2015/12/17 (Thu) 金沢4日目~武家屋敷でハマったもの


午前中から長町武家屋敷跡界隈を散策し、野村家を見学。
忍者(じゃあないんだけど)寺のあとは武士の家。この「なんちゃら邸見学」というのが好きである。当時の暮らしぶり、ましてや人となりが見えてきたりすると本当に興味深い。覗き趣味に近い、というか、そのものというか。


武士の暮らしぶり。それはそれでたいそうに大変そうだと、鎧兜を見てしみじみ思ふ。この辺りは中級武士が住んでいたとか。上級武士になると鎧は軽くなるのか重くなるのか…。たぶん重いんだろうけど、そこは上級なので高級素材で出来ていて実際軽いとか(考えすぎ)。


小堀遠州好みの趣のある庭園。しばし濡れ縁で雨に濡れた庭の緑を瞳から吸収…。窓から眺める庭もまたいいんだのう。


藩主を招いた上段の間。この部屋、さすがお偉い人を招く場だけあって、細部のあちらこちらに細工造りが施され、狩野派の襖絵はじめ見所満載。思わず長居してしまった。


写真じゃちぃともわからんけど、障子戸はギヤマン硝子入り。近くで見ると、硝子の表面に凹凸があって庭の景色が微妙にゆがんで見えるのが面白い。こういう硝子、まるで見かけなくなっちゃったな。


濡れ縁に面した場所におかれていたこの桐の箱は、聲桶(こうけい)とよばれるもの。鶯の鳥かごを箱に入れ、鳴き声を響鳴させて風情を楽しんだとか。鳥好きとしては、風情ところか鶯が可哀想で仕方なし。「いいねぇ、風流だねぇ」なんて楽しむ人がいたとしたら、友達になりたくないぞ。


上段の間で思わず惹きこまれたのが、釘隠し。黒柿材の透かし彫りでできている。そもそも釘の頭ってそっけないよなぁと思っていたのだが、こんな気の効いた細工をしてしまうとは。このあとしばし、「あ、ここにも使ってる」「こっちはこの柄か」と釘隠し探しにひとり没頭(釘隠しストーカー)。いやぁ、人間なにに心つかまれるかわからないもんですのう。もうずっとここで探していたいほど。


石段をあがり二階に行くと、織部床の茶室、「不莫庵」。眼下の庭を眺めながら、しばし心を鎮める。戦国の世に生きた人々にとっても、茶室の静寂に浸るいっときが大切だったんだろうなぁ。


時が止まったような石畳小路を歩いて、喧騒の表通りへと。釘隠し、ほしいな、なんて胸に場違いな情熱抱きながら。

野村家 武家屋敷跡
石川県金沢市長町1-3-32

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