モントリオール最後の晩餐は、お茶の稽古仲間Aちゃんがお勧めしてくれたBouillon Bilkへ。盛り付けが洒落たデザイン画のように美しいだけでなく、1つ1つの素材やソースがいちいち美味しくて感銘。こちらは前菜の、ヒラマサ。メニューには柚子胡椒、グレープフルーツ、フェンネル、胡瓜といった材料が並んでいるけれど、一見してどれがどれだかわからない!それを舌で少しずつあてていく楽しさ。迷宮の謎解き皿と名付けようか。
こちらは材料の中の「雲丹」という言葉に飛びついた、鯛のプレート。華やか~。雲丹、桃、行者にんにく、白醤油…さぁどれがどれだか当ててみなさい?うふっ?とお皿が笑いかけてくる。お刺身の存在感が写真だと薄いように見えるが、食べてみるとその鮮烈な風味に「旨い」と一言。たとえばこの皿のひとつひとつのフラグメントをお箸でつまんでなめているだけで、ワイン1本あきそうな楽しさなのだった。
メインには鹿肉を。繊細で柔らかな鹿肉が、モロッコのスパイスRas el Hanoutラスエルハヌートとチェリーのリダクションで力強く存在感を放ち始める。ソラマメにシャンテレルマッシュルーム(アンズダケ)も美味しすぎて、できればお皿の周囲をアンズダケのお花畑で飾ってほしかったほどである(→このシェフの1/100も盛り付けセンスなし)。
世の中、写真映えばかりが先にたつけれど、味が伴ってこそだと、うなずき千回首振り人形…。
◆Bouillon Bilk
1595 Boul St-Laurent, Montréal, QC H2X 2S9
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