2017/04/19 (Wed) 固き殻に包まれた美味魚


本日の晩ごはんは、車をちょっくら走らせてキュル・ド・サック地区のフレンチカリビアン、ジャム・ロックへと。ちなみにこれは昼間の図。お向かいにあるCocciマーケットに来ることがあるので、昼間の姿もお目にかかっているのだ。一見カジュアルだけれど、


夜になるとライトアップされてロマンティックに。といいつつ、やっぱりカジュアルなのは、この島のゆるい空気のなせるわざ。


今回の旅では、アクラのことを原稿に書くからやっぱりここでも食べなくちゃ(言い訳)。ここのSaltfish Acraは、塩鱈たっぷり。うーむ、熱々のアクラから潮の香り漂って鼻孔は歓び、歯はもちもちした生地にまた歓ぶ。
ちなみに本日のメニューは黒板に書かれているのだが、なぜか読んでもちぃとも理解できない。珍しい素材を使っているんだなぁ、と思ったらフランス語であった。くるりと返して裏側の英語のメニューを見せてもらったが、すでにフランス語も英語も判別がつかぬ島ぼけ状態なのか、私は…。


バゲットにつける自家製タプナードがまたまた美味で手がとまらぬ。これでワインが揃っていたらいいのだが、なぜだかグラスワインの種類にはまるでこだわらぬこのお店。オーナーのマシューさんはフランス人だが、料理担当の奥さんとお義母さんがジャマイカ人とのことで、ワインのこだわりなどないノープロブレム状態なのかしらん。惜しい。


この店の蟹の詰め物クラブ・ファルシを食べてしまうと、認めざるを得ない。ああ、ロロのは繋ぎが多いよね、と。願わくば、この蟹風味たっぷりの具をさらにオーブンでかりりと表面焼き付けてくれたらますます至福であろう、と旨いものを食べるとますます贅沢になるのじゃった。


去年、品切れでその抜け殻のみを見せてもらったときから興味深々だったシェルフィッシュ。シェルフィッシュといえば英語では貝だが、そうではなく本当に殻(に包まれた)魚、なのである。
一年越しの願いかなってようやくお目にかかれた。ちょんと指でつつけば、その名の通り、本当に固い。その固い鎧の中の身を取り出して野菜と共に詰め物にした一品、いや逸品。
ああ、殻に守れたものはどうしてこうも旨いのだろう。弾力ある白身と野菜の旨み溶けだしたソースが、閉じられた空間で優雅に息をひそめる(ほじくって食べるのがけっこう大変だが、これもまた愉し)。
付け合わせのほっくりローストしたサツマイモといい、ジャーム・ロックだぜい、マ~~ンという雰囲気の荒々しさからは想像できぬ繊細な味じゃ。


Conch in Cream、コンク貝のクリーム煮。にんにく効かせたクリームソースに泳ぐ柔らかな貝の風味。この味、イベットさんで惚れたチキンのガーリックソースと煮ていて美味しいなぁ。イベットさんのレシピ本まで買ったのに載っていなかったこのカリビアン・クリームソース。ぜひ探求してみたいのう(作るのは隊長で)。そして今回はたどり着かなかったクリストフィンの詰め物も心残りゆえ、きっと来年も舞い戻ってしまう予感。

◆去年、シェルフィッシュの殻を見せてもらって興味津々な記事は、こちら

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