2016/04/04 (Mon) フレンチカリビアンでジャマイカに遭遇


さて思いがけずキュル・ド・サック地区でなかなかにイカすマーケットを見つけた後は、そのお向かいのレストラン、JAM ROCKへ。
名前からすると、地元のドレッドヘアのお兄ちゃんたちがたむろしてがんがん踊っていそうな店じゃが、レビューを見ると皆、「予想より」洗練されていてびっくり、という意見多し。ネーミングはそこらへんの意外性を狙ったのであろうか…。外見もいっけんカジュアル食堂という感じだけれど、


暮れてくるとどことなくロマンティック。テラスには植物を植え込んだ洒落たガーデンも。しかし、私は向かいのスーパーの駐車場でぬかるみに足をとられてしまい、愛用フィットフロップ・サンダルががびがびの泥どろ…汚したらどうしようと肩身が狭いのであった。
メニューを見ると、シーフードの種類が豊富なうえに、山羊カレーやジャークチキン、カラルー、アキー&ソルトフィッシュとお馴染みジャマイカンなメニューも多い。訊けば、パリ出身のフランス人の若きご主人とジャマイカ人の奥さん、そのお母さんでやっている店なのだそう。フレンチとジャマイカンの融合、これは期待できるのう。


新しいレストランに来たら必ず頼むソルトフィッシュの揚げ団子アクラに、蟹の詰め物クラブ・ファルシ。島名物をどのように調理するか、お手並み拝見といったところじゃ、ひひ(ヤな客)。で、このアクラ、もっちもちで旨いっ。ソルトフィッシュの味わいが生かされ、塩味も絶妙。スパイシーなクレオールソースに浸して食べれば、ワインが進む進む。
ただこのお店、ボトルのワインセレクションは充実しておるのに、グラスは選択の余地なし。惜しい。お兄さん、増やしてぇ。


ロロのつなぎ多めなクラブ・ファルシを食べ続けていると、このような蟹肉の存在が主張するファルシが燦然と輝いて見える(いや、どちらも美味しいのだが)。しっとり甘い蟹肉が甲羅から零れ落ちんばかり。ライムをきゅっと絞ればほろほろと爽やかな海の味がほどける。


ちなみに本日はないそうなのだが、メニューにあったShellfishというのが気になった。なんの貝ですか?と訊いてみたところ、貝じゃなくてそういう名の魚なのだそうな。へぇぇ、と興味を持っていたら、オーナーのマシューさんが「こういうのだよー」と持ってきてくれた。もちろん市場で買うときもあるけれど、基本的には彼が釣ってきた魚をこのお店では出しているのだという。
しかし本当に殻のようにかちこちの固い皮に包まれた魚なんだのう。こんなにしっかりと守られた身ならきっと旨いに違いない。今度来たときは絶対食べてみよう。


隊長は好物の山羊のカレー、Curry Goatを。力強い山羊の風味を抱き込むスパイスの深み。一口もらったら、ああ、昔旅したジャマイカの草地を思い出したよ。なぜ草地かというと、道に迷った挙句におなかがすいて、草地に建つ見知らぬ人の家で家庭料理をご馳走になったのである(!)。当時でさえ危険だといわれたジャマイカの裏通りで、天使に会ったような思い出じゃ…。
うまいっを連発の隊長、しっかり味覚えていつか作ってなぁ。


私はLambi in Caribbeacn Sauce、コンク貝のカリビアンソースを。なんと柔らかで優しい味のコンク、これ自分で作ったらきっとゴムになっちゃうと思われる。繊細にアレンジされたカリビアンソースと共に口に頬張って、にんまり。カリビアンとフレンチのバランスがこの見せは見事に溶け合っておる。


サイドも野菜たっぷり、マッシュされたスクワッシュの滑らかさが舌に優しい。


メルシー、マシューさん。この方、本当に釣りを愛している様子が言葉の端々からつたわってくる。どんどん釣って、来年も美味しい料理を食べさせてね。

Jam Rock
97 Rue de Cul de Sac, Cul-de-Sac, St.Martin

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