ・ブルバードのレストラン。ライバルの店たちが多く休業している今、「しめしめ、これでうちにお客さんがより入る♪」などという考えもあったりするのかな、というのはあまりにもこちらのよこしまな詮索。「早く戻ってきてほしい」と彼は言った。グランカーズがこんなものか、と思われてしまうのが哀しい、とさみしげに微笑む。そう、私たちも最初の年はビーチで有名なオリエント・ベイに泊まったが、翌年からはすっかり食文化に手招きされてグランカーズに定着してしもうたのだから。今年初めてきた方々、グランカーズの真の実力はこんなものではないぞ。


桟橋の向こうに落ちる陽は、明日にはまた昇る。大丈夫、きっとあのグルメな活気はこの通りに戻ってくるに違いない。

La Villa
93 Boulevard de Grand Case, St.Martin

◆前回来た時の記事は、こちら

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