2015/10/27 (Tue) 機上にて、物思いながら梵


恒例の秋の一時帰国。最近では、「おー、もう1年経ったか」「はやっ、もう10月?」「秋の訪れきたれり…」などと、日本の友人たちに暦の栞がわりとして扱われておるようで、なによりである。人間、取り得のひとつもなくちゃね。
そして今宵も~機上にて~、ひとり晩酌。アミューズ・ブーシュという名の酒のアテは、北京ダックとコールスロー・オレンジ風味。ふんわりネギの香りがたちのぼるフラン、ホワイトチェダーチーズとクルトン添え。


九種の小鉢膳をちまちまつまみながらの、清涼な梵の大吟醸がしみじみと旨し。
しかしこの年になると(どの年になったかは、言うまい…)、楽しいだけの一時帰国とは言いがたくなってくる。すでに介護帰国の様相もひしひしと帯びつつ、漠然とした不安や重たいもんが、肩に、おつむに、のってくる。でも、いつものお気楽加減で乗り越えていかんと、逆にまわりに気を遣わせることになるんだよなぁと反省もしたり。ひとりすーはー、深呼吸なんぞしてみる。
以下、真似っこ用の備忘録。
海老、南京とクレソンの白酢和え。烏賊のお造り。しめじとほうれん草のお浸し。鯛の味噌柚庵焼き。鴨ロースレタスソテー。銀鱈の似傑、山椒風味。ロブスター辛子味噌敷き。穴子と大根の煮物。スモークサーモン黄身寿司、長芋昆布〆。


二杯目は東洋美人の純米大吟醸などいただきつつ、台の物。鱸の利休焼きに、海老と高野豆腐。ご飯に味噌汁、香の物。淡白な鱸に胡麻の香りも香ばしい。胃に優しい控えめな味付けが機内では嬉しいのう。デザートのコーヒームースはスキップ(酒とあまいもん、同居せず)。


いつものように、周囲が引くぐらいの勢いで、日本のご婦人たちが艶やかにページを飾る雑誌などをじーーっくりと読み込み(日本の雑誌飢餓)、少しだけ眠った後は、小腹がすいて、鮭いくら丼に、


串焼きなど。まるで、延々飲み続けた後の締めのようだが、一応数時間はあいておるんじゃ、と誰にともなく言い訳してみる。しかしまわりの席の人たちもカレーにうどん、とかなかなかの食べっぷりだ。気圧の関係で食欲が増すのかのう?(これも言い訳)
去年の機上酒の記事を見ていたら、自分のこと、特に仕事まわりのことで緊張しておったようだ。今年はそこまでたどり着くかな。いつも会っている友人にも不義理をしてしまいそうだな。
とりあえず、できることを、ひとつずつこなしていきつつ日本の秋を楽しもうと思う。まずは、ヘイヘイ光り物! 秋刀魚!とオメガ3で自らを鼓舞してみたい。

◆昨年の、機上にて東洋美人を飲んでおる記事は、こちら

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