2016/12/28 (Wed) イブ寿司@15丁目


無印良品のカレンダーを毎年利用しておるのだが、すでに曜日が書き込まれているマス目型のほうではなく、裏側の数字しか書いていないほうを使っている。そしてここに自分で日月火水~と曜日を書き込むのである。1年分…。腱鞘炎気味の手が疲れはて本日は半年分で挫折…。
そんな般若心経を書き写しているような気分になったクリスマス・イブの日は、15 Eastへ魚を食べに。


隊長のビールとともに梵Goldの四合瓶を1本頼んだところ、「お一人で召し上がられるのですか?」とソムリエに問われ、「いえいえー、飲めますけどね!」と答える私。そして、大好きな蛸の柔らか煮(スペイン産)を喧嘩にならぬよう二皿頼もうとれすば、シェフがおずおずと「他の物も色々召し上がるのでしたら、まずは一皿からにされては?」とおっしゃり(これは大正解であった)…。
どんなに食う気飲む気満々のやつらかと思われたであろう。
しかも、美味しそうなバイ貝が目の前のケースに横たわっていたので頼んだところ、くるりんと中まで取り出すのに失敗。隊長は成功したのに、くくやしいと箸でつついておると、シェフがまたも控えめに「取りましょうか?」お願いします。「一番美味しい肝のところですもんね」そうなんです。カウンターで唯一の日本人なのに、一番お世話をかけて情けないぞ…。


前シェフの清水さんが去られてから初めてだけれど、変わらずに新鮮で私の好きな光物もそろったネタ、穏やかな人柄がにじみ出る高橋シェフの丁寧な包丁さばき。ここは、好物の光物や貝の種類が豊富でネタも秀でておるのが嬉しい。隊長の一等賞は、好物の帆立やさよりと迷いつつも、アークティックチャーだそうな。とろけ具合が絶品だとか。
私は〆すぎない味わいが最高の小肌かのう。体全体にお札のようにぺたぺた貼って食べ続けたいほど旨し(どんな表現)。


一点の曇りもない美しい光物まつりはまだ続く。秋刀魚に鯵、どちらもうっとりと口に入れる。口のなかで弾けるいくらに、カウンターに殻ごと詰まれているメイン州の活き雲丹が、またとろけた。しかも上にのっているのが海ぶどうとは、ここはどこのお国じゃろう。


お隣の方が食べていた鰤があまりに美味しそうだったので、真似っこ。舌だけでなく、我がいやしんぼな目に間違いはなかった、優しくも豊満な口当たり。なんと高貴な鰤だろう。なんなら梵あと1本いけちゃうけれど、大人は自粛。肝臓のために自粛、ああつらい。
かっぱ巻きにねぎとろで〆たあとには、左下の抹茶が深々ととけこんだチョコレートで口をあまやかして、ご馳走様でした。クリスマスカラーのエンパイア・ステート・ビルを背に、美味しい魚を堪能したあとの健やかな気持ちで静かな街をダウンタウンへと。

15 East
15 East 15th St, New York, NY 10003

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