2017/07/07 (Fri) 饗屋さんにて、ところてん談義


日本にしばらく帰国する師匠と帰国前のちょいと一杯(本)、いつもぶれずに美味しい饗屋さんへいそいそと。本当は手取川を頼みたかったのだが、300mlの瓶しかないということで「あ、そりゃ小さいわ…」とあえなく却下。そんな理由で却下されてしまう美酒の立場は…。でも大好きな黒龍も旨し、旨し。
そしてさっと出していただいたのは、季節が顔寄せる前菜のお皿に、コールラビのすり流し白味噌仕立てのお椀。なんと真丈はドライトマトを使っているとのことで、爽やかな酸味に揚げたニガウリの苦み、一杯の椀に数々の味が美しい層をなしている。ありがたきサービスに、ええぃ、シェフの園さんにもお酒勧めちゃおう(最初から飛ばす、カウンターに貼りついた酔いどれ二人)。


師匠、豆鯵と芽キャベツの唐揚げ所望。カレー塩と甘酢餡、2種の味でいただくのが愉しい、美味しい。「層になった野菜(芽キャベツ大好物なのだ)好きだったよね」とさすが師匠、だめだめ丁稚の好みを解ってくださっておる。


目にも美しい新鮮な海の幸(有明海のこりこりな生くらげ、黒そい、酢〆きびなご、ペンシルバニアの虹鱒他)。


前回、虜になった鮑の白トリュフコロッケはもちろんリターン!


なんとも滋味深く聖母のように奥深き合鴨のロースに、何度も鴨を料理しておる達人の師匠がカウンターに身を乗り出した。「園さんっ、こ、この鴨すごく美味しい。どこのですかっ!?」そこでしばし鴨談義。さっきまでヘラヘラ飲んでいたのに、目が…真剣な職人のそれにになってますよ、師匠。


これはなんとも驚き桃ノ木で頼まずにはおられなかった甘くない玉ねぎプリン!カラメルの代わりに葛醤油餡のかかったプリンは玉ねぎと旨みたっぷりで、またまたお酒が進むくん。


二人でも四合瓶で足りなかった俺ら。小瓶もいってしまおう。もう「ちょいと一本」でさえもない…。


そしてここで、「意外にお酒にあうんですよ、お勧め」という園さんの言葉に惹かれて、ところてん注文。にやけ顔でついてくれる園さん、ありがとう。可愛いミニミニところてん突き、ほしいのう。


うーん、つるっと喉越し滑らかなところてん、旨し。じつは私は今書いている物語の主人公をところてん好きにするほど、小さな頃からところてん好きなのじゃ。とここで、九州出身関西も長い師匠が、「ところ天には黒蜜でしょ!」と黒蜜たらー。え、えーーー、ところてんには酢と辛子でしょ!「ですよねー」と北海道出身の園さん。と西と東の論争で夜は更けたのであった。


まだまだところてんにこだわりつつも、温泉卵と海の幸。とろける卵のあまさが海の幸をやさしくくるみこみ、柔らかな海が口のなかに広がる。


最後には淡雪のようなはかない紫蘇ソルベをいただき、口のなかに爽やかな霜がおりたった。
驚きと愉しさ連続の幸せな夜…。園さん、今宵もご馳走様でした。

Kyoya
94 E 7th St New York, NY 10009

◆前回、鮑の白トリュフコロッケに恋に落ちてしまった記事は、こちら

◆今まで行った饗屋さんの記事は、右下の検索窓で「饗屋」と入れてもらうと、でてきますよん♪

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