2016/03/18 (Fri) 待ちかねた、このお味


今年で8度目のセント・マーティン島、滞在中、あれこれレストランは試したけれど、いまのところグランカーズで一等賞はこのお店、L'Auberge Gourmande。
かなり気に入って、去年は初日に来た後にまた予約を入れず再訪したけれど、今年なんてあらかじめ2回予約しちゃったもんね。だが、込み合う火曜の夜だからと、メールでNYから早めに予約していたのに、なぬぅ、入っておらぬだと…。顔なじみになったパスカルさん、焦ってどうにか席を用意してくれて、ほっ…。眼力を効かせてしまった。


まずはお店からサービスの一杯、シャンパンは苦手なので、ワインに替えてもらって、まずは乾杯。
隊長は好物のエスカルゴを。かたつむりたちが言っておる、美味しいにんにくまみれになった私たちを食べてごらんと。にんにくとパセリにバターでベイクされたしこしこのエスカルゴは隊長に譲るとして、私はむろんバゲットを手にソースのおすそ分けを狙うのじゃった。この6つの凹み、綺麗に拭われましたとも。


私は1年ぶりの再会、フォアグラを。あたたかな夜風を浴び椰子の囁きを聴きながらこれを味わうために、NYのチェルシーマーケットやダルタニャンで立派なフォアグラを見つけようとも、手を出さなかったのじゃ。ソーテルヌの貴腐ワインのソースとキャラメライズした梨の甘みが、それはそれはリッチな鴨の肝の風味を引き立てる。贅沢な味の裏にはかすかな罪悪感があるからこそ、一味ずつをありがたく味わうのじゃった。
でも…去年より…ポーションがちっさくなったな、とぼそり(セコいことに気がいく)。


お皿にずらり立派にならんだ鴨の胸肉のロースト。さすがフランス領、鴨が美味しいうえ、スーパーマーケットでもマグレット・ダックが普通に嬉しいお値段で並んでおるのだ。島に住んだら、BBQが楽しいだろうなぁ…ベイビーQちゃん大活躍だろうなぁ。でもここはプロの腕前を楽しもう。
ソースはパイナップルとハニー、シャロットにライム汁。そこにフランべしたラムがカリビアン風味を投げ入れてくる。甘酸っぱく濃厚、南国で息づく鴨の味。オリーブ入りのマッシュポテト、今度真似っこしてみよ。


私はフロッグ・レッグを。エスカルゴ同様、にんにく香るソースに淡白でクセのない白身が豊かに踊る。骨からほろっと崩れる肉は、小さな鶏もも肉のようで旨いのう。付け合せのスイートポテトもなめらかな甘さ。私はここに、カリブのホットソースをちょろと足らして、刺激を追加っと。サービスのバナナラムで胃を熱くあまやかしたら、またお祭りの続きを楽しみに通りへ。


祭りをやわらかに縁取る椰子。風にもあまいラムが香ったような。

L'Auberge Gourmande
89 Boulevard de Grand Case, Grand Case 97150, St-Martin

◆去年、美味しくラングーストをいただいた記事は、こちら

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