2016/07/17 (Sun) Enにて贅沢な夏をいただく


晩ごはんは、お茶友Hちゃん&Cちゃんと、ウエストヴィレッジのEnへ。昔住んでいた界隈を郷愁に誘われふらふらと彷徨いながら店に着くと、Cちゃんの友人でもあるシェフの阿部さんが、颯爽とテーブルにご挨拶に。「苦手なものはありますか?」と訊かれ、ふるふると3人揃って首を横に振ったあとには、出てくる、出てくる。次から次へ季節の美味しさが嵐のように…。
まずは雲丹と湯葉を、磯の香り溢れる海苔ダレで。滑らかな湯葉の層にあまい雲丹の柔らかな抱擁。のっけから、海に連れて行かれたぁ。しかも白波たつ青々とつめたい海(グレーのグラデーションが味わい深いブルックリンやブロンクスの海とは違うよ)。テーブルにも夏が降りてきた。


20種の季節の野菜のジュレ。美しい。ゼラチンの出汁を透かし見れば、そこに夏の野菜のたくましさや鮮やかさや繊細さがすべてみっしりつまっておるのだ。ぷるっとスプーンにのせて食べると、ちゃんと解る。混じらずに、それぞれの味が食感が爽やかに主張してくるのが。夏に生き生きと呼吸する野菜だ、と舌が知る。


さっと赤が現れた。3種のトマトの饗宴。桃太郎やカンパリトマトを梅の泡やタヒーニでくいただく。美味しいトマトを探していつもスーパーの棚から棚へ徘徊しておるので、しかも失敗続きなので、これはしゃーわせじゃ。


宮崎和牛のタルタル。出していただいた上喜元の吟醸酒の澄んだ味わいが、肉のまろやかな旨みと最強のタッグを組む。すでに手もとにある出羽桜の桜花と上喜元で、酒飲みさんは上機嫌なのじゃった(ひとり、ほとんど飲まないけど)。


お造りは金目鯛に鰯。新鮮ねっとりぷりぷりん。あ、美味しさとお酒で語彙がふやけまくり、なんだかきゃりーぱみゅぱみゅみたいな感想になってしもうた。このあとには半生のロブスターに注がれたあまやかなコーン豆乳スープ。が出たのだが、写真撮り忘れ。


なんと、鮎ちゃん登場。数年ぶりにいただく鮎に感動。たで酢2種で。


愛媛の鱧でしゃぶしゃぶしゃぶ~。
ああ、もうこの辺りで目は食べたくて見開いておるのに、胃がギブアップ、幸せに溢れて一口も入らないという無念な事態に。友人のFB写真で予習したところによると、まだしばらく続くらしいのであるが、泣く泣くギブアップのストップをかけさせていただく。そう、お酒を飲むと美味しいものちびちびで、そう入らなくなるのが残念。といってお酒がなければまた寂し。飲まない人から見たらどーでもいいへべれけさんの深いジレンマである。
阿部シェフ、残念そうな表情をうかべつつも、でもデザートはぜひぜひ、食べてくださいねと真摯な目で訴えてくる…。そこにCちゃん、かき氷もリクエスト。こらこら、ストップかけたんじゃなかったのかyo!といいつつ、


目の前で惜しげなく削ってくれるオーストラリア産のウィンタートリュフが、トリュフハニーをかけたアイスクリームの上に、はらはらさん然と舞い降りる。う、目にも舌にも眩しすぎる。この季節に冬トリュフの香りを味わえるとは。一方で、抹茶と練乳のエベレストも、着々とスプーンで削られていくのであった…。
伝統と革新のあいだを自由に飛びまわる阿部シェフの料理の数々。すこぶる贅沢な日本(と世界)の夏の風味、しっかりとウェストヴィレッジにて堪能させていただいた。美味しい酒肴に友との語らいを享受するためにも、NYの猛暑をバテずに乗り越えねば。
阿部シェフ、ご馳走様でしたぁ。食べ損ねた幻の数品を味わいに、またリベンジに参りまっす。

EN Japanese Brasserie
435 Hudson St, New York, NY 10014

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