2015/08/04 (Tue) 対馬にて銘酒に光り物


食いしんぼトリオでミッドタウンの対馬のカウンターにならぶ。このお店、お茶の稽古仲間とよく来るのだけど、カウンターは初めて。はじめてのカウンター、なんだか緊張するのう…。二人はおまかせにしたけれど、食べたいものだけ食べたいわがままなわしは、一人アラカルトでお願いする。緊張するといいつつ、このわがままぶり。緊張と暴挙はいつも背中あわせなのね。


お酒は、お店の人お薦めの強力の純米吟醸にしてみたら、おお、これが旨いではないか。なんでも、酒米に使われている強力は、戦前までは鳥取県の推奨品種として酒用だけでなく、食用のお米としても栽培されていたらしい。しかし戦争前後の食料難の憂き目にいつしか栽培されなくなっていた。
それが、蔵人たちのたっての願いによって30年ぶりに生産され、平成元年に復活。この酒米で、幻の酒「強力」も平成2年によみがえったのだとか。いやーめでたい、よくぞ復活してくれた。米と水。日本は大事にしないといかんねえ。


いつもは石焼きのタコを頼むことが多いのだが、本日は水蛸わさび和え。瑞々しいタコにつんと寄り添うわさびの風味。「元」幻だった酒が幻のように消えていく…。


軟骨つくね。肉のなかで立ち上がる軟骨の歯ざわりを探す愉しみを、歯が舌が、朗らかに味わう。旨いものを食べながら、友人のエアコン故障苦労話をしみじみ聞く。故障そのものもそうだが、この国では修理人がいかに早く来てくれるか、時間どおりにきてくれるか(奇跡)ということのありがたみが身にしみるのじゃ。最近じゃ、時間通りにくるとびっくりするようになったものなぁ。


黒胡椒手羽焼き。塩と胡椒の加減に鶏の滋味、三種の手の取り合い方が素晴らしや。


お二人が次々と出てくる美味しそうなネタを頬張るなか、私はやや控えめににいってみる。このところの病院での検査続きでやや内臓がくたびれておるので。しまあじ、鯵、雲丹、鯖、みる貝など。いや、これが控えめなのかという話もあるけれど。
初めての対馬カウンター、サービスも細やかで落ち着いて楽しませていただいた。煩いのは、私たち3人だけだったような。
でもやっぱりこの店は、テーブル席が楽しい気も。フロアの活気と、お寿司と居酒屋系を取り混ぜた豊富なメニュー。様々な人種行きかうグランドセントラル駅のターミナルみたいな雰囲気が恋しくなるのは、「しっとり」の似合わん雑な性格のせいかのう。

Tsuhima
210 E 44th St, New York, NY 10017

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