2016/07/13 (Wed) 教えて、イリリ


個展のためにNYに来ている画家の友人Rじ(伏字にしたり、本名出したり、意味はなーし)と出かけた、晩ごはん@Ilili。
ニューヨークからサンディゴに越した彼女、サンディエゴには美味しい中近東、地中海料理の店がないとかで、いつもこの系統のジャンルをご希望なのである。我同様食いしん坊な彼女のリサーチのおかげで、私も色々な店を試すことが出来て嬉し楽し。
今回はお初の店、イリリはニュー・レバノン料理。
イリリ、アレレ? なにやら愉快な語感だが、レバノン語の話し言葉で、「Tell me」。教えて?とか言ってみ、という意味らしい。レバノン料理…どんなものやら、こっちが教えてほしいよ、イリリ。


まずは「個展の大成功おめでと~~う♪」と乾杯、彼女は飲まないので、ワインと水のグラスをカチリとな。
二人とも好物のカリフラワーを真っ先に。Arnabeet Mekle。下に敷いてあるタヒーニ風味のレヴネ(ヨーグルトから作ったチーズ)をすくって食べてみる。さっくり香ばしいカリフラワーの食感に、チリとミントも効かせた濃厚なソースが絡んで、幸せな調和が口のなかでたららーと奏でられ。


Brussels Sprouts。これまた好物の芽キャベツは焼き色しっかりが嬉しい。そこに葡萄にいちじくのジャム、胡桃にミント・ヨーグルト。この組み合わせもまた絶妙、真似っこさせていただこうっと。


お店のお姉さんに、温かい前菜では何がお薦め?と聞いたところ、真っ先に彼女が挙げたのが、ポテト。ふうん、じゃがいもかぁ。フレンチフライを注文するようなもの?と思ったけれど、とりあえず試してみようかのう。
Batata Harra、揚げたじゃがいもにkouzbaraなるスパイスとハラペーニョペッパー。kouzbaraなんぞや?と家に帰って調べたら、コリアンダーのことだった。ただのポテトなんてたかをくくっていたけれど、とんでもない。香菜やにんにくと共にじっくり香りと油を吸い込んだこの濃厚なポテトの色。ネギと一緒に頬張れば、一口ごとにしみじみ旨みが押し寄せる。ごめんね、Rじ、ひとりでワインお替りっと。


どこにいってもはずせぬOctopus。柔らかくも弾力を残した蛸のグリルに、ひよこ豆、ハーブたっぷりのサルサ・ヴェルデが爽やかだのう。スパイシーな料理が苦手な彼女のために、チリ系は控えめでとお願いし、そのぶん私はハリッサを混ぜ混ぜ。そう、ここはやっぱりタバスコなんかじゃなく、辛さがみっしり詰まったペーストじゃないとのう。


デザートには、Ashta 。
一見アイスクリームのようだが、クロテッド・クリームを使った伝統的なレバノンのお菓子である。薔薇の香りたちのぼるローズウォーターと果物と共にスプーンで口に運べば、ねっとりと優雅な甘みが舌にいつまでものこって離れない。離れたくない、と言っている。
Inspired Mediterranean Cuisineというだけあって、素材をひとひねりした懲り方にうならされることしきりなお皿の数々。
よき友人とともに巡る、刺激的な波が寄せては返すNYの地中海の味、これからも楽しませていただこう。

Ilili 236 5th Ave, New York, NY 10001
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