2016/07/20 (Wed) 宇宙de野点


アーティスト、トム・サックスさんによる「Tom Sachs' NODATE Tea Ceremony」なる茶会デモンストレーションへ@ジャパン・ソサエティ。このなんともユニークな野点パフォーマンス、「宇宙に乗ったら何をして過ごす?」→「たとえばお茶を点てたら、どうなるだろう」という斬新な発想に基づいた、彼なりの実験的試みなのだとか。


それだけでも興味津々なのだが、スペシャルゲストとして、お客には我らがT先生こと、ニューヨーク裏千家茶の湯センターの寺薗吉宏先生が招かれたのであった。もうひとりのゲストは、ノグチ美術館の館長であるジェニー・ディクソンさん。
先生、大丈夫かなぁ、いきなり駄洒落なんて言い出さないかなぁ、などといらぬ心配までする、とほほな生徒の私たちである。

電動茶筅、ジャック・ダニエルを燃料に沸かす釜の湯、折りたたみ茶杓、ヨーダの顔がついたペッツのお干菓子…。す、すべてが斬新。興味深げに見守る会場を埋め尽くした人々は、ほとんどがアメリカ人。これが日本の伝統的な茶の湯の世界だと思われたら、どうしよ? 


前衛的なお点前自体も面白かったけれど、すごく興味深かったのが革新的なアーティスト側であるトムと、日本の伝統を踏襲する側である茶人、寺薗先生による問答。インドの禅の話から根源的な発想の源まで、聞いていると本当に宇宙的で自由な広がりにぐんぐん引き込まれていく感覚なのである。
茶会は亭主と客との調和から生まれる一期一会のひととき。その空間に立ち会うことができたことの歓びが、ここにあり。トムさんは創作にあたり、わざわざ裏千家を訪れたのだとか。


デモンストレーションが終わったあとは、お道具の拝見といきましょか。隅々まで創意工夫がされた宇宙の玉手箱のような茶箱。ヨーダの蓋置、ほしいっ……。
触発と発見。調和とひらめき。まさに、野点ならぬ宇宙点を楽しませていただいた宵である。

Japan Society
333 E 47th St, New York, NY 10017

Noguchi Museum
9-01 33rd Rd, Queens, NY 11106 
ノグチ美術館のほうは7/24までやっているので、興味のある方はぜひに。

楽しみもの | trackback(0) | comment(0) |


<<ベランダのそっくりさん | TOP | 『虹の巣』エッセイ by 小手鞠るいさん >>

comment











管理人のみ閲覧OK


trackback

trackback_url
http://tomoson.blog34.fc2.com/tb.php/2568-03d46338

| TOP |

野中ともそ tomoso nonaka

こんな者です↓
おひるねスケッチ(本館サイト)
Profile
著作リスト
Twitter @tomosononaka

いまんとこニュース
大江千里さんとの対談掲載されました。
小説すばるにて連載エッセイ始まりました。
新刊『虹の巣』出ました。(2016)


虹の巣
クロワッサンに書評載りました。
小説すばるに短編「金の雪」載りました。
小説すばるに、短編「スカ」載りました。
着物の時間。ムックに取材記事載りました。
クロワッサンに寄稿しました。
国際子ども図書館の展示解説本に掲載されました。
JAL skywardに寄稿しました。

calendar & archives

new entry

category

new comments

books


ぴしゃんちゃん

つまのつもり

海鳴屋楽団、
空をいく

銀河を、
木の葉のボートで

鴨とぶ空の、
プレスリー

おどりば
金魚

チェリー

世界の
はての
レゲエ・バー

Teen Age

もぐらの
バイオリン

フラグラーの
海上鉄道

search

links

RSS