2015/08/13 (Thu) 一見中華なギリシャレストラン


晩ごはんは、ご近所ロウアー・イーストサイドにできた中華料理の店にてくてくと…ではないのである! ここ、オープンしたばかりのギリシャ料理の店なのである。店名はKiki's。確かに漢字でもそう読めるような(と、隣のアメリカ人にしったかぶる日本人)。しかしなぜこのような看板にしたのか、キキさんよ…。チャイナタウンに近いので郷に入れば、なのか。首をかしげつつも、Yelpのレビューを読んだらギリシャ人も絶賛しておったので、期待は大。


メタルのタンブラーできんっと冷やされた白ワインを飲みつつ、ファバを。ファバというとそら豆を想像するが、これはゴールデン・スプリットピー(レンズ豆)のピュレー。ちなみにそら豆はギリシャではクキ、だそう。ややこし。
野菜のあまさを凝縮したトマトと玉ねぎのソースに、大粒ケイパーで飾られたペースト。滑らかすぎず、すこし武骨な舌触りがいい。香ばしい焦げ目をつけたもっちりパンにつけ頬張れば、濃厚な豆の風味がジャックと豆の木のように口のなかでどっしり伸びる、広がる。


あったかいメゼは揚げもんに手が伸びる。ズッキーニのチップスは、薄くスライスしてかりっと揚げた実に、ケファログラヴィエラ・チーズをたっぷりまぶしてあり。ギリシャの焼きチーズ、サガナキにもよく使われるこのチーズが、さらりと淡白なズッキーニに濃厚な雪を降らせ、絶品おつまみと化すのじゃった。


絶対はずせぬグリルド・オクトパス。レモンの酸味にオイル、ハーブを効かせた柔らかく香ばしいタコ。噛むほど染み出る海の滋味を味わう。こういうものがごくご近所で食べられることになったのをしみじみ歓ぶ。タコを食みながら、真剣にアストリアにタコを買いに行く算段をする我ら。美味しいもんを食べるとつくりたい欲も広がるから現金なものじゃ。


メインには、ムサカとパスティチオを。サーバーのお姉さんがわざわざ「大丈夫ですか?似てますけど」と訊きにきてくれた。いいんです、いいんです。両方を食べ比べたいもので、とにっこり返す我々。
ナスとじゃがいも、合いびき肉を重ねたムサカ。そしてムサカのナスの部分をパスタに置き換えたのがパスティチオ。うむー両方絶品。各層の旨みがしっくり溶け合い、その間を繋ぐ自家製ベシャメルソースのまた旨きこと。層好き、レイヤー好きとしては、もう顔を崩しっぱなし。
月曜の7時にはすでに満席になっていたうえ、予約はとらないとか。競争率は高そうだけど通ってしまいそな予感いっぱい。ギリシャの島にもまた行きたくなったなぁ。タコ食べ過ぎて胃が痛くなったっけなぁ(いやしんぼの思ひ出帖)。

Kiki's
130 Division St. New York, New York 10002

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