
お寺めぐりのあとは、にし茶屋街へと。花街というものがどうにもすきなのは、やはり心のなかに棲むちっちゃなおやっさんのせいじゃろうか。
昼間の茶屋街は出格子の奥から灯りや三味線の音が漏れてくるでもなく、そう色っぽくないのが残念じゃ。現在、営業中の茶屋は五軒だとか。

それならば、と食に転じて、甘納豆のかわむらさんにて、

思わずたくさんの甘納豆や羊羹を買い込む(買いすぎたあとに、賞味期限が意外にみじかいことに気づいた。汗)。
大納言、しぶ皮栗、むきえんどう、ピーカンなんて珍しいものも。ピーカンといえばアメリカ南部でもよくとれるナッツなので、南部出身隊長よろこぶ。

せっかくだから、無料の西茶屋資料館も覗いてみるとしよう。ここは、大正時代に名をはせた作家、島田清次郎が幼少期を過ごした「吉米楼」跡に、茶屋家屋の外観を再現した建物とのこと。

20歳で大ベストセラーとなる『地上』を発表し、華やかな文壇デビューを飾るも、その後の人生は波乱に満ち(恋人の家族から誘拐、陵辱などの容疑で訴えられたり!)、精神を病んだ末に31歳で夭折。Wiki読むと、いやはやすごいのう。
大正期の作家たちの波乱の人生につよく惹かれるも、「その」(どの?)世界には踏み入れたくないと深く思うところである(いち太宰ファンのつぶやき)。

二階にあがると、

茶屋のつくりを再現した部屋に、三味線、太鼓等、扇子に金屏風等、貴重な品々が展示されており。脳内で、これらをあつかう艶めいた芸妓たちをおいてみる。ちん、とん、しゃん。
◆金沢市西茶屋資料館
石川県金沢市野町2丁目25-18
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