2015/11/25 (Wed) 箱根の晩ごはん~二夜目


箱根の晩ごはん2日目。宿の晩ごはんは、2日目、いや3日目こそが目のつけどころだと思っておる。1日目がよろしいのは当たり前。去年行った宿は、2日目に「いかにも間に合わせです」という趣でがっかりさせられたっけ。
かと思えば、伊豆の宿で3泊した時に、2日目、3日目とどんどん手がこんでいって感心しきり。3日目は仲居さんが漏らしてくれたところによると、「料理長、腕の見せ所と張り切っていました」と。2泊する客はいても東京から近場で温泉宿に3泊は珍しいらしい。2日目まではあらかじめ決まっていても3日目となると、自由に腕をふるえるのが楽しいらしい。そこで初めて料理人の好奇心溢れる素顔も見えたりして。
さてさて、この宿はというと。結論からいえば2日目も当たりじゃった。
まるっこい重ね器に出てきたのは、先付けに海鼠腸豆腐に海老と切り昆布。その日の海の恵みを寄せたお造りに、曽我の梅酒は母に進呈。


私は八寸で冷酒をちびちびやるのが一番の醍醐味じゃ。秋刀魚有馬煮、これは昨日の流用だが昨日は「缶詰の味」といっていた(汗)両親が「美味しい」とあっさり寝返ったのは笑えた。食べる側は勝手だからのう。他に落花生、縮緬雑魚と菊花、温燻博多押し 黄味酢、栗珈琲煮、ハムのムース、小蛯飯磯辺巻き。


煮物椀に、白玉饅頭に蟹と菊菜。柚子の香りがふぅわりと。


蒸し物は、汲み豆腐に肉味噌がけ。焼き物に鰤照り焼きと鳴門大根あんかけ、留肴に牡蠣南蛮漬けと茄子浸し、大山鶏のカレー煮。ところどころにがつりと濃厚なひと品を持ってきて、胃袋を喜ばせる手口についのってしまう。
いつもは勢いづいてあっという間に平らげる両親も、時間差攻撃に素材をあじわう余裕ができた様子。ただし本日は団体さん客が多いうえに、われわれのテーブルにちょいとしたアクシデントもあって、やや滞り気味かのう。うん、まあこういうこともあるよね(旅館下働き経験者の意見)。
両親、つや姫のご飯に赤だし、薩摩蒸しまで平らげる。わが親ながらその食欲はあっぱれだ。どこをどうしてその年で…。


水菓子はおなかが膨れすぎて、もったいないことにほんのひと口。あとは、ごうごうと寝る両親を起こさぬよう、ひっそりと入る夜の露天風呂がまっておる。くちたおなかを、ゆるゆると元に戻す孤独で贅沢なひとときじゃ。

和もの | trackback(0) | comment(0) |


<<朝日と秋刀魚 | TOP | 箱根の土産もん~ちもとの湯もち >>

comment











管理人のみ閲覧OK


trackback

trackback_url
http://tomoson.blog34.fc2.com/tb.php/2322-d1d354b5

| TOP |

野中ともそ tomoso nonaka

こんな者です↓
おひるねスケッチ(本館サイト)
Profile
著作リスト
Twitter @tomosononaka

いまんとこニュース
新刊『虹の巣』出ました。(2016)


虹の巣
週刊NY生活に書評&コメント載りました。
クロワッサンに書評載りました。(
小説すばるに短編「金の雪」載りました。
小説すばるに、短編「スカ」載りました。
着物の時間。ムックに取材記事載りました。
文庫『ぴしゃんちゃん』出ました。
新刊『つまのつもり』出ました。(2014)
クロワッサンに寄稿しました。
国際子ども図書館の展示解説本に掲載されました。
JAL skywardに寄稿しました。

calendar & archives

new entry

category

new comments

books


ぴしゃんちゃん

つまのつもり

海鳴屋楽団、
空をいく

銀河を、
木の葉のボートで

鴨とぶ空の、
プレスリー

おどりば
金魚

チェリー

世界の
はての
レゲエ・バー

Teen Age

もぐらの
バイオリン

フラグラーの
海上鉄道

search

links

RSS