2016/11/07 (Mon) 実りの旬菜と、秋の夜長に事件発生


両親を伴っての箱根旅行も今年で三年目。それまでは長年、稲取温泉で贅沢な魚介三昧を味わっていたので、若干物足りなさはあったのだが…。一年目は老親のために駅近を狙い、消化不良。二年目は鯉を眺めるのが好きな父のために、見事な池や庭のある宿を選択。そして今回は初めて食事に重きをおいてみたところ、今年の宿は大正解じゃった。
箱根路を染める紅葉を思わせるような、鮮やかな旬菜の数々を堪能。
向附けは、小田原漁港の地魚を含ませた五種。ぼたん海老にカマス、相模湾でよく捕れるというかんぱちの若魚、庄子(しょうご)等。


目にも麗しい秋の味覚集い。それぞれに丁寧に手がかけられていることが、ひしと伝わってくる味。こういうものをつつきながらの晩酌がとりわけ楽しみな時間なのじゃ。
白和え、柿卵、落ち鮎煮浸し、オーロラサーモンとチーズのミルフィーユ キャビア添え、手作り豆腐西京味噌田楽、秋鯖粒蕎焼き、小倉蓮根、丸十煎餅。


椀替りは、小田原漁港水揚げ地魚と平松茸の土瓶蒸し。親子三人、「最後に松茸食べたのいつだっけ…」「覚えてない」などと寂しいこと言いながら、うっとり啜る。最初は香りを味わうためにそのまま、途中で柚子を絞ってさらに啜る。最後まで啜る。


主菜は、魚よりも肉に顔ほころばせる両親には嬉しい国産黒毛和牛のサーロイン陶板ステーキ。平茸、パプリカ、巻き湯葉をペッパーソースと桃色岩塩で。柔らかで脂ののった和牛、焼きたてを頬張れば魚好きにもじんわり肉汁の旨みが一滴のこらず押し寄せてくる。


焼き物は、旅館名物だという焼胡麻豆腐。これはまさしく胡麻まみれ。香ばしき胡麻の香りが口を満たす、深い味わいの一品じゃ。


揚げ物には、新蓮根胡桃餅(鮑白扇、甘長、紅景麩)を抹茶塩とレモンで。


合肴は、牡蠣のパイ包み焼き。ああ、もうおなかは一杯といいつつ、牡蠣には弱い。さくりとパイ皮をスプーンで割れば、中には赤ワインソースに浸った牡蠣とともに、南京馬鈴薯、紅景人参、舞茸と秋の旨みが熱々と横たわる。


お食事は栗炊き込みわっぱ飯に赤出し汁、香の物。このへんでおなかがくちくなってきて、栗の部分を拾って食べるというお行儀悪い親子と化した。
さて、この後は「デザートは別腹」などといつもの台詞をつぶやきながら甘いものを待つ予定だったのが、思わぬ事態が発生。呑気なノナカ家の親子三人に突如押し寄せた危機、さぁどうなることか、続きは明日(と勝手に物語調にできるのもまぁ、なんとか切り抜けたからではあるが)。

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