2017/03/11 (Sat) フォアグラ3種にひれ伏す


初日の晩ごはんは、やはりこのレストランから始めたい。1年ぶりのL'Auberge Gourmande、柔らかなクリーム色のたたずまいがライトに照らされ美しい。
サーバーのお姉さんが覚えていてくれて(去年は何を食べるかまで当てられた、万能サーバーなのである)「あらぁ、いつ着いたの?」と。「今日。やっぱりここにまず来たいと思って」と言うとたいそう喜んでくれた。でも本当なんだよねぇ、そして最終日もすでに予約しておる私たち。どれだけ気にいっておるのだか。サービスのシャンペンを薦めていただくも泡が苦手なもので、サンセールにしていただいた。こんな心遣いもありがたし。


エスカルゴは正統的なフレンチスタイルで。ガーリックとパセリたっぷりのバターに浸かったぷりぷりと存在を主張するエスカルゴ、くぼみのバターまでしっかりと焼きたてのバゲットでぬぐい取れば、旅疲れも夜風に流れ去る。


いつもならフォアグラのソテーといくところだが、なんと今晩はスペシャルメニューにフォアグラのトリオロジー、とあるではないか。これは手を伸ばさぬわけにはいかぬ。自家製の濃厚なフォアグラ・テリーヌに、とろりと舌でとけるフォアグラのクリーム・ブリュレの清楚な味わい。
そして焼きすぎには出会ったことがない、絶妙なレア加減のパンソテーはソーテルヌの貴腐ワインソースで。薄い皮の下から色っぽい鴨の肝が流れ出す。なんと贅沢な3種なのだろう。食べるたびに好きになってしまう、いかんいけないとよろめきつつ。それがフォアグラの禁断愛。


鶉の詰め物、なんとご立派な鶉、と思ったら、鶏のミンチとフォアグラがふふふと潜んでおる。たくましい滋味の鶉にほどこされた丁寧な細工をさりげなく皿に隠すところが、さすがフレンチカリビアンの匠の技。


中毒性があるほど美味しいガーリックパセリのバターが、フロッグレッグでもお目見えして喜んだ。にんにくの入り具合が半端でないこのバターソース、あれナッツも刻んで入っているのかな?と思ったが、たぶん粒粒も全部にんにくかと。ほっくりしたカエルの足にこのソースの濃厚な取り合わせで、綺麗に細い骨を残すのみなり。またパンが進んでしまう…。
ちなみにハンサムなウェイターくんにこの辺りのベーカリーのお薦めを聞いたところ、私たちがいつも買っているのと違う店を勧められた。え、私たちが買うパン屋さんも十分、存分、美味しいのだが…彼いわく「あー、あそこはまぁまぁだね。でもこっちの方が」パン屋事情が9度目の島にてゆらいだ夜。い、いかねば。確かめねば。


デザートは頼まない。なぜなら必ずこの甘く濃いラムが運ばれてくるのを知っておるから。今晩は、バニラ・ラム。少し甘さを含む南国の風に似合う味。…でも甘い…。初日から満足のカリビアン・フレンチな晩であった。またきます、11日後に~とお姉さんに挨拶して、椰子の葉さわさわゆれる夜道へと。

L'Auberge Gourmande
89 Boulevard de Grand Case, Grand Case 97150, St-Martin

◆去年の最終日に来た記事は、こちら。毎回同じアングルのレストラン外観…。

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