2016/07/31 (Sun) Le Bernardin、待ちに待った再訪


前回初めて訪れたときに、あまりに気に入ったので数ヶ月後の予約をその場で入れようと思ったところ、「お客様、ちょっと早すぎまして…」と苦笑されたLe Bernardin。ようやく、その数ヶ月後がやってきたので、いそいそとミッドタウンへ。


いとおしささえこみ上げる優雅に整列したアミューズブーシュは、


シーバスのチミチュリ添え、グラブロックスの柚子味噌ソース、カレー風味の野菜スープがすぅと胃に入り込む。添えられたパンもワインも進ませる、このちいさな一口の魔法だのう。


「Almost Raw」(ほとんど生よん、うっふん→優雅なレストランに勝手にお色気持ち込むな)からはHamachi。
わずかの間だけマリネしたハマチにお米のクリスピー、コチュジャンと酒のビネグレット。和の食材は、西洋料理に持ち込むと予想可能で、我々東洋人からすると「ふぅん」と目新しくもない味になってしまうことも多いなか、さすがエリックさん。和を用いながら、自分の世界へ個性的に導入する手腕がお見事。
お刺身がほんのぽっちりしか買えないとき(ほとんどだ)、このライスクリスピーにのせるアイディアいただいてみよう。


私は前回食べてすっかり気に入ってしまった、Langoustine-Sea Urchinを。ラングスティーヌ(手長海老または赤座海老)と雲丹。ラングスティーヌのカルパッチョに雲丹を海苔とりんごをあわせたソースで(え、前回のコピペなんて…してないよ。おどおど→しておる)。ラングスティーヌのぷりっとした食感にまろやかな雲丹、海苔と爽やかなりんごの風味。磯遊びで隠れている海のものたちを見つけるような楽しさが口で波立つ。


前菜2品目は「Barely Touched」(わずかに触っただけよ)から、Artichoke。温かなアーティチョークの繊細なスライスに、野菜のリゾット、トリュフのソースがその上をしずしずと流れゆく。大好物のアーティチョーク、こんな贅沢な食べ方があったとは。


こちらは、Octopus。タコのカルパッチョの弾力に、とろけるリークのコンポートの組み合わせが憎いのう。そこにペルーのアンティクーチョ・ソース。上にのっているシービーンズがタコと遊ぶようなぷちぷちの食感と塩気を連れてくる。


「Lughtly Cooked」(かるーく火入れしたよ)のメニューからのメインにいってみよう。こちらはSkate。ポーチした肉厚のエイに煮込んだ大根。焦がしたネギのジャムに、レモン・コンフィとキムチのブロス。どうしてこのような独創的な組み合わせを思いつくのだろうか。しかもそれが見事に調和するのだから、唸らされる。


私はStriped Bassを。ベイクしたストライプ・バスにベイビー・リーク、そしてなだらかに流れ込むのは、雲丹のルイユを使ったブイヤベース風味の泉。贅沢を言うなら(天下のエリック・リペール様に本当に贅沢だ!)、ベイクよりはマリスピーに焼いたバスとルイユだと嬉しかったけれど、このとろけるような魚の皿もまた至福。


最後はあまやかにデザートで宴を飾る。上はTres Leches。トレスレチェケーキは、その名の通り、3種の牛乳を使ったお菓子。カシューナッツをまぶした球体は、割ればスポンジケーキの層が地層のようにあらわれる。クレメンタインのソルベ、キャラメライズした山羊のミルクのムースと。
下は、Peruvian Chocolate。温かなチョコレートケーキにキャラメライズしたイチジク、スパイス効かせたチョコレートアイスクリーム。まるでお皿のうえがパティスリー。プチフールはいつものように、リボンのついた瀟洒な箱に入れていただき、幸せな時間のお持ち帰り。
ひと皿ひと皿に笑い、驚き、喉を鳴らす時間を過ごさせてくれてありがとう。

Le Bernardin
155 W 51st St, New York, NY 10019

◆前回の記事は、こちら

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