2018/03/27 (Tue) マトウダイの優しき味


2日続けてのロロごはんだったので、そろそろテーブルクロスのかかった店もいいよね、繊細なカリビアンフレンチなお味もいいよね、ということで今宵はレストランへ。ただしグランカーズ・ブルバードを端から端まで歩いてみたけれど、開いている店はかなり少ない。一見ハリケーンのダメージが少ないように見えても、聞くところによると保険の手続きが滞っているから改修が進まないらしい。もちろんかなり被害の大きい店、跡形もなくなってしまった店も多い。みなさん、頑張って…。私も食欲で応援するから…。
そんな中で開いていたLa Villaへ。このお店、予約しないとなかなか入れなかったのにウォークインOKなのは、嬉しいけれどさみしいのう。


前菜は、やっぱりフォアグラ。どうしても、フォアグラ。マンゴーなどトロピカルフルーツとあわせることが多いけれど、ここではリンゴとの取り合わせときたか。わずかにしゃっきり歯ごたえ残した絶妙の焼き加減のりんごの上に、しどけなく横たわるいとしの肝、振りかけられたジンジャーブレッドのかりかり感もアクセント。シナモン薫る甘味と極上の脂がとけあい、口のなかに虹がさす。


なかなかお目にかかれないジョン・ドーリー、日本では的鯛(マトウダイ)と呼ばれる魚のソテーをタラゴンとバターのソースで。フォークを刺せばほろりと崩れそうな繊細な白身が抱く優しき風味に目を細める。


フロッグレッグは味自体は淡泊だが、たくましいソースとあわせると限りなく滋味深くなる。パセリとにんにくのソースが美味しすぎて、恒例の「バゲットおかわりシルブプレ」の一言が口をつきそうになるのであった。


サービスの甘いラムをいただきながら、オーナーの方と言葉をかわす。
軒並みシェフたちが腕を競いあっていたグランカーズ・ブルバードのレストラン。ライバルの店たちが多く休業している今、「しめしめ、これでうちにお客さんがより入る♪」などという考えもあったりするのかな、というのはあまりにもこちらのよこしまな詮索。「早く戻ってきてほしい」と彼は言った。グランカーズがこんなものか、と思われてしまうのが哀しい、とさみしげに微笑む。そう、私たちも最初の年はビーチで有名なオリエント・ベイに泊まったが、翌年からはすっかり食文化に手招きされてグランカーズに定着してしもうたのだから。今年初めてきた方々、グランカーズの真の実力はこんなものではないぞ。


桟橋の向こうに落ちる陽は、明日にはまた昇る。大丈夫、きっとあのグルメな活気はこの通りに戻ってくるに違いない。

La Villa
93 Boulevard de Grand Case, St.Martin

◆前回来た時の記事は、こちら

カリブ海 | trackback(0) | comment(0) |


2018/03/27 (Tue) 朝散歩での発見


おはよう、グランカーズの海。桟橋もすっかりハリケーンに打たれて朽ちてしまったなぁ。また早く船が寄せられる状態になりますように。




たいていは道端の花を愛でながらの朝散歩なのだが、本日は真剣に凝視! 修復中のグランカーズ・ビーチ・ホテルの前の道端に、な、なんとスベリヒユ発見。食べられる雑草としては抜群のおいしさ、栄養満点のスベリヒユ。なんとかベランダで育てようと思ったものの、いざ育てるとなると意外に難しいのだった。
そんな気になるアイツと、カリブ海で巡り合うなんて。山形ではよく食べると聞いていたから北の草かと思っていたのに。本当に丈夫なやつだのう。
マーシュが買えなかった日はこれを摘んで帰ろう、とひそかに決意…。


お、以前、宿の方にもらってそのおいしさにほっぺたぽとんと落ちたフルーツも発見。シュガーアップル、バンレイシ、またの名を釈迦頭。まだ熟れてないなぁ、食べたいなぁ、と虎視眈々。朝の散歩はいそがしい。
◆見た目はアレだが、食べて驚きのバンレイシに初めて遭遇したときの記事は、こちら

カリブ海 | trackback(0) | comment(0) |


| TOP |

野中ともそ tomoso nonaka

こんな者です↓
おひるねスケッチ(本館サイト)
Profile
著作リスト
Amazon著者ページ
Instagram
Twitter @tomosononaka

いまんとこニュース
大江千里さんとの対談掲載されました。
小説すばるにて連載エッセイ始まりました。
新刊『虹の巣』出ました。(2016)


虹の巣
クロワッサンに書評載りました。
小説すばるに短編「金の雪」載りました。
小説すばるに、短編「スカ」載りました。
着物の時間。ムックに取材記事載りました。
クロワッサンに寄稿しました。
国際子ども図書館の展示解説本に掲載されました。
JAL skywardに寄稿しました。

calendar & archives

new entry

category

new comments

books


ぴしゃんちゃん

つまのつもり

海鳴屋楽団、
空をいく

銀河を、
木の葉のボートで

鴨とぶ空の、
プレスリー

おどりば
金魚

チェリー

世界の
はての
レゲエ・バー

Teen Age

もぐらの
バイオリン

フラグラーの
海上鉄道

search

links

RSS